「大企業出身者は使えない」なんて言わせない ―NTTデータを辞めてベンチャー企業へ転職した理由―

藤本は東京大学大学院卒業後、株式会社NTTデータにSEとして新卒入社しました。数々の大規模プロジェクトを経験してきた藤本が次に選んだキャリアは、急成長を遂げるエムスリーキャリア。非連続に成長していく組織で、しっかりと役割を発揮し、事業推進・統括業務を担いました。その後、彼は「まだまだ成長発展段階のベンチャー企業で、自分が非連続な成長を生み出す推進エンジンになる」ことを志し、フロムスクラッチへの転職を決意。 大企業 → ベンチャー企業というキャリアを歩んだ彼だからこそ、より強く感じる「大企業の出身者は使えない」という風潮。イノベーション創出のために、不安を抱えながらもベンチャー企業に飛び込んだ藤本に話を聞きました。

【目次】(読了時間:3分) ・NTTデータで「変わり者」だった自分 ・「安定しないと守れない」なんてものはない ・より、大きな夢を追い求めて ・二度と挑戦できなくなる前に   

― まず、フロムスクラッチという会社について教えてください。

フロムスクラッチは、ビッグデータ×人工知能を主軸に事業を展開するデータテクノロジーカンパニーです。現在は、マーケティングテクノロジー領域におけるソリューションである、次世代型マーケティングプラットフォーム「B→Dash」の開発・提供を中心に事業を展開しています。

「B→Dash」は、企業が保有する全マーケティングプロセスのデータを一気通貫して管理・統合・活用できる、類を見ないソリューションです。統合したマーケティングデータに人工知能を活用することで、収益が最大化される施策の自動分析・レコメンドを実現します。

2015年には、シリコンバレーに本拠地を構えるベンチャーキャピタルや、電通デジタルホールディングスらから、総額13億円もの資金調達をしました。ほかにも、元LINE代表取締役である森川さんに戦略顧問に就任いただいたり、世界的な経済誌Forbesの「日本の有望スタートアップ20」にも選出されたりするなど、いわゆる“成長ベンチャー”企業です。

今後は、人工知能の研究開発、海外展開、「B→Dash」の開発強化に加え、「ビッグデータの取得・統合」と「人工知能によるデータ活用」の技術を通じ、様々な領域での事業展開を予定しています。

詳細はこちらの記事をご覧ください。

NTTデータで「変わり者」だった自分

― まずはファーストキャリアについて伺わせてください。NTTデータに入社された理由は何でしょう? 大学院では理学系の研究科でしたが、材料工学に関する研究をしていました。自然科学の知見を活かして、工業的に価値のある物質をどれだけ完全な状態で作れているかを評価する研究です。四六時中、研究室にこもってデータ収集・解析を繰り返し続けていると、気付くわけですよ。 「あっ、自分は研究者向いてない」と(笑)。 

もともと、人とコミュニケーションを取りながら何かを取り組んでいくようなことのほうが好きなこともあり、「SEとして大規模なソフトウェア開発に携わるのが自分には良いんじゃないか?」と考え、システムインテグレーター企業への就職を考えていました。そうして出会ったのがNTTデータでした。

― 入社されてから「理想と現実のギャップ」を感じたことはありましたか? 「役所かと思った」 なんていうコメントを期待されているかもしれませんが、実は違いました。

最初に配属された部署の上司に、「新しいことにチャレンジしたい」と伝え続けていたところ、新規プロジェクトのリーダーを任せてもらえたり、部署にとってチャレンジングな新しいプロジェクトにアサインされたり、柔軟に役割を与えてくれました。今思えばただのワガママですが、あれだけ大きい企業で、そこまで柔軟に対応してくれる会社は珍しいんじゃないかと思います。

手を挙げれば、どんどん新しいことにもチャレンジができる環境でした。例えば、当時のトレンドに「24時間開発」というものがありました。その名の通り、海外との時差を利用して、24時間開発し続けるという、ある種の冒険じみたシステム構築体制を言うんですが、それにもすぐに携わらせてもらいました。自分の考えや発信の仕方次第では、意外と新しいことにチャレンジさせてもらえる環境があるんだなーと、当時を振り返ると思います。 

ただ、僕は本当に「変わり者」でした。

もちろん役員や人事の方は、新規事業などを企画・立案して、どんどん推進していくようなチャレンジ精神旺盛な人材を求めています。 でもそういうタイプの人って、なんとなくお分かりかもしれませんが、NTTデータのような大企業にはあまり来ません。

これは私が改めて指摘することでもないのですが、やはり巨大組織には保守的な方が多く集まるんです。 別にこのこと自体は良くも悪くもなく、社会全体に対する役割の違いなだけだと認識しています。 一方で私は、新しい価値をどんどん創出していきたかった。99回プロジェクトが失敗しても100回目で成功して、それが世の中に大きな価値を生み出すなら、とことんやればいいと思うタイプでした。 しかし、大企業が現場に対して、そのようなことを許してしまうと、時に大問題に発展します。 “社会の公器として”、“上場企業の責任として”、など色々な制約条件がある中、なかなか自由に身動きは取れません。 そうした環境を少しだけ窮屈に感じていたのは事実かもしれません。

「安定しないと守れない」なんてものはない

― そうしてエムスリーキャリアへ転職されました。ある程度、約束されたキャリアを捨てる不安はありませんでしたか?

