【社内インタビュー】Vol.4 CV Engineer 山藤 正彦

今回は“さんとす”こと、山藤正彦さん(以下さんとす)の紹介です。さんとすが大企業を辞めて、なぜinahoにジョインしたのか。自然相手に開発することの難しさや、大企業とスタートアップの違い等々。エンジニアの観点もあって、なかなか面白いですよ。ぜひご一読ください!

聞き手・編集:代表取締役CEO 菱木豊


−さんとすは元々どういう仕事をしていたんだっけ

前の職場が工場の生産ラインの自動化をする技術開発をする部門でした。自分はロボットにモノを掴ませるための認識技術の開発をしていました。人の作業を代替するために、省人化をすることで、コスト削減を担うような仕事です。

−元々ロボット系の仕事をしていたんだよね。うちのHPから採用の問い合わせをしてくれたこと覚えているんだけど、どうして興味を持ってくれたんだっけ?

ロボットの認識関係の仕事をする中で、開発者として世の中にとってどれだけ価値がある仕事ができているかは考え続けていました。そんなときに、自分の技術がもっと汎用性がある技術じゃないかと疑問を抱いて、医療とか農業とか分け隔てなく世の中の仕事をみたときに、inahoのHPを見つけました。

−そっかそっか。それは我々にとっては嬉しい疑問を抱いてくれたね(笑)実際にHPを見つけてみてどうだったかな

Blogでも色んなはなしが公開されていたので、中身も分かり、仕事の意義も垣間見えたので、コンタクトさせてもらいました。実際に話を聞いて合点がいったし、技術的なハードルは高そうだけど、そのハードルをクリアしたら、農家さんにとっても価値のある技術になるのではないかと思って入社を決意しました。

−なるほど。ハードルが高そうな技術部分に関しては、実際にやってみてどうかな

やっぱり工場の中でやっていたこととは、環境がかなり違いますよね。センサーを使ったセンシングをやっている技術者の方からしても、想像しにくいかもしれませんが、綺麗にデータが取れないことが当たり前な環境です。そのような環境の中で、ロボットが野菜を収穫するために、アルゴリズムを変えるかのか、データセットを変えるのか。目的を実現するためにどうするか。試行錯誤し続けなければいけません。難しくもあり、楽しくもありますね。


−実際にロボットを使った開発をしていた立場からしても、そんなに予想よりも違ったんだね

工場の中では天候は一切関係ないですからね。入社前に季節も関係あるであろうとは想像してはいましたが、実際にやってみて、ここまで違うものなのかと思っています。1時間や30分の違いで取れるデータが刻々と変化します。センサーがデータを取得するにあたって、優しい時間と、厳しい時間とでは、検証データの結果が全く変わってきます。やはり、実際にやってみたことによる難しさを痛感してます。

−そのように技術的に難しい局面において、課題を乗り越えるためにどんなことを意識しているかな

昔は規定のカメラがあって、そこから取れたデータをどのように処理するかに対して注力していました。現状は、ソフトウェアだけでなく、ハードウェアも含めて、どう撮影するかも含めて考えないといけません。ソフトウェアだけで解決できる世界じゃないということも、よく分かりました。色々なパラメーターがあるので、ソフトウェアの最適化だけでなく、ハードウェアをどう使うかも重要ですね。

−悪戦苦闘している感じが伝わってきて良いね(笑)大企業からスタートアップに転職したわけだけど、働き方の違いはどう感じている?

最初はこんな働き方も良いんだという発見がありましたね。普通の社会人として8時間働いて、たまに残業がついて働く。そのような仕事への取組み方が普通だと思っていました。それが、今の職場だと、自分が集中しやすいやり方を考えたり、自分が働き方を選択できることは魅力的ですね。自由度が高いから、「こういうものを買いたい」って思いついたときにも、他の部署に購買の複雑な申請もいらないですし、Slackひとつで済みます。自分で見つけて自分で買えるから、開発のスピードも上がるし、選択肢も持てて楽しいですね。


−良い話ばかりだと手前味噌感が強すぎるから、スタートアップのデメリット面に関しても教えてもらえるかな

カオスな感じがたまにあるのは事実ですかね。大企業で働いてきたときは、全体の枠組みがあって、どの部署や、誰が何をやらなきゃいけないとキチッと決まっていました。ところが、今の環境だと急に方針が変わることもあるので、自分の中で1ヶ月後に想定していたスケジュール感が、急に崩れるようなことも発生します。そのような事態が発生しても、臨機応変に対応できるような考え方になれるよう意識しています。

