『鋼の錬金術師でわかる!イベントプロデューサーの役割』
今回の記事は、イベントプロデューサーのお仕事を漫画に例えてご紹介。
テーマは『鋼の錬金術師でわかる!イベントプロデューサーの役割』です。
・イベントプロデューサーって、どんな役割なのですか?
・イベントプロデューサーは、どんな考え方をしているのですか?
という、素朴な疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
お仕事内容を聞いても、いまいちピンとこないのがイベントプロデューサー。
「それなら、何かにたとえてみよう!」ということで
12月に実写映画化を控え、原画展の全国ツアーが行われている
『鋼の錬金術師』をたとえに使ってみることにしました。
(ご存じない方は、ぜひ原作マンガを読んでみてくださいね)
<主人公のエドは、イベントプロデューサーに『向かない』>
さて、それではさっそく、例えていきたいのですが……
困ったことに、『鋼の錬金術師』の主人公である
エド(エドワード・エルリック)はイベントプロデューサーに向きません。
彼にイベントプロデューサーをやらせてはダメです。
大変なことになります。スタッフが泣きます。
なぜかというと、エドの視点は常に
『自分自身に向いている』からです。
彼は間違いなく優秀で、強くて、頭の回転が良く、行動も早いのですが
視点が常に『自分と、自分の大事な人』に向いています。
彼が守りたいのは、自分の大切な人。
悪く言えば、視野が狭く、スケールが小さい。
だからこそ、爆発力があり、
最前線で敵のボスと戦うことができるのですが……
この生き方が
『たくさんの人と作り上げる』イベントとは
めちゃくちゃ相性が悪い!(笑)
最初から最後まで
自分の力だけでなんとかしようとしてしまうエドは
イベントプロデューサーには向いていないのです。
では、誰なら
イベントプロデューサーに向いているのでしょうか?
私の個人的な意見ですが、
通称『大佐』……ロイ・マスタングなら
素晴らしいイベントプロデューサーになれると思います。
<目的と視野の広さが、イベントプロデューサーのカギ>
ロイがなぜイベントプロデューサーに向いているかというと
彼は『大きな目的のために、組織を最高の状態で動かしている』からです。
彼の大きな目的は国のトップになることなので
この点はイベントプロデューサー向けではありませんが(笑)
彼は常に『自分がかかわる組織の立場』『仲間たちの状態』を気にかけ
最高の仕事ができるように導いています。
指示をすることはありますが、命令はほとんどしません。
指示は的確。必要なら根回しや説得もします。
対立している勢力の仲を取りもったりもします。
いざとなれば
自分が最前線に立って戦うこともありますが
自分だけでは挑まず、必ず仲間と協力します。
自分がラスボスの前に立つことはない代わりに
物事がスムーズに進むよう、筋道を立てて動いているんです。
なぜ、そんなことができるかというと
彼の視界には常に『仲間』が映っているからです。
仲間がどう動けばうまくいくか、
そのために、自分は何をすればいいかを自然に考えられる。
エドとは対照的な視点の持ち主なのですね。
この視点は、まさにイベントプロデューサーそのものです。
イベントには、本当に多くのスタッフが関わります。
音響、照明、ステージ設営、誘導、ゲスト、司会……
それぞれが、それぞれの誇りをもって仕事をしています。
イベントプロデューサーはスタッフの上司ではなく、まとめ役です。
「この人の言うとおりに動けば、うまくいく」
そう思われるほどの信頼と、実際にうまくいった実績があるからこそ
スタッフがそれぞれの立場で、最高の仕事ができるのです。
<舞台に立つのではなく、舞台を作るのが、イベントプロデューサー>
『鋼の錬金術師』では
主人公のエドと弟のアルが自分たちのために頑張る姿と
国を良い形に導くため、ロイ率いる軍部が奮闘する姿が同時に描かれます。
この関係は
イベント参加者と、イベントを作る側……イベントプロデュース側の関係に
とても良く似ています。
イベントプロデュースは
イベント参加者に楽しんでもらうこと、喜んでもらうことが最大のお仕事。
その意味で
イベントプロデューサーに向いている人は
少年漫画の主人公そのものではなく
彼らを支える周りの人、といえるのかもしれません。