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【閲覧注意】ジオロジック開発リーダーの一週間を紹介します!

私はジオロジックでエンジニアの責任者をやっている、ヤブモトといいます。
今回は、私の普段の平日1週間を、私の視点から書いてみようと思います。

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◆ 月曜日

月曜日は毎週全社MTGがある。
弊社のエンジニアは、基本的にいつ来ていつ帰っても大丈夫だが、月曜日だけは11時に間に合うように行く。
朝9時半ごろに家を出て、だいたい10時半ごろに会社につくと、まずはバッチのチェックや今日のタスクの整理、MTGの準備をする。

11時からのMTGでは、売上等の状況を聞き、各プロジェクトやタスクの進行状況を報告して、決裁をとったり、共有したり、今週の仕事の優先順位を補正したりする。

MTGが終わると、メンバーのスズキくんの質問攻めにあう。
「ヤブモトさん!次どうしたらいいっすかー!」
「ここからここにデータ移動してるから、次ここ見てみるといいよ」
「ハイ!!」
そういってスズキくんはボディビルダーがよく取るポーズを取った。胸筋の主張が激しい。
正直暑苦しい。基本的には素直でいいやつなんだけど。

午後になり、昼食をとって帰ってくると、ジャズが流れていた。
ナカニシだった。
彼はMACとキーボードをつなぎ、即興で演奏していた。
心地が良い。
ここが会社ではなく、レトロな喫茶店にでも来たんじゃないと錯覚するくらいだ。

そんなBGMが流れる中、午後も自分の開発を進めたり、フロント側のチームと要件の相談をしたりする。
そんなことをしていると、あっという間に日が暮れる。

夜になったあたりで、営業メンバーが飲みに行くという話を耳にする。
僕も参戦し、営業の悩みを聞いたり、話し方などを聞いて、僕もそれを学ぶ。
少なくとも僕に関しては、営業だからエンジニアだから、というのを言うつもりもない。
営業側の状況も聞いて、エンジニアがよりクリティカルな成果を出せるように、考えていく。


◆ 火曜日

基本的には月曜と同じだが、今日は朝MTGがない。
そしてリモート推奨デーだ。
それでもなんとなく今日は会社に行こうと思う。
リモート推奨といっても、自分が仕事しやすい場所で仕事をすればいい、くらいで僕は捉えている。
家でもいいし、カフェでもいいし、会社でもいい。
ジムで筋トレしながら仕事をするという者もいる。


会社につくと、やはりエンジニアの島には誰もいない。
しかし営業、運用チームの島はほとんどのメンバーがいた。

そしてその中に、ヤマグチがいた。
「お、ヤブモトさんちょっと確認していいっすか?」
ヤマグチは、地図を表示させたディスプレイを食い入る様に見て、低い声でぶつぶつと話す。
「こういう設定をしたんですが、これでうまくいきますかね?」
「大丈夫だと思いますよ、ちゃんと設定されているか、一応確認しますね」
「お願いします!!」
ヤマグチは急にこちらを見て、大きな目を見開いて言った。
「わ、わかりました」
僕は若干気圧されながらもデータの設定を確認する。
ヤマグチは鼻歌を歌っている。

ヤマグチとの会話が終わると、僕一人しかいないエンジニアの島を広々と使い、イヤホンをして、自分の仕事に集中する。
リモート推奨デーは、MTGなどが入りづらく、自分自身の開発を進めるのにちょうどいい。
いつものようにバッチの監視や設計、コーディングを進め、その日は早めに帰り、晩酌をした。


◆水曜日

昨日ひとりで飲みすぎたこともあり、今日は12時頃に会社に行った。
会社につくと全員揃っていた。

「いよいよかろてんさん来るの、明後日ですね」
ナカニシが言った。
フロントメンバーの正社員はまだ彼だけだったので、ひと一倍楽しみにしているのだろう。
ただでさえキャラの濃い弊社のエンジニアチームに、さらにエッジの効いたメンバーが来る。
「そうですね、大丈夫かな。」
「ん?なにが大丈夫かなんですか?」
「あぁ、えっと、さらになかなかにキャラの濃い人が来るから」
「あぁ、今更じゃないっすかね。」

まぁそうだろう、ここのエンジニアは驚くほど仲がいい。
大抵の人なら十分にチームに溶け込むことが出来るだろう。
その点は特に心配しなくても良さそうだ。


夕方になると雨が降り出した。
会社の窓をビシビシと打ち付ける音が、中まで聞こえてくる。
その頃から、僕はすこしずつ頭痛がしてきた。
おまけに軽い熱が出たときのようなだるさがある。
あぁ、これは良くないな。
僕は早めに帰り、寝袋に入った。


◆木曜

今日はやけに早く目が覚めた。
今日はすごく調子がいい。空気も美味い。

ただやたらと寒い。近所の川には薄い氷が張っていた。
自宅から出る時、エントランスが薄く凍りついていて転びかけた。
...ここ東京だぞ。まだ10月だぞ。何かが、確実におかしい。
僕はコートを着て、早めに家を出た。

会社についた。エレベーターに乗るためにボタンを押す。
いつもならボタンが明るく点灯するのに、うんともすんとも言わない。
点検中の張り紙もない。

あぁ、仕方ない。非常階段から登ろう。
僕は非常階段の扉を開け、登り始める。
...どれだけ登っただろうか。階段脇にある看板には3階と書かれている。
まだ3階。うそだろ。あと6階も登らなければならないなんて。
やたらと息が切れる。
僕の体力が落ちているのだろうか?