−そんな原因を作っている1人かもしれないと思うと、耳が痛いわ。例えば、どんな事例があったりするのかな

以前にあったことは、認識用のカメラとしてある製品を使おうとなっていたので、1ヶ月間くらいその製品を使うことをベースで開発をしていました。ですが、その製品ではダメだと思って、切り替えたようなこともありましたね。以前の働き方だとズルズルその製品を使って開発を考えていたかもしれないですが、そこの切り替えが早かったことは、スタートアップの良さだなと感じました。開発していたものが使えなくなったことは悲しいけど、最終的には良い結果が出せるようになっているので良かったですね。

−スタートアップの強みはスピードだからね。スピード感をもった判断をし続けていきたいよね。さんとす自身が今後やっていきたいことってどんなことがあるかな

CV(Computer Vision)の開発担当ではあるものの、ハードウェア面も含めて、自分の領域に関係なくやっていきたいなと考えています。これから、キュウリの収穫を本格化させるにあたって、3D データを使ったり、深層学習の取組も盛んになっていくと思うので、有効なのであれば色々な技術を使ってみたいです。

−いいねいいね。ちなみに、さんとすって新婚さんだけど、入籍前にうちに転職したよね。奥さんの反応ってどうだったの。世の中には嫁ブロックって言葉もあったりするわけだけど

転職の相談をしたときは、最初は驚いてはいたものの、前の職場での話や、農家さんのように、大変な思いをしている仕事を、楽にできるソリューションを生み出す仕事をしたい。そのような話も伝えたところ、自分のやりたいことや、気持ちを重視してくれました。理解のある奥さんですね。正直、反対されると思っていましたが、ただ、今の仕事が嫌だから転職したいという話ではなく、自分がやってきたことと、これからの未来のやりたいことの話しをきちんと伝えたのが良かったですね。



−それは確かに理解のある奥さんだわ。今の状況と、将来やりたいことをきちんと伝えたことも良かったんだろうね。ちなみに、ご両親はどんな反応だったの

ぼくの両親は、自分の決めたことだから、自分で働いて生活できるなら良いのではないかと言ってくれました。奥さんの両親は、急な話だったこともあり、当初は不安を感じていたようですけれども、きちんと社会的に意義があることで、自分自身が挑戦したいと伝えたところ納得してくれて、不安を抱えつつも了承してくれた感じでしたね。

−そうだったんだ。まぁ、確かにこれから入籍する娘の旦那が安定しているであろう職場から、急に聞いたこともないスタートアップに転職するって聞いたら、心配にもなるよね。実際に働きだして半年以上経ったわけだけど、親御さんの反応はなにか変わったことはある?

NHKのテレビ番組に僕が出たときも実際に見てくれたようで、半年前に話をしたときよりかは、会社自体にも興味を持ってくれています。なので、直接会ったときにも、以前よりも仕事の話もしやすくなっていますね。


−それは良い話だね。そういえば栃木県からオフィスの近くに引っ越ししてきたわけだけど、実際に引っ越しをしてきてみてどうかな

鎌倉も逗子も含めて観光の人が多いのは驚きました。こちらは、栃木に比べると交通の便は良いですよね。人は多いですが、行ってみたいところも多くあるし、週末にいろいろ行ける環境なのが良いですね。車で買い物ついでに、三浦半島をドライブしていたりすると、都会の風景じゃなくて、案外、自然が豊かな景色もあって、ゴミゴミしているだけじゃなくて、のどかな環境も近くにあるのが驚きでした。東京に比べると、都会も田舎もどっちも楽しめる良い環境なんじゃないかと思えていますね。

−そっかそっか。馴染めているようで安心しました。今後さんとすは、どんな人と一緒に働きたいかな

オフィスで開発してプログラムを作ってみて、実際に畑でやってみることで、「上手くいった」「上手くいかなかった」ということが、分かることが多いです。なので、黙々とオフィスでやるよりも現地でトライすることによって得られることを大事にできる。そんな人が一緒にやれると良いのではないかと思いますね。

−確かに、その視点はうちのように自然相手に開発をしている会社としては欠かせない要素だね。さんとす自身は、1年後の自分がどうなっていたいかな

ロボットが実際の圃場でたくさん動いているのをみて、喜んでいる自分でありたいなと思いますね。今までは工場の一部のロボットを扱う仕事でしたけど、何十台何百台何千台と自分たちが作ったロボットが動いているのを想像するだけでも面白いですね。

−早くそんな未来を実現できるようにしたいね。さんとす良い話をありがとうございました!


さんとすは、なんというか安定感のあるタイプで、社内でも良い落ち着き感がある人材です。前回のインタビューの記事で紹介した、よっしーとコンビを組んでいるのですが、さんとすが入ってくれたことで、今までよっしーが1人でやっていた仕事をコンビで行うようになったのですが、きちんと相手をリスペクトしつつ、ちゃんと大人の仕事をこなすのが素敵な感じです。これからより人材が増えていく中で、良い潤滑油の役割を担いながら、力を発揮してくれることが楽しみです。

inaho株式会社's job postings
2 Likes
2 Likes

Weekly ranking

Show other rankings