三菱商事やリクルートを経験し、更なるチャレンジングな環境を追い求めて辿り着いた場所

京都大学を卒業後、新卒で三菱商事に入社。経営企画業務や天然ガスプロジェクトへのアサインを経た後、楽天へ転職。
楽天では、経営企画のマネージャーとして楽天市場をメインとするEC事業の中期計画策定等を担う。その後は、既存事業を推進するのではなく、新規事業を創り出す経験を求めてリクルートに転職し、新規事業のインキュベーション業務に従事。

そのような、様々な企業で事業開発や推進を担ってきた大串が、フロムスクラッチに入社した背景を紹介する。

現状に満足することなく、挑戦し続けてきたキャリア

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──まず初めに大串さんのキャリア選択についてお聞かせ下さい。なぜ、ファーストキャリアで三菱商事を選ばれたのでしょうか。

 元々、漠然と「大きな仕事に携わりたい」という想いがあり、学生時代は“大きな仕事=世界中の人々の生活を支えるエネルギー関連”だと考え、総合商社の三菱商事に入社しました。

 北米のメキシコ湾岸沿いにLNGプラントを建てるというプロジェクトを担当したのですが、グローバルでの投資スキームの考案や、プラント建設業者を選定するための入札評価、社内承認を取る為の取締役会資料作成など、本当に幅広い仕事を任せて頂きました。

 結果的に無事に投資を決定することができ、LNGプラントの着工に立ち会えたことは非常に感慨深かったので、印象に残っています。また、退職後にはなりますが、2019年にLNGプラントが完成、操業開始したというニュースを目にした時も、やはりとても嬉しかったですね。

──とても充実したキャリアのように思いますが、そこから転職を決意した理由は何だったのでしょうか。

 エネルギーのプロジェクトが一段落した頃、自分は30歳手前でした。30歳という節目もあり、一度自分自身のキャリアを冷静に見つめ直してみました。

 自分が三菱商事で担当したLNGプラントの立上げという仕事は非常に刺激的で、やりたい仕事に従事できている満足感もありました。ただその反面、ビジネス規模が非常に大きいが故に、自分自身で影響を与えられる範囲は凄く小さく、プロジェクト全体を見たときに自分は数ある歯車の1つに過ぎないと感じてしまいました。

 このままでは、言われた事をただこなすだけの人生になってしまうかもしれないと考えた時、常に何かに挑戦し、追い求めないと自分の成長が止まってしまうのではないか?という焦りと危機感が強く湧いてきました。その為、自分自身がもっと大きな役割を果たせるフィールドで、ビジネスパーソンとしての力を試してみたいという想いが強くなったことが転職した理由ですね。


──転職先に楽天やリクルートを選ばれたのはどのような経緯だったのでしょうか。

 楽天では、楽天市場をメインとするEC CompanyのPL管理、中期事業計画の策定、MA検討等の業務に従事していました。約2年半いたのですが、幸いにも稀代の起業家である三木谷氏の近くで一緒に働かせて頂くことが出来、三菱商事の時と比較すると、自分に与えられている役割や責任、裁量もかなり大きいもので非常にやりがいはありました。

 ただ、やりがいはあり裁量も大きかったものの「自分自身で事業を創り出す」という経験は楽天ではあまり出来なかったですね。どうしても既存事業のブラッシュアップに留まってしまったというか。次は「自分自身で事業を創り出す」点に挑戦したいと思い、リクルートの新規事業企画室への転職を決めました。

 リクルートでは、”RING”という新規事業提案制度で提案された案件の事業化に向けて、起案者と一緒に二人三脚で事業開発を進めていました。在籍した2年間で10件程の案件に関わりましたが、事業領域もフェーズも案件毎に様々で、非常に多くのことを学びました。また、実際に担当した案件が事業として成長しているのを見た時はやはり嬉しかったですね。



