ベンチャーキャピタリストの私がエンジニアを輩出する会社をつくった経緯 | 代表 井上 崇

こんにちは!Gizumoの大石です。

Wantedlyを通じてこれからGizumoに遊びにいってみようと思ってくださる方に、事前によりGizumoのことを知っていただこうと思いGizumoメンバーのインタビュー特集を行うことにしました。今回は代表の井上です!創業ストーリーから中長期の展望までを聞いてみました!

大学生の時はどう過ごしていましたか?

体育会系ですね。高校の時から親元を離れて野球部の寮に入っていて、大学進学後も同じように学校の近くで友人と二人暮らしをしていました。当時は今のように会社を経営するとか、投資家として企業に投資をするようになるとは想像していませんでしたね。経済とか経営とはまったく無縁の大学生です。

アルバイトの経験はありますか?

居酒屋でバイトをしていました。選んだ理由は時給が高かったからです。最初ホールのスタッフとしてバイトしていたんですが、初日にお客さんと2回喧嘩してホールを外されて厨房で揚げ物を揚げたりしていました(笑)。

なぜ投資家になろうと思ったのですか?

ある日、本屋で大学生が株で3億円を作ったという本を見つけて「これだ!」と思って買って読みました。野球のために体育大学に入ったのに野球ができなくなってしまってある種燃え尽き症候群というか無気力になっていたんですが、その本を読んで「これで3億儲けちゃったな」と思って株を始めました。

17年前の話になりますが、当時ITバブルでネット証券が乱立していたのでちょうどパソコン1台でお金儲けができる時代になっていました。居酒屋のバイト先には「オレもう3億儲けちゃったので辞めます」と言って辞めました(笑)。

小さい頃からお年玉とか、入学祝いとか、バイト代を合わせて貯金が100万円ぐらいあったのですが、それを全額株にぶっこみました。マザーズやヘラクレスという新興市場ができていて株価の乱高下がすごかったんですが、それに挑戦して2週間弱でそのお金がゼロになってしまいました。

ギャンブルに身を焦がす人の典型みたいですが、負けず嫌いなので勝つまでやめられないなと思って本格的に金融の勉強をはじめました(笑)。株で3億作ったという本を書いた大学生にできて自分にできない訳はないと。

株式のルールや株価の計算式を勉強して、根拠のないポジションは持たないことにしました。そして、相場は群集心理が働くので群集心理の数値化を試みたり統計学を使って自分なりのトレードスタンスを固めました。そして親から300万を借りて2回目のチャレンジをしました。そこからはトレードに打ち込んで、大学を卒業する頃には証券口座に2000万以上はあるような状態になりました。親にも借金と学費を全て返すことができました。

IPOという新規上場公開株式というのがあってその株が買えるかどうかは抽選で当たるのですが、複数の証券口座を作って取引実績があるとIPOの抽選どうですかと営業がかかります。当時ITバブルの勢いもあって、上場する株式がほとんど公募割れせずに値上がりすることが多かったです。某G社(ゲーム会社)は公募80万でしたが上場したら400万になったみたいなことがあったわけですね。そういう時代の流れにも乗れました。

僕がトレードから学んだこととしては、スポーツに勝ち方があるのと同様に、トレードもビジネスも勝ち方を知ったほうが勝つんだなということです。最初失った100万円はこれを知るための勉強代だったと思っています。

Schoo様にて金融系の講座を持たせていただいた時の1枚

就職活動はされましたか?

いわゆる就活はしていないですが、一度就職しました。大学生だったのですが経営者の知り合いが多くて、当時の麻雀仲間にあるシステムの会社を経営されている方がいました。その方が麻雀を打ちながら井上の麻雀の打ち筋は根拠を持って打っているよねと褒めてくださり、就職決まってないのであればうちに来いよと誘ってくださりました。その流れでその会社に就職させてもらいました。いわゆる麻雀採用です(笑)。そういった縁があって半年ぐらい務めさせていただいたのですが、満員電車に乗って通勤するのがどうしても耐えられなくて会社を辞めてしまいました。けっこうダメ人間なパターンですね…。

なぜ24歳で独立しようと思ったのですか?

会社を辞めた後は、スポーツクラブでバイトをしながらトレードを続けていました。きっかけとなったのはライブドアの堀江さん、サイバーエージェントの藤田さん、KLabの真田さん等の本を読んだことですね。会社を作って社長業をやってやろうと思い立ち、自分はトレードができたので知人と3人でファンド会社を設立しました。最初の半年は運用する資金が集まらず自分がトレードして稼いでいました。

ファンドとして大きくなるきっかけはリーマンショックでした。世の中全体が不景気になって相場も大きく下げてみんなが損している中で、うちのファンドはかなりの結果を出せて知名度が一気にあがりました。

