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着物は、キモノという形をした一つのドレス。

◆新しいコーディネートへの挑戦、最初は心配で夜も眠れないほど

火事で店舗が全焼してから、新店舗がオープンして5年経った頃、オリジナルの着物のコレクションがかなり溜まってきたので、和装のショーをすることにした。オリジナル和装コレクションを中心に、新生ブライダルコア伊谷が進むべき方向性を、お客様と、社員の皆さんへショー形式のメッセージイベントとしてプレゼンテーションするという企画。着物でできるありとあらゆるコーディネートを試すことにして、その中の一つに、個人的には、着物+パニエって、それなりにかっこいいと思うのだが、果たしてそんなことをして、下手をすると、チープな仕上げりで学芸会的な素人芸と取られたら、大失敗になるかもしれないと、眠れないほどの恐怖に襲われた、演出家に真剣に相談しても、「ええんちゃう?」と軽いノリの答えしかなく、実際のところ、夜も眠れないほど恐ろしかった藻を覚えています。

実際には、モデルの皆さんが、すごく素敵にきこなしてくれて、ショーの後、そんな風にしてほしいという人があらわれた。ショーのためだけのコーディネートだと思っていたのに、婚礼で来てみたいと思う人が現れるなんて、本当にひっくりした。

◆初めての婚礼デビューでは、会場内にどよめきが!

実際の婚礼で、初めて、披露した時のとこは今でも忘れない。婚礼会場に、新婦が登場した時、どよめきが起こった!拍手ではなく、どよめき。拍手が鳴り響くまで、少し時間がかかった。このスタイルを「アリス」と呼んでいますが、こちらで提案したヘアメイクまでのトータルなスタイリングを、実現してくれた美容師さんの力もさることながら、完璧に新婦である彼女が着こなして初めて実現したことであるけれど、裏方の衣装屋としては、両手の拳を握りしめてゲット!ていう気分を味わわせていただきました。



◆伝統を伝える露いうことは、原点に敬意を評しながら時代の空気を取り入れて進化していくということ

今では、写真のように、どちらかというと、婚礼というよりは、成人式の振袖の前撮影などで、県外からのお客様に喜んでいただいています。先日は、ダウン症の方が、これなら身長が高くなくても、着ることが可能だと、とても喜んでもらいました。着物の歴史に学べば学ぶほど、日本に入ってきた新しい文化を受け入れながら、進化してきたことがわかります。洋服のように着物を着たい、アンディーク着物風にアレンジしたいなど、様々なリクエストを形にしながら、これからも、時代のニーズと共に進化していくでしょう。

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