1
/
5

ライブ配信の撮影現場の裏側に密着—ハート・オーガナイゼーション映像部インタビュー

前回の「ライブ配信の裏側に密着~オフィス編~」に続き、今回は、3月26日(木)19:00にe-casebook LIVEで配信された「CTOにデバイスが進まない? チャンネルでマイクロカテがスタック?解決法教えます!」という講義形式のライブの裏側を密着取材しました。

弊社会議室から、講師の角辻先生によるカテーテル治療法の講義を撮影しリアルタイムで全国放送。そのとき現場で撮影している映像部は一体何をしているのでしょうか?

現地編と題して、映像部の映像監督・長尾さん、カメラマン・大嶋さん、スイッチャー・立冨さんにインタビューをしました!
※この記事は2020/04/10に投稿しました。

e-casebook LIVEとは

e-casebook LIVEは、専門医のライブ研究会の手術や治療の映像をインターネットでライブ配信できるサービスです。これまで、距離や時間の制約で研究会への参加が難しかった日本中・世界中の医師が、リアルタイムでライブ研究会の模様をインターネットを通じて視聴しながら議論に参加できるようになり、専門医の治療技術・経験の共有を促進します。

タイムスケジュール

この日は、弊社会議室での撮影配信なので、映像部のみなさんはお昼過ぎ頃からせっせと機材の準備をします。

14:00-15:00 機材組立て

撮影で使用している機材がたくさんありますね!それぞれについて詳しく聞いてみましょう!


長尾:僕は監督のほかに、音の調整を担当していています。これが使っている機材になります。右上の小さいモニターに、配信されている動画が映し出されます。右下の機械はスイッチャーで、イコライザーも入っているので音の調整もできる優れモノです。真ん中の機械はプリアンプで、マイクのボリューム調整をします。左の機械はミキサーで、これもマイクのボリューム調整ができます。プリアンプで素の音を一旦きちんとしたレベルに上げて、ミキサーで微調整しています。これらの音量はリハーサルで設定を決めます。見ての通り、機材1つ1つは小さいです。これは全国各地の病院で撮影することもあるので、持ち運びやすいものを選んでいます。


大嶋:僕はカメラマンを担当しています。使っているカメラは、SONY 4Kビデオカメラ FDR-AX700です。家庭用ビデオカメラとしては最高水準になります。e-casebook LIVEが始まって最初の頃は、ビデオカメラをレンタルしていたのですが、いろいろ試した結果このモデルにたどり着いたんです。これがいいと。現在はこのモデルを2台購入してライブで使っています。三脚は床に置くタイプではなく、机の上に置くタイプを使っています。コンパクトだし、今回は講義形式でカメラを動かす必要がないので全然問題ありません。


立冨:僕はスイッチャーを担当しています。左上がモニターで、配信している画面を映し出します。その下がスイッチャー。右がマルチビューワーといって、先生のパソコンのスライド画面やカメラの映像など、複数の映像ソースを4画面まで出して確認できるモニターです。


長尾:これはポータブルモニターで、講師の先生が、今何が配信されているのか分かるように設置しています。病院などの現場に行くと、周りの方々からいいね、いいねと言われる、いいやつです(笑)


立冨:これはiPadです。講義形式のライブ配信では、講師の先生がホワイトボードを使うように手書きで説明をすることがあるので用意しています。


大嶋:これはWifiルータです。スタッフが使うためのインターネット回線の準備をしています。


大嶋:これは照明で、ライブでは3個使います。3点照明というやり方で光を当てます(後述)。

15:00-15:40 セッティング

機材の組立てが終わりました。配線がものすごい量でうねっていますが、これでも綺麗になった方とのこと。みなさん、もう慣れているので何も見ずにサクサク配線を繋げていました。これから各自持ち場につき、機材の設定・調整に入ります!


