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会社紹介|作品で振り返るヒルズの歴史 vol.3

こんにちは!ヒルズの河野です。

時が経って見返した時、その時代の出来事や思い出までもが鮮明に蘇るような広告が、“いい広告”なんだろうな、と思うことがあります。

そんな時代と共に弊社の歴史を振り返るシリーズの第三弾は、2008年~2011年頃をご紹介します。

リーマンショックから始まった世界同時不況や、背筋が凍りついた無差別通り魔事件など、不安なニュースの多かった2008年。

一方で、若きスポーツ選手の活躍や、東京メトロ 副都心線の開業、今や生活に欠かせないiPhoneの日本上陸など…。今後が楽しみになるような時代の変化を感じる1年でもありました。

そんな中、7月には、日本が議長国となった「北海道洞爺湖サミット」も開催されました。世界経済や政治問題などに加え、地球温暖化対策などの環境問題も主要テーマとして掲げられたこのサミットは、開催準備の段階から運営、地域でのエコ普及活動など、幅広くに環境配慮したことでも大きな話題となりました。

▲(左)「今夜、洞爺湖の町に、エコが灯ります。未来を明るくするあかりです。」/(右)「洞爺湖に浮かぶ島が、エコの未来を教えてくれました。」

どちらの広告も、「エコ」という時代のトレンド、「洞爺湖サミット」という一大イベント、そしてそれにまつわる「事実」をアイデアでつないでいくことで完成した作品です。

「今夜、洞爺湖の町に、エコが灯ります〜」は、サミットが行われたホテルと洞爺湖のある町に、電球型の蛍光灯や、LEDを納入したという取り組みを紹介するあかりの広告。

「洞爺湖に浮かぶ島が〜」は、洞爺湖に浮かぶ島の形が、家庭のエネルギー消費量を表すグラフに似ているという気付きから生まれた企画。この先、島の形のように消費電力を抑えていきましょうというメッセージです。

ただデザインをするのではなく、世の中の動向やニュース、さまざまなカルチャーにもアンテナを張り、たくさんの引き出しを持つことが、必要なタイミングでの提案力に繋がるんだと、当時感じたのを覚えています。

この時代の弊社が制作に携わった広告で、圧倒的に多いのがLED電球の広告です。

▲(右下)実際に駅のホームでLED電球を光らせた「実照広告」/(他)LED電球の広告の一部

前述した洞爺湖サミットを皮切りに、気候変動をはじめとした環境問題に対し、「私たちにできることを考えよう」というムーブメントが起こったように記憶しています。

2009年、パナソニック最初のLED電球が発売されました。

とにかく省エネをいう広告、2012年オープンの東京スカイツリーへの納入をフックにした広告、電球の選び方をしっかり説明した広告、綺麗なグラフィックに寄りきった広告、家の断面図を使ってラインナップを紹介する広告…。画像はそんなLED電球の広告の、ほんの一部です。

2011年には日本で初めて駅のホームで電球を照らす「実照広告」を実現し、少し話題になりました。

情報が飽和した現代で、日本で初めてのことをやる。みんなが見たことのない新しいことに挑戦する。広告作りをする中で、永遠のロマンだと思っています。これからもずっとチャレンジしていきたいです。

あと、この時代弊社にとって忘れてはならない広告がもう一つ。

▲乾電池EVOLTA「登り切ったぜグランドキャニオン」

乾電池2本で動くロボット、エボルタくんにグランドキャニオンを登らせるというスケールの大きい企画。2008年に発売を開始した乾電池EVOLTA。ここからエボルタくんのチャレンジが始まります。

乾電池で何ができるか。どんなことで世の中をアッと言わせることができるか。今でも続く電池のチャレンジ企画は、LEDに並んで私たちのライフワークです。まだまだたくさんある乾電池の仕事についてはまたの機会にじっくりご紹介できればと思います。

最後までご覧いただきありがとうございました。

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