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【Ginco開発者インタビュー】「仮想通貨ウォレットの開発は、プロトコルを作り上げていくようなもの」

話し手:株式会社Ginco CTO 森下真敬

プロフィール:
岐阜工業高等専門学校にて、電気・電子回路の知識を学び、その後の豊橋技術科学大学・大学院では自然言語処理,人工知能, Deep Learningについて研究。
卒業後は株式会社アカツキに入社し、ゲームサーバーのインフラ開発に従事。
現在は株式会社GincoのCTOとして、クライアント型仮想通貨ウォレット「Ginco」のインフラ部分を主に担当している。

ブロックチェーンに取り組み始めたきっかけ

- もともとスタートアップをやるつもりだったんですか?

学生時代にシリコンバレーに行き、様々なインキュベーターやアクセラレーターを間近にみたこともあり、いつか自分で起業することには強い興味を持っていました。ファーストキャリアでは「起業するための技術」を学びたくて、ベンチャー企業に入社を決めました。実際に入社してからは、日々新しいことを学べて充実感もあった一方で、まだまだ満たされてない感覚があることにも気が付きました。それを言葉にするならば、「どこかヒリつく感じが足りない」という感覚でした。

- 「ヒリつく」感じですか?

自分は結構、ビジネスもエンジニアリングもふくめて、立ち上げの部分が面白いって感じるタイプなんです。

安定すると飽きちゃうし、自分の仕事がダイレクトに結果に現れるような仕事をしたいと思っていて。
ある程度大きい会社だと、自分がいくら頑張ったとしても、ダイレクトに自分だけの成果にはならないし、逆にいえば自分が失敗をしたとしても、必ず誰かが守ってくれる。
もちろん、これは全く悪いことではないんですが、自分はもっと自分自身の力で挑戦ができる環境に身を置きたい感覚がありました。

- スタートアップ向きですね笑。ブロックチェーンはいつから?

はじめてブロックチェーンに触れたのは代表の森川経由だったんですが、技術的に面白いと思った一方で、「同世代の森川がいけるんだから、俺ならもっといけるやろ」とも思いました笑。

技術的にも新しく、まだまだ参入しているプレイヤーも少ない。
誰でもチャレンジすれば活躍できる可能性があるし、チャンスしかない世界だと思って。
すぐに自分でノードを立ててみて、マイニングなどもしていました。

しばらくは色々やっていたのですが、その後森川からGincoの立ち上げの話を聞き、そもそも自分がやりたいことに挑戦するには最適な環境だと思い、参加することを決めました。


Gincoの開発環境について

- Gincoの技術要素について
Server: Go
Infra: GCP/Kubernetes
DB: Blockchain, 各種KVS
Client: Swift
OS: OSX
VCS: Git/Github
Communication: Slack

- 今の役割は?

まだまだメンバーが少ないので、クライアント側以外大体すべてやってます。
少数精鋭な体制でこれまで開発してきました。最近メンバーが更に2名増えて、うれしいですね。

- かなりGoogleフレンドリーな構成ですよね笑

もちろん、それぞれ理由があって選んでるんですが、『巨人の肩に乗る』みたいなのはやっぱスタートアップでリーンに開発していくには一つの選択肢だと思っていて。
GincoはWebサービスではないので、既存のフレームワークへの対応や実績みたいなものってあまり関係がない。ここでは言えないような内容も含めて、ブロックチェーンを扱うのに最適になるように構成しています。

- Gincoでの開発の面白さってなんでしょうか?

ウォレットの実装は、暗号化技術やブロックチェーンネットワークへのアクセスなど、ブロックチェーンど真ん中だと思っています。
暗号化技術やトランザクションの管理、複数の通貨ネットワークへのアクセスなど、まだデファクトスタンダードみたいなものがないため、自分たちでプロトコルそのものを作り上げていくような感覚。

- 筆者は詳しくわかってないんですが、ウォレットの実装にはRailsみたいなものはないってことですよね?

そうそう。そうではなくライブラリから作っていくようなことがあまりにも多く、そういうのが好きなエンジニアの人にはかなり面白いんじゃないですかね。

どんな人に来てほしい?

- Webサービスの開発には飽きたっていう方は、是非Gincoに興味を持ってもらいたいところですね

あとは、『自動化する』ことがめっちゃ好きな人が向いているかも。

ブロックチェーンって、究極的には「自動化」の話だと思ってて。
人が何もしなくても勝手に動いていく。イーサリアムのスマートコントラクトしかり、ノードがひとつ落ちても機能し続けるシステム全体の可用性しかり、「自動化」というキーワードはブロックチェーンを理解する上でひとつの重要な要素かなと思っています。

真の意味でも、人間が手をくださなくても動いていくものを作りたい人。
そんなところに面白さを感じられる人は、是非一緒に働きたいなと思います。

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