「今、その一歩を踏み出せないあなたへ」  事業の成功と失敗を経験した実業家だからこそ語れる“挑戦者”に必要な要素とは       −HGL SPゲストインタビュー起業家 藤田大次郎

今回のHGL社内インタビューはスペシャルゲストとして、北海道グローバルリンクス 取締役 藤田大次郎さんにインタビューをさせていただきました。

<略歴>

2007年3月京都大学工学部物理工学科卒業後、ジョンソン・エンド・ジョンソン株式会社にて4年半勤務。その後外食事業の起業のために外食・食品関連企業を2社経験。

2014年7月 株式会社ルシール設立

2014年12月 日本茶のティースタンド「tea channel」オープン

2015年3月 「tea channel 祇園店」オープン

その後、業績の悪化によりtea channel2店舗を閉店。2016年12月に新札幌にてシンク・アンド・アクト株式会社プロデュースの元、新ブランド緑茶専門店「ANCHA KYOTO」オープン。“日本茶博士”の他に“失敗先生”の肩書きも持つ。

2017年より株式会社 北海道グローバルリンクスの取締役として、「THE WORLD LOUNGE Co&Co KYOTO」の代表として立ち上げに携わる。



ー藤田さんは京都大学時代、機械工学を専攻されていたそうですが、そこから起業に至ったきっかけは?


元々エンジンに興味を持っていて、感化されやすい性格もあり、「将来エンジンを作ることを仕事にしたい」そんな思いがあって、機械工学を学んでいました。

しかし、大学の3年次の夏に神戸製鋼で3週間のインターンシップを経験したのですが、インターンとして業務に関わっていくうちにだんだんと「僕が望んでいたのは、物と真摯に向き合う物作りそのものなのだろうか?」という、ある一つの物事に特化する様な、研究職・技術職に対する疑問が浮かびはじめました。そこで気がついたのは、「僕が望んでいたのは物作りそのものではなく、一つのことを誰かと一緒にデザインすることなんだ。」ということでした。それから元々考えていた大学院進学をやめ、タイミングと直感でその時に内定をいただいていたジョンソン・エンド・ジョンソン株式会社に就職することを決めました。



ーいつ頃から起業を考え始めたのですか?


僕が起業を考え始めたのは、大学を卒業してから社会人2年目の頃ですね。「自分は何がしたかったんだっけ?」っていうところに立ち返り、もう一度大学時代に感じた「物事を誰かと一緒にデザインすることだよね」ということを再確認しました。

ちょうどその頃、先輩の誘いでキックボクシングをやっていて試合にも出場していたのですが、試合の度に2ヶ月で15kgの減量だったり、数ヶ月で10kg単位の減量を経験し、“生命の危機”のようなものを経験しました(笑)。そういったことがきっかけで食のありがたみを感じ、元々食を通して人と関わることも好きでしたので、“事業を始めるなら飲食サービスにしよう”そう思い始めたんです。



ーHGL代表の中野創次郎との出会いのきっかけは?


2015年の秋頃ですね。京都で「tea channel」というティースタンドをしていた頃、中野さんが京都にも事業を広げるために、視察に来られていたんです。そのときに後輩の紹介がきっかけでお会いすることになり、「何か面白いことをしている人だな」と感じてそこから食事に行ったりするようになりました。



ーHGLで中野創次郎と一緒に働くことになったのはどうしてですか?


「tea channel」2店舗を閉じた後、2016年の春から日本茶関係の仕事で札幌にいく事が多くなり、それがきっかけで中野さんと密に連絡を取るようになりました。そこで、中野さんが持っていて僕にないもの。それは、“ビジョンを考えながらも、実行力を伴っている。さらに彼一人でやっているのではなく、しっかりとビジネスパートナーがいるということ”です。


全員で一つの事業を作っていたんですよね。大きな失敗を経験して、自分に足りなかったものはまさにそういうところだったんだ、ということに気がついたからです。

もう一つは僕一個人として、中野創次郎という人物とこれからもずっと一緒に仕事をしたいと思ったからです。「こんな考えを持った人と一緒に仕事ができたら、僕の人生は最高になるやろうな」という感覚と、彼は彼で、僕を必要としてくれていたからですね。



ー「tea channel」2店舗の閉店という事業の失敗を経験されてどんなことを学ばれましたか?