──そのような「自身が大きな役割を果たせる」「事業を創り出せる」という望んでいた環境を手に入れたにも関わらず、それでも転職を検討されていた理由は何でしょうか。

 自分の挑戦マインドが再び掻き立てられた、ということが理由です。笑

 リクルートは創業から約60年経っており、非常に成熟した組織になりつつあります。もちろん、それ自体はとても良いことですし、安定感もあり、なおかつ自分の知見を活かせる本当に貴重な環境だったと思います。

 ただ「会社が成熟している」ということは「事業運営をする制度や仕組みが整っている」とも言えます。つまり、自分がリクルートで事業を創り出せたのは、リクルートの制度や仕組みのおかげなのではないかと感じたのです。

 むしろ今まで、三菱商事、楽天、リクルートと、自分は大手企業しか経験してきていない。豊富な人的リソースや、事業基盤を会社に担保してもらっている環境だったからこそ、思うように結果を出せてきたのではないか。自分は大手企業の冠がなくても、本当に事業をグロースさせることができるのか、と疑問を感じ、不安になりました。

 そのような危機感の中、リクルートでは新規事業関連の部署にいたこともあり、ベンチャー業界のネットワークも広がっていたので、いくつかの会社から一緒にやろうと声をかけてもらい、次の挑戦の場をスタートアップ界隈で模索するようになっていきました。


異常なくらい高い目標があるからこそ出来る挑戦がある

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──結果的にフロムスクラッチを選んだ理由は何だったのでしょうか。

 様々な会社の選考を受ける中で、フロムスクラッチの選考も進み、CEOの安部と話す機会があったのですが、その際にものすごく衝撃を受けました。普通であれば無理だと笑われそうなくらい、目指している頂が高く、それにも関わらずその頂上を本気で目指す熱量がある。

 これまで様々な企業を見てきましたが、目指す目標の高さと熱量は圧倒的でした。また、事業という観点を見ても、データを通じて日本だけでなく世界中も変革していきたいというスケールの大きさ、それを実現するための戦略などを聞き、突拍子もないような話でありながらも、この会社でなら実現できるかもしれないと本気で想えたあの感覚は、忘れることが出来ません。

 社員数は200名を超え、ベンチャーの中では大規模な会社ではあると思いますが、目指している目標が高いからこそ現状との差分が大きく、自分で創り上げられる機会があり、非常にワクワクしました。会社がグローバルレベルで成功するか失敗するか、または、10年後に100倍規模の会社になっているかそれとも潰れているかは、すべて自分の一挙手一投足に懸かっている。恐怖とワクワクが表裏一体で、手触り感を一番感じることが出来ると思えたのがフロムスクラッチでした。

入社数か月で、フロムスクラッチの成長を加速させる中枢に

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──現在は、どのような業務をされていますか。

 現在はManagement Direction Companyに所属し、経営課題の解決策についての考案・議論・推進を行っています。具体的には、3つの業務に従事しています。

 1つ目は新規事業の立ち上げです。現在フロムスクラッチはb→dashというBtoBプロダクトの開発、提供をメインにしているのですが、今後はBtoBtoCの領域にも広げていく予定です。現在CEOの安部と共に新規事業について議論を重ねている段階なのですが、絶対的な正解がない中で、意志を持ってダイナミックに取り組める事に、非常にやりがいを感じています。これまでいくつかの会社で新規事業開発に携わってきましたが、会社によって進め方が違うので、経験を生かしながらも、必要なところは細かく軌道修正を行いながら進めています。

 2つ目は、フロムスクラッチの「The MODEL(※)」のブラッシュアップです。これまでは、組織の規模的にもCEOの安部やCOOの矢矧がタイムリーに営業やCS(カスタマーサクセス)の状況を把握し、適切に経営の差配ができていました。しかし、今後組織が拡大するにつれて、安部や矢矧がタイムリーに状況を把握する事はどんどん難しくなると予想しています。この課題を解決するために、現在フロムスクラッチ流の「The MODEL」を磨き込んでいます。今後組織の拡大が進む中でも、経営陣が適切なタイミングでベストな経営判断を下すことができ、フロムスクラッチ全体の成長速度を維持、さらには加速させ続けるための「The MODEL」創りはとても重要だと考えています。

