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常に誰かに支えられていることを忘れるな

今回のブログのテーマが「社会人1年目の話」という事なので、もう10年以上も前の事ですが書いてみることにしました。

さて、今から12年前の2004年4月、社会人1年目の自分はどこで何をしていたかと言うと、一通りの新入社員研修を終え、都内にある配属店舗で黙々と店舗作業をしていた。

「おやっ?」

と思った方もいらっしゃったかもしれませんが、今はこう言った仕事をしていますが、新卒で入社したのはある外食企業でした。

そんな中、しばらく店舗で勤務をしていて、研修で学んだはずのマニュアルを守っていないアルバイトが多い事に気付いた。研修で研修担当が口を酸っぱく何度も「絶対に守ろう!!」と言われていた事が守られていないのです。

そんな現状に憤りを感じた自分は、行く先々の店舗で、守っていないアルバイトはベテランなどに関係なく厳しく指摘しました。

時には言い争いになることもありましたが、自分は会社にとって良い事をしたと思っていたし、社員として当然のことをしたとさえ自負していました。

ただ、現実はそう上手くはいきませんでした。

その結果生まれたものは、他のアルバイトとの軋轢であり、新人で店も回せないくせに、正論ばかり言っていた自分は多くの従業員から干されてしまったのです。

今考えると「まあそうだよね」とは思うものの、当時の自分にとっては衝撃的な出来事で、それからは日に日にストレスが増え、挙句の果てにストレス性の大腸炎になり1週間入院。わずか入社3ヵ月目の出来事です。

その後退院し、私の現状を知った複数の店長が私を親身にフォローして頂いたこともあり、何とかモチベーションを保ち、更にその時の中の一人の店長との出会いが、私のその後の社会人生活に大きな影響を与えました。

ある時、従業員と上手く行かないことを相談した時にその店長は、

「お前は社員が偉いと思っていないか? アルバイトさんは社員の言う事を聞くものだとおもっていないか? それは違う。俺らが給与をもらい、休みを取れるのは、社員が頑張っているからじゃない。俺らがいない間も店を支えているアルバイトさんがいるからだ。だから、アルバイトさんに感謝の気持ちを忘れてはいけない。」

と自分にアドバイスをしてくれた。

この言葉を聞いて、なぜ自分の話をみんなが聞いてくれなかったのかが理解出来た。

自分は社員は偉いと思っていた。アルバイトは社員の命令に従うものだと思っていて、感謝の気持ちを感じることもあまりなかった。それは態度に現れ、感情に任せて正論と権力を振りかざしていたわけです。マニュアルとか言う以前の問題と言うか、人として厳しい。。

そりゃあ誰も聞く耳をもってくれないし、今の自分が昔の自分と一緒に働いたら、きっと一緒に働きたくないと思ったでしょう(笑)

その日からというもの、自分はこれまでのことを反省し、最初から上手く言った訳ではありません(尖ってはいましたが。。)が、アルバイトの方々の声に耳を傾けながら、自分が多くの方々に支えられていることへの感謝の気持ちを忘れなくなりました。自然に関わり方もフラットになって行き、周囲からの見られ方も少しずつですが変わって行ったのを覚えています。

その気持ちは転職し、業界・業種・職種が変わっても自分の中のコアなスタンスとして残りました。

「一人では仕事は出来ない。数えきれない人たちに支えられていることをいつどんな時も忘れてはいけない」

スキル的な部分は新卒1年目で学んだことは殆ど活かせてはいませんが、この時の失敗と気付きがあったからこそ今の自分があるのは間違いありません。

完全にアウトローな話であまり参考にならないかもしれませんが、新卒1年目のみなさんにもいい気付きとの出会いがあることを祈っています!!

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