もちろん、全くないといえば嘘になります。でも、人生=給与や地位っていう発想は貧しすぎると思うんです。例えば、お金や地位以外にも、友達や趣味など、人生を充実させられる要素はいっぱいありますよね。 私はNTTデータでは、それなりに活躍していたこともあり、ある程度は昇進する道が見えていました。ただ、「社長にはなれないけど、部長や課長にならなれるかな」なんてことを考えながら人生を送ることって、なんだか本質的じゃないと思うんですよね。 一度きりの人生なら、自分にしかできないことをしてみたい、自分で新しい価値をつくっていく当事者になりたい。そういう思いがどんどん強くなり、気づいたら転職活動をしていました。 

当時は、「大企業出身者は使えない」なんて言葉も出回り始めており、正直不安はありました。ただ、「やるしかない、NTTデータという企業での教えは、どの環境にいっても絶対に通用するんだ」と、決意し腹をくくりました。 そうして選んだ企業がエムスリーキャリアでした。

― エムスリーキャリアでの仕事はいかがでしたか? エムスリーキャリアは上場企業であるエムスリーの子会社で、社員は300人程度いました。この規模だとベンチャー企業らしい小回りが効かなくなってきますが、私はその中の新規事業推進担当で、メンバーも当時わずか10人くらいでした。事業単位でみれば、立上げ直後のベンチャー企業そのものです。自身で売上目標を立て、サービスを磨き込み、営業にいき、サービスのデリバリーもし、また改善点をフィードバックして次につなげる、という事業立上げのダイナミズムをここで経験することができました。まさに、自分が能動的に携わることで、クライアントも自分たちも大きく成長していることが肌で実感できた、この上ない環境でした。

より、大きな夢を追い求めて

― しかし、この後フロムスクラッチに転職されます。その理由は何だったのでしょうか? 正直、辞める積極的な理由はありませんでした。 エムスリーというグループが社会にもたらしている価値は大きく、やりがいには溢れる素晴らしい会社でした。

ただ、私が唯一、ずっとひっかかっていたのが「自分は組織の急成長の推進役ではない」という点でした。

前述もしましたが、エムスリーキャリアは入社時に既に300人以上が在籍する組織でした。 エムスリーキャリアは、エムスリーという上場企業がバックにいて、既に十分に完成された制度や組織文化を構築していました。 そこから事業の多角化を推し進め、優れた人材を採用して、どんどん成長していっています。 

しかし、そのような急成長を遂げるような土台作りや推進役を、自分がやったわけではないという思いがどうしても消えませんでした。 結局、誰かが必死になって作り上げてきてくれた提供価値や土台の上で、「あたかも自分が推進しているような錯覚」に陥っているだけなのではないかと。

そう考えているときに、フロムスクラッチという会社に出会いました。

フロムスクラッチに出会ったとき、「ここなら10年前のエムスリーに入社するような経験ができる」と直感的に思いました。 世界を見据えてプロダクトをつくる会社の“起爆剤”や“最後のピース”にもしかしたら自分がなれるかもしれない。そんなことを思ったんです。

フロムスクラッチは世界を見据え、「マーケティング×テクノロジー」という領域で、明確に強い競争優位性を持っています。 私がいたNTTデータでは生み出せないようなイノベーションを、フロムスクラッチは創出しています。 “自分がこれまで培ってきたスキルや経験”と、“モヤモヤを感じてきた当事者感のなさ”の間を埋められるような、素晴らしい出会いで、気づいたときには転職を決意していました。

― フロムスクラッチで働いていて特に意識されていることはありますか? フロムスクラッチは、次世代型マーケティングプラットフォーム「B→Dash」の開発・提供をしていますが、顧客はこの”プロダクト”が欲しいのではなく、”価値”を求めているということです。Deploy&Advisoryというミッションを担う以上、クライアント企業と直接お話をさせていただくことも多いのですが、「フロムスクラッチに任せてよかった」と思っていただけるよう、日々研鑽しています。

二度と挑戦できなくなる前に

― この記事を見ている方の中には、大企業に務める若手社員もいらっしゃると思います。何かメッセージはありますでしょうか? まず、年を重ねるごとに、チャレンジのハードルは上がりますよね。特に、結婚をすると大企業からベンチャーに挑戦する勇気がなくなってしまう人が多いと感じます。

でも、これだけはお伝えしたいんです。

東大や京大をはじめとしたすごい学歴を持った方や、学生時代に特赦な経験をしたような方がごろごろいる大企業で、悶々と空虚な日々を過ごしているくらいなら、さっさと行動を起こしまったほうが良いということです。

大企業で出世したいと思っていて、そしてそれができるレールに自身のキャリアが乗っていると感じているなら構いません。でも、もしそうでないなら、自分とその企業がミスマッチであることを認識しなくてはなりません。

大企業の3年間とフロムスクラッチの3年間の濃度はまったく違います。自分に合わない大企業でくすぶって無駄な時間を過ごすくらいなら、”もっとできる”という自分の思いを信じてチャレンジしてみましょう。そんな方を私たちは心から尊敬し、受け入れます。 

「大企業出身者は使えない」なんて、だれにも言わせたくありません。大企業で活躍する力を持っている方だからこそ、新しい価値を創出し続ける職場にうつることで、この国の競争力の向上に貢献できる。私はそう信じています。

株式会社フロムスクラッチでは、大企業で悶々としながらも活躍している若手エンジニアを募集しています。詳しくはこちらの求人をご確認ください!

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