(※)The MODEL・・・顧客の獲得や育成、拡大などのプロセスを社内で分業し、組織体制により高い成果を生み出すフレームワークのこと

 3つ目は、新しい売り方の検討です。具体的には、パートナーセールスの検討を進めています。これまでのフロムスクラッチでは、直販による営業を進めてきましたが、より成長を加速させる為、他社とアライアンスを締結し、パートナーセールスを推進したいと考えています。商社の時に他社とJoint Ventureを作った経験を活かしながら、他社とのアライアンスをどう仕立てるのが良いのか、検討を進めています。


──フロムスクラッチに入る前と入った後でギャップはありましたか。

 はい。私が想像していた以上に、新入社員や内定者まで含めて、全社員が経営層と同じぐらい熱量を持っていて、組織の凝集性が高かった所です。入社前に、経営陣から組織の話を聞かせて貰うことって多いと思うのですが、正直、口ではいくらでも良く言えますよね。

 でも、実際にオフィスに行って、内定者を始め多くの社員と話をしてみて、事前に聞いていた話とギャップが一切なかった所が、逆にギャップでした。

経営陣ポストを全員で狙い、組織としての成熟度を高めていきたい

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──様々な企業を見てきた大串さんだから分かる、他社と違うフロムスクラッチの特徴はありますでしょうか。

 「妥協のない組織」だなと思います。今までの私が知ってる企業と比べると、基準値が圧倒的に高いです。ベンチャー特有なのかもしれませんが、「若いから」とか、「まだ内定者だから」とかが一切なく、全員が「一人のプロフェッショナル」として、求められる基準が圧倒的に高い。

 そして、厳しい指摘でも素直に受け止めて、真摯に改善に向けて取り組み、結果として組織の成長、個人の成長に繋げられている人が多いと感じました。これは言う側と言われる側に信頼関係がしっかりと構築できているからこそ、実現出来ている事だと思います。



──逆に、ここは課題だなと感じる部分はありますか。

 課題ではないですが、思った以上に「若い組織」だと感じました。入社する前は「既に強固な経営陣が万全の体制で揃っているんだろう」と事業の拡大スピードなどを見て勝手に想像していたのですが、入社してみて驚きました。

 もちろん今は「若い組織」故の運動神経の良さなどが組織として良いところの1つでもあるのですが、今後、まだ世界で誰も見たことがない壮大なビジョンを本気で目指す集団だと考えると、もっと成熟した組織になる必要があると考えています。

 安部も明確に、昨年大型の資金調達を実施し、このタイミングでこれから大きな勝負をしていくためにも、一緒に闘う経営陣を本気で探している、という話をしていました。

 以前からいる既存メンバーがもっと成長しここのポストを担うか、それとも新しく入って来る自分たちのような中途メンバーがそこを担うか。お互い高め合いながらその席を競えるのは最高の環境だと思います。また、今の時点で、若い皆さんに比べると少しは経験があるので、最大限還元しつつ、組織としての成熟度を高めていきたいです。

限りある時間を、どのような環境で過ごすのか

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──最後に、大串さんが働くうえで大切にしている事を教えてください!

 そうですね...「楽しむ事」ですかね。『楽しい』の定義は人それぞれだと思いますが、楽して稼げる=楽しいって訳じゃなく、“お互いに刺激を与え合い、高め合い、難易度の高い仕事に取り組める環境”が楽しい環境だと個人的には思っています。

 今のフロムスクラッチには、仕事を“楽しめる”人たちがとても多い。自分は中途採用で入社してまだ数か月しか経っていないのですが、既に会社の重要業務である採用にも少しずつ携わらせてもらっています。採用する側の立場になっても、“お互いに刺激を与え合い、高め合い、難易度の高い仕事に取り組める環境”を楽しめる人を採用していくことで、フロムスクラッチの基準を高めて、会社を拡大していきたいですね。


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