吐く息の色は白。
渋谷に一足早い冬がやってきたのだろうか?
フロアの看板には4階の文字。
オフィスはこんなにも遠かっただろうか?
ようやく会社にたどり着いた頃には、12時になっていた。


もうこんな時間だ、はやく仕事をしよう。
会社には誰も居なかった。冷え冷えとしたオフィス。
そこにいるのは僕一人。いつもの椅子に座る。
...その日、オフィスの居心地はとても悪かった。
椅子はやけにゴツゴツして冷たい。いつもは発熱して暖かなMacも死人のように冷たい。

何かがおかしい。
何かがおかしいけど、わからない。
冷え切った指でMacへのタイピングを続ける。
オフィスにはその音だけが響いていた。


◆金曜日

---- 人が少ない。
朝、出社のために駅まで歩いているときに気づいた。

朝8時。
いつもならこの時間はたくさんの人がごった返しているはずなのだが、
今日はまるで営業していないかのような静けさだ。
まるで駅が死んでいるようだ。
駅だけじゃない。
電車も死んでいた。僕がいつも乗る路線が、完全に止まっていた。
スマホアプリで運行情報を確認する。
通信中のマークがいつまでたっても消えない。

うそだろ。
都内で、電波が通じなくなっていた。
一体何があったんだ。
混乱する頭をふって歩き出した。
頭がいたい。でも行くしか無い。
会社への道をひたすら進む。
さく、さくと音を立てて歩く。
僕が歩いた後には足跡が残った。
真っ白な雪の上に、真新しい足跡が続いている。

ようやく会社のビルにたどり着いた。
今日もエレベータは止まっている。
昨日まであった非常階段も、ボロボロになってまともに歩けそうにない。
でも諦めるわけには行かない。
建物の外から会社の窓を見る。

そこに、はしごがあった。はしごは窓の手前2メートルまで続いていた。
あそこまで行ったら、どうにかなるかもしれない。
僕ははしごに登り始めた。
一段一段、足をしっかり踏みしめあの窓まで進む。
肝が冷えるくらいの高さにいるのがわかる。
手の先がかじかんで動かない。
どれくらいの高さにいるのだろうか。周りは白く霞んでよく見えない。
いつしかはしごは終わっていて、
鎖に変わっていた。その鎖に手をかけ、いっきに身体を上げる。
窓の枠に手が届いた。
窓のサッシに足がかかった。
僕はようやく、オフィスにたどり着いたのだった。


仕事を、しなきゃ。
しかし、仕事をしようにも頭がガンガンと傷んで、
指先がじんじんとしびれてそれどころじゃない。
頭がぼんやりしている。
このままでは仕事にならない。
だめだ。ベランダにでて、タバコでも吸おう。
外は真っ白で何も見えない。

時計を確認する。もうすぐ12時だ。
どうやらかろうじて電波が通じるようになっていた。
ベランダに出る。アプリを起動する。
その時だった。





アプリの広告枠に、
無機質な文字が表示された。

”LGTM”
赤い文字

”Where are you?”
青い文字。

”Where are you?”
白い背景。

今まで抑えてきた違和感が、一気に吹き出していくーー!
『会社は誰も居なかった。冷え冷えとしたオフィス。』
『都内で、電波が通じなくなっていた。』
『いつもは暖かなMacも死人のように冷たい』
『真っ白な雪の上に、真新しい足跡が続いている。』

”Where are you?”
ーーここは、どこだ。
そう思った瞬間、一気に目の前が開けた。



岩、青空、太陽、そしてどこまで続く雲!
どこまでもそれは広がっていた。

ただただ透き通った空気とごうごうと吹く風。
あぁ...ここは山だった!

僕はその時はじめて気がついた。
僕は出社していたのではない。
毎朝登頂していたのだ。
奥穂高の山頂に、毎日。

奥穂高の山頂までははしごや鎖を使って登る難所が続く。
秋でも夜の気温は氷点下になる。
雪だって万年溶けることがない場所がある。
標高3000mだから空気が薄い。息が切れるのも当然だ。
頭が痛かったのは高山病。

違和感の正体はこれだったのか!

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その翌日、僕は慎重に山を降り、さらに翌週から会社へ向かった。
あたらしく入社したかろてんをはじめ、会社のメンバーは山に囚われていた僕を快く迎えてくれた。
僕はあのとき、自分を見失っていた。

しかし会社のメンバーと位置情報技術が、僕の命を救ってくれた。
そんなメンバーと一緒に、今日も僕は位置情報技術広告の開発を続けている。
今日もオフィスには活気が満ちている。



※こちらが設定上の自宅のある、涸沢です


※この物語はたぶんフィクションです
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ジオロジックはまだまだ小さい会社ですが、
エンジニアもビジネスサイドもそれぞれがプロフェッショナルで、
仕事の中でも外でもキャラクターが立っている人ばかりです。

さらに働き方も手段も、かなり自由度が高いです。
ここに来れば、技術も動き方も、ワンランク上のエンジニアになれると思います。
詳しくは募集の方に書きましたので、よかったら目を通してやってください。
https://www.wantedly.com/projects/249307

そして少しでも会社のことが気になったり、私やかろてん先生に会いたいなどありましたら、ぜひとも連絡をください。
会社に遊びに来てもらえるのを、楽しみにしております!


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