32歳ぐらいまではプレイングマネージャーとして、ファンドをメインでビジネスをしていました。シンガポールや香港に法人を作り、結果として2011-2012年と2年連続で世界的に有名なファンドの賞を受賞することができました。しかし30歳を過ぎた頃からトレーダーとしてはやりきった感を感じたことと、24時間アンテナを張ってトレードをする生活が体力的に厳しくなってきて引退を考え始めました。

VCになった経緯を教えてください。

トレーダーはその仕事の性質上、世界中のトレーダー達とゼロサムゲームをするということになりますが、自分のやっているその仕事は世の中の人の役に立っている仕事ではないなと感じたことが大きいです。本来の金融の役割というのは別にトレードで儲けることではなくて、世の中を潤滑に動かすことが目的だと思いますが、自分が当時やっていたのは金の奪い合いです。別の本来的な意義を求めてVCという選択肢を選びました。

やりたいことがあるけど資金力のないシード、アーリーステージのスタートアップへ資金を投資をしてうまくイグジットさせたり、資金力のあるVCにつなぐための事業資金を出したりと、自分の知識、経験、資金を活かしながらこれまでの投資とは違った形で人の役に立つ方法を模索しました。

VCとしては10社以上の企業と関わりました。携わった会社でIPOをするに至った企業もあり、バイアウトする企業もありましたね。関わり方は企業毎に違いました。長期間関わったり、短いスパンでもコアな部分まで関わるような濃い関わり方をしたり、色々と経験しました。

VCの業務は、良くも悪くも難しい業務が多かったです。例えば、IPOする会社にとって2つやらなければいけない大変なことがあります。まず1つ目は、純粋にやらなければならない業務とルールが増えます。出張に行くにも出張規定が必要であったりと、50を越える規定を作って社内稟議を大幅に増やすので明らかにビジネスは鈍化します。それが「株式を公開する」ということなので、一般市場で資金を調達する以上は健全な会社運営をしていることをガラス張りで投資家に見せなければなりませんよね。社長がいなくても会社が回る体制づくりをすることが上場するということなのですが、コンサル側としてはその企業の良さであるスピードを殺してしまう判断をさせることは苦しいですよね。

2つ目は、「必ず」業績を伸ばさなければなりません。資金調達をして上場するためには増収増益が求められるので業績を落とせないという辛さがあります。業績というのは自分たちで完全にはコントロールできない部分ですよね。意図して伸ばせるならどの企業も業績は伸ばしたいと思うのですが、簡単ではないじゃないですか。VCも無責任なアドバイスはできません。

Gizumo創業の経緯を教えてください。

もともと投資先だった会社のメンバーと一緒にGizumoを立ち上げました。IT業界の人材不足というのが世の中的に叫ばれて久しいですが、「教育」について言うとやはり国が主導で行なっていくか、大企業が主導で行なっていくかによるところが大きいと思います。国際的に見るとアメリカやヨーロッパを始め、お隣の韓国、なかでも先進的な事例で言うとエストニア等はプログラミング教育に非常に力を入れているじゃないですか。その中で、やはり日本というのはプログラミングを学ぶ機会そのものが乏しいという課題があります。とはいえ、2020年からやっとプログラミングの授業ができるぐらいで人材が育ちません、大企業内でもIT人材不足は同様で教育にはなかなか手を回せませんという状態で、それであればGizumoでやろうと考えたところが創業の経緯です。

2017年納会にて業績発表・中長期の展望について語った際

なぜ社名をGizumoとしたのですか?

社名のGizumoについては『グレムリン』という映画から取ってきています。かわいいギズモというキャラクターが一定のルールを破るとグレムリンというモンスターに化けてしまいます。良い意味でGizumoに入った人たちが大化けして活躍していってほしいという意味合いを持たせてこの社名にしました。GizumoがもしIPOできたら「グレムリン」に社名を変更しちゃっていいかもしれませんね(笑)。

なぜ「人の未来を創る」というビジョンを掲げているのですか?

「人の役に立たない企業は100年残らない」という私の座右の銘からきていて、企業として社会に存在する意義というのを見出したいと思っています。IT自体が産業全体や全てのインフラとして人の生活を支えることは間違いないですが、今の日本はそういう技術を支える人材が足りていないという課題がありそれをGizumoが解決していけたらと思っています。

義務教育でプログラミングの教育が受けられなかった人、お金がなくて進学を諦めてしまったがプログラミングを学ぶ機会があればやりたいという人、エンジニアという職業に憧れがある人達に、環境を提供できる企業でありたいと思っています。今挙げたような人たちの未来を創ることによって社会に貢献することをビジョンとして掲げています。

どういったバリューを出すことがGizumoの企業目的だと考えていますか?

人材を輩出するということに思い入れは強いです。いきなり大企業を作るということは難しいですが、Gizumoが日本の産業を支えているIT企業に対してリソースという部分で協力ができる企業であれば社会に貢献できると考えています。よって、良い人材を育てるということが企業としてのバリューにつながると考えています。

共に働く方にはどういう人物像を求めますか?

