Hacobuエンジニア・山崎 伸秀氏
入社の経緯や、Hacobu創業初期のことを語った前編はこちら
・入社当時はすごく尖っていたようですが(笑)、変わったのはどんな経緯が?
それは執行役員となった髙橋さんとの出会いが大きかったですね。最初に関わって下さったのは、クラウドワークスから投げたアプリ開発業務に応募してくれたこと。そこから入社してもらったんですが、もはや奇跡の出会いだと思います。
でも、髙橋さんジョイン直後の頃は、よくバトルになっていました(笑)。「その意図がわかんないっす」とか、平気で否定の言葉を言ってしまったり…。当時は、他の人の意見が聞けませんでした。
最初に開発していたのが自分だけだったのもあり、「自分ひとりでサービスを作らなくちゃいけない」「自分ひとりの足跡で道を作っていかなくちゃいけない」という気持ちが強かったんです。
みんなで歩いて道を作る、という考えがなかったんですね。自分の足跡以外がつくのが、なんとなく嫌だったというのもあったと思います。
あとは、周囲へのリスペクトも足りなかったと思います。この人は仕事が遅い、とかすぐ品定めしてしまっていました。
髙橋さんはそこを変えてくれました。豊富な経験からすごく色々な見方をする人です。これまでの自分の見方以外の視点や違う価値観をいつも丁寧に教えてくれました。
そのうちに、以前の自分なら「このサービスは売上に繋がらないからNG」とすぐ切り捨てていたことも、「これをステップにHacobuの世界観が広がる」とか、「ユーザーにとってすごく価値がある」というように、より広い目で物事を捉えられるようになっていきました。
そうしたら自然と、他の仕事をしている仲間へのリスペクトも高まっていきましたし、「目指す行き先が同じなら、みんなで手を携えて歩いて行った方が大きく立派な道ができる」と思えるようになりました。
そこを変えてくれたのは、私にとってすごく大きかったと思います。
・仲間と協力できる自分に変わったんですね。
当時は、尖っていること=かっこいい、丸くなること=かっこ悪いと思っていたんです。なのでより尖ってやろう、と思っていましたが、そうじゃないと気づきました。と言いつつ今も反抗的な時はあるので申し訳ないんですが(笑)
ひとはそれぞれ何かしら尖っている部分を持っていると思います。
今までは自分の尖っている方向しか見れませんでした。でも髙橋さんに多様な考え方を教えてもらったことで、今は他のメンバーの尖っている方向、見ている方向を想像するようになりました。すると自分の守備範囲も広がっていくので、これからもそうありたいと思っています。
・創業してから2年ちょっと経ち、色々変わったと思いますが、何が一番変わったなと思いますか?
組織としての自由度が上がったことでしょうか。初期の頃は色々なサービスのアイディアはありましたが、実際に実現できる状況ではありませんでした。様々な企業にCEO佐々木やCOO坂田が話に行って、興味は持ってもらえても案件化までは行かないことも多くて…やはりある程度のベースがないと厳しいんだなと思いましたね。
それでもブレずに、自分たちのサービスを提供するんだ、という思いでやってきて、この2年で実際にそのベースが出来てきたと感じています。
マインドは創業当初から変わっていませんが、サービスがいくつか出来て、収益も上がってきたことで、ここからさらにやりたいと考えていたことが実現できるようになって来ています。
今の自分たちは、1→10のフェーズに移行している時だと思います。0→1も刺激的で楽しかったですが、私は今の1→10の方がもっと楽しいと感じます。
0→1の時は何もない状況から、まず1を作るために集中しなくてはなりません。本当は他にももっと色々なアイディアがあっても、それに取り組む余裕がないんです。
終電ギリギリまでコードを書いて、深夜にCEO佐々木とCOO坂田がテストのためにドライブに行ったり、営業本部長・近藤がテレアポをしたら反応が悪いことはざらで、そもそも反応してもらえない、チャンスすらもらえないことがほとんどだったり。
なんの実績もない0の会社ですから、投資家は好意的に話を聞いてくれても、顧客候補の企業からすると「こいつら何してるの?」という感じです。
ナショナルクライアントに電話すれば相手にされず、中小・零細企業だとまずどこに電話していいかわからない…当時はかなり大変でした。
でも、1→10は色々な方向にアプローチをかけて行くことができます。
頑張って作り上げた1から色々な方向に手を出して行けるようになったのがすごく楽しいんです。
それに、1→10は今いるメンバーでもっと広げて行くことができますし、新しいメンバーが増えればもっともっと広がっていきます。
最初にみんなで同じ方向に進んで作った一本の道に、いろんな道が繋がって交通網のように広がって行く様を思うとワクワクして来ます。
今のHacobuは、私が入社を決めた時のCEO佐々木の言っていた通りになっているかというと違います。それは実際に取り組む中で、今まで自分たちが知らなかった世界をどんどん知って、見えるものがどんどん広がっていったからです。
だからHacobuとして成し遂げたいことは変わっていなくても、実際にやることは変わっているんです。
これからも同じゴールを目指しつつ、より最適な方へとルートを変えながら進んでいきたいです。
・メンバーの特徴は?新しく入るメンバーはどんな人だと活躍できそうですか?
