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生活者とクライアントのサービス・製品との関わり方まで掘り下げ、サイトやアプリで提供すべき価値や体験をデザインするーーー。   ビジネス的側面の強い案件において、エグゼキューション力と問題発見・課題抽出力で上流のプランニングを担うアイスタのUXデザイナーの仕事

こんにちは、博報堂アイ・スタジオ(以下、アイスタ)です。

近年、さまざまな業界で製品・サービス開発におけるUXデザインの重要性が高まっています。それはアイスタが手がけるデジタルのものづくりにおいても同じで、各プロジェクトで社内のUXデザイナーが活躍しています。では、アイスタにおけるUXデザイナーとはどんな仕事なのでしょうか。そこには、プロダクションという独自の立ち位置ならではの面白さがあるようです。

今回はコミュニケーションデザイン本部ビジネスサクセスデザイン部 部長/シニアUXデザイナーの伊藤智之(いとうさとし)さんと、昨年11月に入社したUXデザインチームの青木大地さんにお話を聞きました。

■プロジェクト最上流から関わりユーザー体験のあるべき姿を構築する

──UXデザインチームは、アイスタが担うプロジェクトの中でどのようなお仕事をしているのですか?

伊藤智之 私たちは案件の初期段階で業務を方向付けるプロジェクトデザイン、プランニングの領域を担当しています。抽象的にいうと案件の"設計図"づくりというか、具体的なものづくりに入るまでの道筋を立てる役割ですね。
UXデザインとは、サービスやプロダクトなどに対して、どのようなユーザーが、どのような思考・価値観のもと、どのように行動するかを特定し、それに最適なユーザーの体験全体を設計することです。
そのためにUXデザイナーは「調査」と「設計」というアプローチに重きを置いて業務に取り組んでいます。

アプリやWebサイトを制作するにあたり、それがどうあるべきかを考える部分や、実現するためにどのような進め方で実施すれば良いか、どのような機能や画面があれば良いかを考える部分に関わっていますので、基本的には最上流で設計し、デザイナーやエンジニア、コンテンツ系プランナーなどにもその設計に沿って動いてもらう形になります。

青木大地 アウトプットが何であっても、なぜそれが必要か、それによってクライアントのビジネスをどうしていくべきかを考えながら、プロダクトに落とし込んだ際のあり方を意識しています。そのためには、どんなユーザーがどう行動していて、その理由は何なのか、その「なぜ」の部分を知ることが大切です。なので、私たちの部門で調査を行う場合は、デプスインタビューなどの定性調査が中心になります。

──1つの案件にかかる期間はどれくらいですか?

青木 調査からコンセプトづくりまで、だいたい4カ月前後かけることが多いですね。スケジュールの問題もあって多少前後はしますが、できるだけじっくりユーザーを理解することに取り組みたいと思っています。

──いろいろな業界で必要とされているUXですが、アイスタでUXデザインをする面白さはどんなところなのでしょうか?

伊藤 ひとつには仕事の大きさと種類の多さがあると思います。BtoCのナショナルクライアントも多い中で、私たちがつくるのはそのビジネス装置としてのアプリやWebサイトです。自分たちの業務がクライアントのビジネスの成否を左右するというのはエキサイティングなことですよね。派手な仕事ということではなく、自分が関わることによってクライアントのビジネスがグロースすれば嬉しいし、誇らしく思えるでしょう。

また、アイスタのメイン領域であるエグゼキューションのスキルやナレッジをUXデザインのアプローチで活用すると、アイディエーションや課題抽出の範囲がサイトやアプリの機能・画面設計の話に留まらず、事業レイヤーにまで及ぶことが多々あります。ここに価値を感じてくれるクライアントやエージェンシーと組んで行う仕事は、非常にやりがいがあります。

青木 正統派の手法でいろいろなことが実践できて、しかも制作まで一気通貫できることはアイスタならではだと思います。また、専門性の交わりによる広がりも面白い部分だと思っています。多才なチームだからこそ視野を広げて提案することができるという幅の広さがありますね。

伊藤 アウトプット先が広いということですよね。いくら良いサービスを開発しても、ユーザーに使ってもらうには認知が必要です。多くの場合、サービスの開発に携わる人が認知施策まで実行できません。世の中に新しいものを知らせることや必要だと思わせることは、まったく別のスキルですから。アイスタを含め、博報堂のグループ内にはそのスペシャリストがいるので、私たちが、こういうサービスを開発してこのように広めたい・世の中の空気感を作りたいと考えれば、それを実現することができる。新たな価値を創出しそれを知らしめるという、「社会を動かす」レベルのことなので、それはすごいことだと思います。

──スケール感がありますね。

青木 ある意味、文化を創ることにも繋がっているのではないかと思います。認知の中に新しい視点のようなものを入れることで、それまで人が思っていたことや先入観がガラッと変わる瞬間があるんですね。UXというとユーザーにあわせる面が多分にあるのですが、一方で、より適切な体験をデザインし提供するために、ユーザーの意識や行動をどう設計するべきかを考えなくてはいけないと思っています。ときには時代に沿ってユーザー体験を変えてあげることも必要です。




「UXデザインをする上で、思いつきや想像でなく、調査で得たファクトをベースにアイデアを乗せるようなプランニング方法を大切にしたい。」と言う伊藤さん。




クライアントのビジネスに寄り添い適切なユーザー体験を捉えてアウトプットを設計するという青木さん。


■アイスタのUXデザイン部門は実践を通じて高め合える場

──青木さんは前職でもUXデザインの分野で活躍していらっしゃいましたが、転職の理由はどんなことだったのでしょうか?