やればできるという気持ちが強い人がいいです。少しでもやってみたいなとか憧れがあるという人にはあまり自分で自分の可能性を閉ざすようなことはしないでほしいです。いくらでも未来は変えられるしなりたい人間になれると思うので、やる気に満ちていてやりたいことがたくさんある人が力を発揮できる環境づくりにGizumoは努めています。好奇心旺盛で、モチベーションの高い方とはどんどん一緒にお仕事したいなと思っています。プログラミングに少しでも関心がある方には、ぜひGizumoの門を叩いてほしいなと思っています。

Gizumoの事業・経営でこだわっていることは何ですか?

あくまでも素人にこだわっていて、もともと素人だったメンバーが会社を大きくするというところにはこだわりを持っています。素人による革命を標榜していますね。VCの経験から言わせると、資金があって優秀な人材を集めて良いサービスを作るということはできるとは思います。それはそれで良いと思います。Gizumoはそういう会社ではなく、何もなくて何も持ってなかったメンバーがひとつずつ武器を手に入れて、最終的にはそのメンバーがプロになり、会社を大きくしていくことを目指しています。すごく優秀な人材だけを揃えたいとかそういうところにこだわっている訳ではないです。素人がプログラミングができるようになって、サービスを作れるようになって、というほうがおもしろみがあるというか、粋ですよね。そういうところに妙味があるというか、こだわっています。

投資家としての経験はGizumoの経営に活きていると自身で思われますか?

普通は色んな会社に入って経営サイドに回らないとわからないことを複数社経験していることで良くも悪くも先が見えるということはあるかもしれないです。自分が経営していた会社より大きい会社や異業種の会社の色々な数字を見ていたので、今のGizumoの規模より大きい会社の内部の数字がおよそどういうものなのかや、どういう成長率で規模を拡大していくのかの予測がつくということです。

若い頃に会社を立ち上げて失敗したことやうまくいったことはそのまま活きています。特に失敗は良い経験になりました。4500万円の詐欺に遭ったことがあるのですが、裁判に勝っても相手がお金を持っていませんとなるとお金は戻ってこないんだなということを経験して、契約の重要さや世の中の理不尽さを学びました。

中長期の会社の目標やその実現に向けたプランを教えてください。

「素人による素人の革命」を標榜していますが、Gizumoも丸3年が経ってエンジニアになりたい人をエンジニアにする環境が整備できて知見も蓄積されてきました。今度は、Gizumoでエンジニアとして育ったメンバーがやりたいことを実現できるような環境にしていきたいと思っています。大ボラ吹いているように思われるかもしれませんが、20の子会社を作りたいと思っていて、その20社のうちからIPOする会社を産み出すことが中長期的な目標です。

人には色んなニーズがあってエンジニアとして化けたい人、ビジネスマンとして化けたい人がいるように、組織にも多様性を持たせたいと思っています。欲を言えば、1人でも多くの人の未来を創ることを達成したいです。そのためにまずはGizumoが健全な経営をして、資金力をつけることが重要だと考えています。今後は新規事業をどんどんと打ち出していき、積極的に事業投資もしたいです。そしてより多くの人が育つような会社を作りたいです。

軸となるような事業とチャレンジをしていく事業とを分けています。社内で活発にビジネスモデルのピッチコンテストもやっていますし、エンジニアの発想から産まれるビジネスモデルというのに非常に期待しています。

DMMには会長の亀山さんへ直接事業計画を持っていく「亀チョク」がありますが、うちもそれと同様の「ギズチョク」のようなものを制度化したいと思っています。気持ちとしては「ギズチョク」いつでも来いと思っています。良いアイデアの実現に必要であれば1000万ぐらいはすぐポンと出そうと思います(笑)。

36歳の誕生日はGizumoのメンバーで祝いました

エンジニアになろうと思っている方に向けて、一言お願いします。

Gizumoという会社はエンジニアになりたいと思って来ていただけるのであれば、なるための「環境」は揃っているので機会を提供できます。ただその機会を活用してチャンスを掴めるかどうかはその人次第になります。

IT人材は2030年には70万人規模で足らないと言われていますし、いつから始めても遅いなんてことはないと思っています。自分の選択したことが自分の未来を創るということになるのであれば、チャンスを掴む勇気を持つ人にとってはGizumoは良い会社でありたいです。この会社に行けば何とかしてくれるだろうという他力本願の方には逆にオススメできないかもしれません。

転職に悩む人にメッセージをお願いします。

転職に悩まれている方は、現状に不満を抱えていたり違和感を覚えている方が多いと想像しますが、違う会社に行って違うことをやらないとそのモヤモヤを解消することは難しいのではないでしょうか。自信がなかったり不安に思うことはあると思いますが、モチベーションがあれば現状は必ず打開できるはずです。行動が起こせないで失敗するということはあるので、やらない理由ばかり考えずにまずは色んな会社を見て回ってみるのがいいと思います。そのうちの1社にGizumoが入っていれば嬉しいです。

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