CEO佐々木がオープン性を好むので、友達ではないですが友達以上にお互いのことをわかっている気がしますね。みんな個性的なんですが(笑)、個性的なのをお互いに知っている。それが今いるメンバーの良さなのかな?
あと、皆いい意味で変わって来たと思います。私も周囲の人の意見を素直に受け入れられるようになってきましたが、会社全体としてもよりそうなってきた気がしますね。
新しく入る人…個性的で特殊な人がいいです(笑)。
あとは、うちのサービスを好きになってくれる人。これが一番重要です。
Hacobuに将来性を感じてくださって、というのも嬉しいんですけど、それだけだと、そのうち本人が厳しくなってしまうと思います。やっぱり好きなこと・やりたいことをやるのが強いので。
最初はそうじゃなくてもいいんですけど、だんだん好きになってくれる人が入って来てくれたらなと思います。だからまずは、Hacobuのサービスを面白い・一緒に作っていきたいと思ってくれる人だったらいいなと思います。
エンジニアの採用ではスキル面・経験面も当然見ますが、それ以上にサービス全体を面白いと思ってくださる方が大切かなと。
サービスが面白いと感じていたら、サービスを作るために何か必要なスキルが出て来たら、身に付けようと思えますからね。
それにエンジニアは、同じようなことを過去に経験していたとしてもやはり常に勉強しないといけないものです。ぴったりはまることはあるにはありますけど、それはレアですからね。
もちろん経験の差によってキャッチアップの早さに程度はありますが、最終的にできるかどうかは好きか嫌いかによると思います。
自分が好きなことならやれるじゃないですか。もし仮に仕事をしていて、必要なのに学習を進められないものがあるとしたら、本当はやりたくない・好きじゃないのではと思います。
・今はどんな業務を?また、今後はどんなことをしていきたいですか?
運送会社と荷主のマッチングサービスとムーボ・コネクトの機能の開発を担当しています。
今後は、やはりムーボ・コネクトを完成させたいです。Hacobuが実現したいと思っていることを体現しているサービスの一つだと思うので。
あとは、若手の育成です。新しく入って来たジュニアエンジニアの方のなかには、私が指導させていただくことになる人もいると思います。
正直に白状すると、私は尖っていた時代に、一度若手の育成に失敗しています。アルバイトで来ていた若い人を育て上げることができないまま、彼は辞めてしまいました。
今思うと、失敗の原因は分かります。会社としてやりたいこと・チームとしてやりたいことについては意識していましたが、彼自身がやりたいことを十分に聞けていませんでした。そして私が彼にどうなって欲しいと思っているかも伝えきれていませんでした。お互いに相手の話が聞けていなかったんです。
なので、新しく入って来る若手とは、お互いの考えを分かった上で、今の会社やチーム、サービスの状況はこうだから、こうしていこうよ、と常に話し合って進めたいです。
それは、髙橋さんが私にやってくれたことです。
髙橋さんは常に、「のぶがやりたいことは何?」と聞き続けてくれました。
ムーボ・コネクトというサービスも、髙橋さんに相談して作っていったサービスなんです。アイディアは私が出しましたけど、磨いてくれたのは髙橋さんです。
反対に、自分が良いアイディアを髙橋さんに提供できることもあります。
新しく入って来てくれる若手の人とは、そんな風にお互いの成長に貢献し合い、一緒に成長していきたいなと思っています。
個々の能力が高いのは素晴らしいことですが、本当に能力が高い人だけしか要らないのであれば、それは別に会社という形態である必要はないと思います。組織としてひとがひとつに集まる以上、お互いの力を引き出しあって、成長に貢献しあえるのがベストです。そういう意味でいうと、私は今はまだそこまで行けていないと思っています。でも、近づきたいと常に思っています。
Hacobuでは後輩の育成にやる気満々の先輩エンジニアが待っています! 先輩と切磋琢磨しあいながら急成長したいジュニアエンジニアの方も、同じ志を持っているシニアエンジニアの方も、気軽にHacobuに遊びに来てくださいね!