青木 直接的な面では転職エージェントから声をかけられたことですが、もともと転職は考えていたんです。前職では、「認知」の部分はほとんど扱っていませんでした。UXは、認知から実際の使用までユーザーの全体的な体験を考えるので、最初が抜けてしまうのはもったいないと思っていたんです。そういう意味で、領域を広げたいと考えていました。またUXでは視野の広さも大切なので、実践で幅広い業界に取り組める環境が良いと思い、事業会社というよりはさまざまな業界に触れられるクライアントワークの会社を希望していました。

──転職先の仕事もUXデザインにすることは決めていたんですね。

青木 はい。大学から大学院までUXを学んできて、前職で5年ほど実務に就きました。そこは自分の軸としてずっと持つべき部分だと思っています。

──その中で、次のキャリアにアイスタを選んだ決め手は何だったのでしょうか?

青木 期待していたのは、前職と同様に幅広い業界のビジネスに触れられることや、これまでとはまた違う専門領域の方と仕事ができることでした。実際に入社してみると、それらが非常に充実していたことはもちろんですが、プロジェクトに参加する中で制作チームがすぐ近くにいることのスピード感に驚きました。

──伊藤さんは、入社した青木さんにどんな印象を持たれましたか?

伊藤 実はちょうどその頃、UXデザイナーとしてのキャリアに迷いがあったんです。それまでのアイスタでの現場主義的なUX業務のアプローチの理解、そこに必要なスキルや経験はそれなりにありましたが、この先、UXデザイナーとしてその先の姿を描くまでには至っていませんでした。

そこへ大学院までUXを学んできた青木さんが入ってきて、彼と1週間ほど理論や手法などが持つ価値などについて議論をした後、今まで自分のやってきたことの意味を整理することができました。そして、そこから、自分が次に取り組むべきことと、その取り組み方が見えたんです。

──部長職になっても成長を感じる機会があるのですね。

伊藤 そうですね。
私が、部署長になった今でも管理だけやって満足するタイプではなく、常に成長の欲求があってその機会を探しているからかも知れません。成長には理論と実践の両面が必要ですが、僕の場合は実践が極端に多くて理論は本を読む程度だったこともあり、不安を感じるというかふわふわすることがありました。今は、両方が揃っているので、業務はもちろんのこと、講師や登壇をする時に、とても自信(理論もわかっているし成果も出して来たという自信)を持って話をすることができています。
また、青木さんとはUXに対するアプローチが似ていて考え方も近い部分があるのですが、彼は調査、私はアイディエーションや課題化が得意なので、お互いに補完しやすいというのも、良い関係性につながっているのかも知れません。

──青木さんの方は、アイスタに入ってから学んだことはありますか?

青木 広告業界的なものの考え方や業界独自の専門用語、表現の仕方などは、仕事の中でいろいろと教えていただきました。最初は誰とどう付き合えば自分の仕事ができるのかわからず不安でしたが、何度か伊藤さんと同じプロジェクトに入れてもらったことで、助走をつける意味でもやりやすかったです。UXに対していろいろな考え方がある中で、共通の認識で動ける方がいたことはとてもありがたかったですね。




現場をよく知る伊藤さんと、理論に精通する青木さん。お互いを補完し合う理想的な関係です。


■アイスタに向いているのは、「自ら考え、自ら動ける人」

──アイスタで伸びるのはどんな方だと思いますか?

伊藤 スキルとメンタルの2つの尺度があると思っています。スキルでいうと、やはりある程度Webサイトやアプリなどの設計に経験がないと厳しいかもしれません。私たちは
エグゼキューションレイヤーであるため、実務として設計業務を避けることができません。
ただし設計ができれば良いということではなく、調査のセンスも必要だと思います。それは「なんでこうなっているの?」とナチュラルに思えたり「きっとこうだからかな」と仮説をもてるとか、人の行動やその裏側の心理に興味を持てるということですね。あまり経験がなくても考え方を理解すれば調査はできるようになると思います。メンタルでいうと、ただ役割をこなすだけでなく、こういうことをやりたいと能動的に取り組む人でないと、結構しんどいと思います。仕事の相談自体はたくさんあるのですが、アイスタではプロデューサーが直接その人のところへ行ってプロジェクトにアサインすることが多いんです。だから、最初は私たちもお手伝いできますが、その先は自分のスキルや業務に対する姿勢で仕事を獲って行かないとならないんですよ。自分の仕事は自分でつくるというマインドが必要だと思います。

青木 いろいろ挑戦したいと思っている人にとっては、すごくチャンスをくれる職場だと思います。クライアントの業界も案件の種類も毎回違うので、ゼロベースで取り組むくらいの気持ちを持てた方がモチベーションを維持できるかもしれませんね。フォローしあえる環境ではあると思っているので、ぜひ挑戦していただきたいです。





伊藤さんと青木さん、それぞれの立場と言葉でアイスタについて語っていただきました。
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アイスタでは、私たちと一緒に幅広い業界で新たな価値を創出するUXデザイナーを募集しています。少しでも興味がありましたらお気軽にお問い合わせください!
https://www.i-studio.co.jp/recruit/

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