一番は事業の元となるプランニングの甘さですね。ユーザーはこう動くだろうと予測しても、実際はそうは動かないんです。次の手次の手と試行錯誤してやっても自分の力だけでは限界があり、事業自体の根本からのリノベーションが必要でした。しかし、決断が遅れた結果キャッシュの余裕がなくなり、結局リノベーションできなくなり終わってしまったんです。

大企業にいた頃は、大きな失敗が起こらないようにセーフティーネットを張ってくれていたのですが、起業してそれがなくなると、一気に即死状態に陥ってしまうんです。そうならないようにするための逆算の思考が足りなかったのだと思います。

今だから思うことは、大きな事業を始める前にもっと他社事業の研究だったり、スモールチャレンジからのスタートと失敗をもっと経験しておけばよかったですね。そうすれば良い意味でもっと臆病になれたのかなと思っています。決断すべきタイミングでしっかりと決断はするけど、“石橋を叩いて渡るように”。それが出来ていれば、実現するのはもっと早かったり一気に“0”になることはなかったのかなと思っています。


tea channel2店舗をたたんだ後は、その日の食事をどうしようか、本気で食に困る1ヶ月も経験しました。今でも妻と、「あの時はヤバかったよな...笑」と話したりしますね(笑)。


ですが、そんな絶望的な状況でも妻は「なんとかなるよ」と、明るくいてくれて、こんな素敵なパートナーが僕の隣に居てくれて本当に僕は恵まれているなと、その時痛感しました。


ー起業できる人と出来ない人の違い。さらには、起業してから事業を続けられる人とそうでない人の違いは何処にあると思いますか?


僕は事業を続けられなかった身なので、事業を続ける秘訣みたいなことは語れないのですが、ただ思うことは「多くを望みすぎてしまうと一歩を踏み出せない」ということです。例えば、企業に勤めている人が自分がやりたかった事を実現するために独立することを考えると、おそらく多くの人はこの様な思考になると思うんです。「東京は離れたくないんだよな」とか「今の年収は捨てがたいよな」という考えです。

僕が事業を始めようと考えた時、何を思ったかというと「自分のやりたい事業と、妻さえいればあとは何もいらない」本気でそう思ったんです。


僕にとって妻という存在はそれだけ大きな存在で、妻が居てくれ、中野さんと自分達がやりたい事業を続けられればそれで良いんです。多くのことを望まず、捨てる勇気を持てれば、一歩を踏み出しやすくなるのではないのかなという気がします。事業をやるにしても、人生においてもそうだと思うのですが、「何を捨て、何を選ぶか」本当にそれに限るのだと思います。



ー起業だったり、何かにチャレンジしようとしている人達に向けて、大次郎さんのもう一つの肩書き“失敗先生”として、アドバイスをお願いします!


先程の失敗談でも語りましたが、何より“やってみる数”が大切だと思うんです。チャレンジしたら、その殆どが失敗に終わります。しかし、やってみなければ自分の得手不得手は分からないですし、何となく「これが好きだな」とか「こんな事をやりたい!」と思っていても実際にやってみると、それは違っていたことに気付くんです。

僕の場合はあの時はエンジンを作りたかったはずなんですけど、やってみると、「あれ?違うな?」ってなったんです。人生はその連続でそれを積み重ねていくと、自分は何をやりたくて何が得意なのか見えてくるんですよね。行動に移すことで自分の中でふわっとしていたものが固まっていって、そのトライアンドエラーの経験と蓄積が全てを作るのではないかなと思います。例えば、あなたが起業したいと思っていたら先ずは実際に起業家に話を聞きにいったり、仲間と一緒に起業してみることが一番の近道なのではないかと思います。

もう一つ、“今しかできないことだけに集中する”ということも非常に重要です。

僕は福岡で働いていた頃、先輩に誘われスキューバーダイビングにハマり、しょっちゅう沖縄まで行っていたのですが、ある時ふと思ったんです。“起業をしたいならならもっと違うことに時間を使おう”と。正直ダイビングは体力を多く使うわけではないですし、今じゃなくとも60歳になってからでもできるという事に気がついた時に、ダイビングに時間を費やす事をやめました。今じゃなくてもできることは捨て、今しかできないことをやる。月並みですがそれに尽きるのではないのかなと思います。今何をやればいい人生になるのか、それを常に意識すること。

この二つを、今何かにチャレンジしようとしている人達に届けたいです。

株式会社CO&CO 's job postings
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