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【セミナーレポート】法務が知っておきたいデータセキュリティの基本

インハウスハブ東京法律事務所の参画弁護士・弁理士たちの多種多様な仕事をレポート。今回は、世古修平弁護士が登壇したGVA TECH株式会社様/GVA assist主催のランチタイム法務セミナー「法務が知っておきたいデータセキュリティの基本」の様子をレポートします。

改正個人情報保護法の施行(2022/4/1)を2日後に控え、セキュリティ・プライバシーの専門家が語る無料のセミナーは、多くの法務・セキュリティ担当の皆様の衆目を集めるタイミングでした。当然のように改正個人情報保護法とその対応について話すかと思いきや、世古が選んだ切り口は「データセキュリティ」

「個人情報保護法解説のセミナーは、データの存在が薄まりがち。法律の解説に偏って、実務に落ちる姿が見えにくいものが多い」「法律を実務に落とすに際して、技術の知見は話す側も聞く側も必要」- この問題提起/意識はセミナー序盤から最後まで一貫したコンセプトとして語られました。結果、法務からエンジニアまで幅広い層の納得感を得られるセミナーになった大きな要因となったのではと思います。

セミナーは「【Why】なぜ、「法務が」セキュリティを知っておく必要があるのか」 「【What】法務として、「何を」理解しておくべきなのか」「【How】法務として、「どのように」準備を進めれば良いのか」の3章構成。

「Why」の章では、実際にある企業に起きたインシデントを抽象化して説明。ケーススタディを用いつつ、生々しいセキュリティインシデントの実際が語られました。「明日ことが起こったときに、対処できる準備ができていますか」の問いかけに、襟を正した方も多かったのではないでしょうか。


「What」の章では、世古自らの経験から「法務が理解しておくべき4つのこと」を提案。平時と有事に分け、平時の際は①法律、②自社ルール、③自社データ、有事の際は④対応手順を理解しておくことが、法務の立場でなぜ必要なのかを交えながら解説されました。


「How」の章では、「What」の章で提案した4点それぞれへの対策が示されました。①社内の啓蒙活動、②フレームワークの活用(参考:PIAレポートのテンプレート)、③5W1Hの把握、④他社のインシデントを活用(旗振り役を見つける)と、具体的な法務の実務に落とし込まれた内容。企業に所属し、法務部門・事業(開発)部門の視点や立場を理解したインハウスロイヤーの本領が発揮されます。


質疑応答タイムには多数の質問が寄せられ、この領域における受講者の強い興味・関心が伺えました。時間の都合上、またその質問の内容・性質上、当日その場で答えきれなかった質問も多くありましたが、次回以降のセミナー登壇の機会にご期待いただけますと幸いです。講師本人の振り返りは、以下のブログをご覧ください。

【振り返り】法務が知っておきたいデータセキュリティの基本 - 思い出したいことがある

今回、GVA TECH株式会社様のご厚意で、セミナー資料と動画が一般公開される運びとなりました。セミナーを無料で開催いただき、かつ内容を余すところなく公開する許可をくださった太っ腹なGVA TECH株式会社様にはひとえに感謝の念しかありません。今後の益々のご発展をお祈りするとともに、引き続き弊所をよろしくお願いいたします(インハウスハブ東京法律事務所は、AI契約審査クラウド「GVA assist」を導入しております)!

受講者の皆様の反響は以下のtogetterにまとめ、随時更新しております。Twitterをきっかけに世古や弊所について知ってくださった受講者の方もおり、セミナーにハッシュタグを設定し、受講中に自由につぶやいてもらう試みは功を奏したように思います。

リアルタイムで受講いただけなかった方、この記事を読んでセミナーの存在をお知りになった方、ぜひ上のセミナー資料・動画をご覧いただき、ハッシュタグ #legal_datasec をつけてご意見・ご感想をお寄せいただけたら嬉しいです。

「法務が知っておきたいデータセキュリティの基本」ツイートまとめ

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