大嶋:AWSの配信装置に接続しようとしています。配信装置とは、配信の映像と音声をe-casebookのサーバーに送り出す装置で、その設定をしています。このように、ライブの前日にエンジニアの中条さんがチャンネルを用意してくれます。今スタートしたので、映像を流せばe-casebook上で配信される状態になりました。


立冨:配信映像の絵割をしています。先生のスライド映像上にワイプのように先生の顔が出せるようにしたり、などの設定です。

15:40-16:00 リハーサル

機材の調整が終わったら、いよいよリハーサルです。講師の先生が到着される前に、スタッフが講師役となって喋ります。開始ジングル→講師の挨拶→スライド画面→iPad(お絵かき)画面→アンケート画面→終了ジングル、というようにチェックしていきます。


長尾:機材とパソコンを繋げているので、調整はパソコン上でできます。実際喋ってもらって、ノイズはないか、声の音量は小さすぎないか、ジングルと声のバランスなどを入念にチェックします。


ここでエンジニアの中条さんが登場!まるで撮影チームの照明さんみたいです。

中条:「3点照明」というやり方でそれぞれの照明の明るさを調整します。3個照明があるうち、1個基準の照明を決めるんです。いわば太陽のようなもの。ここに当たっている光に対して影ができ、これを消したり濃くするのかを2個目の照明で決めます。3個目の照明は全体を上から照らします。バランスよく照らせているか、暗すぎないかを1個1個調整していきます。


大嶋:講師の先生が喋る大体の位置でフォーカスを決めています。今回は講義形式でカメラを持って動かす必要はないので、本番はオートフォーカスモードにします。

長尾さんのOKが出て、リハーサル終了。講師の角辻先生の到着を待ちます。

18:00-18:30 直前リハーサル

講師の角辻先生が到着され、みなさんバタバタとしています。


先生のパソコンと繋ぎ、本番のスライドを流しながらサクッと直前リハーサルをします。ここでも全ての内容のリハーサルを一通りやるわけでなく、要所要所を確認する程度のリハーサルです。角辻先生のライブは8回目なのでみなさん慣れています。


角辻先生に本日のライブの意気込みを聞いてみました!

角辻先生:本番1発勝負なので、準備が大事だと思っています。今回のスライドは10時間くらいかけて作っています。僕自身、この5年くらいでカテーテル治療の手技が上手くなっている実感があります。この経験を視聴者のみなさんと共有し、わからないところはどんどん聞いてもらって、少しでも役に立ってもらえたら嬉しいです。

18:30-19:00 スタンバイ

ここで営業の小泉さんもスタンバイします。小泉さんは、カメラの映像がきちんとe-casebookで配信されているかの確認や、コメント欄やアンケート欄に質問が入れば、それを先生にお知らせしたり、アンケートの質問の代理記入をしています。

19:00-20:45 本番

いよいよ本番スタートしました!視聴者である全国の専門医の先生に向けて配信中です!

20:45-21:15 片付け

無事に問題なく配信することができました!みなさま、お疲れ様です!

【番外編】カテーテル治療室から配信のときカメラマンは何をしているの?

今回のライブ配信は講義形式でしたが、手術ライブ配信のときは、カメラマンがカテーテル室に入り、術者の手元を撮影しています。そのときカメラマンの大嶋さんはどんなことをしているのか伺いました!


大嶋:手術ライブ配信のときは、僕がカテーテル室の中でカメラを持って撮影します。カテーテル室ではX線で血管撮影しながら治療を進めるので放射線が出ています。入室者はみんな鉛入りの重たい放射線防護服を着るんです。あれを1日中着るので結構体力を奪われます。


大嶋:目も危ないということに最近気付き、放射線防護メガネを買いました(笑)これも鉛入りで重いです。このように防御服に身をつつみ、術者の手元を撮影しています。

体を張ったお仕事だということを身に染みて感じました!講師の先生や撮影チーム、みんなの想いのつまったe-casebook LIVEで、ぜひ一緒にお仕事してみませんか?ご興味ある方はお気軽にご応募ください!

現在ハート・オーガナイゼーションでは、新たな仲間を以下の職種で募集しています。
ご興味のある方は、下記よりお問い合わせください。

■職種
・Webプロダクト開発エンジニア(大阪勤務)
・Webデザイナー(大阪勤務)
・セールス(東京/大阪勤務)
・映像配信エンジニア(大阪勤務)

■採用ページ
https://www.heartorg.co.jp/careers
※ご応募の際は「Wantedlyを見た」と記載してください

株式会社ハート・オーガナイゼーションでは一緒に働く仲間を募集しています
5 いいね!
5 いいね!
同じタグの記事
今週のランキング