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面接は加点方式?or減点方式?

今現在多くの学生が就活中だと思うので、採用担当としてアドバイスを送りたいと思う。少々長いが、現状就職活動が上手くいっていない学生は是非最後までご覧いただきたい。


サムネイル画像を見て皆さんはどのような心情を抱いただろうか。
内定を獲得した学生や面接を苦にしない方は、特段何も感じないことだろうが、苦手意識を持つ学生は見るだけで複雑な心情を抱いたことだろう。私もそのうちの1人だった。


私は元々あがり症で人前で話すことに慣れておらず、面談に対しての苦手感覚は就職時には拭えなかった。ご縁があって当社に入社時から採用担当を任されていて感じることは、選考に合格する学生と残念ながら不合格となる学生には明確な違いが存在する。


自分の経験に照らし合わせて話をさせてもらうが、面接を苦手にしている人の大半は、面接時のどこかの質問に上手く答えられなかったことが「お祈り」の原因だと考えがち(=減点方式と捉えがち)である。


実際はそんなことはないのだが(企業により、特定の質問に答えられないとドボンな質問を設定している会社はあるだろうが)、採用目線で言わせてもらうと、総合力が足りないから落ちる。それに尽きる。


選考を通過する学生も、当然上手い回答が出ないケースは存在するが、全体として問題なく回答出来ているから合格が出るのである。フィギュアスケートの採点が各トリックの合計得点で決まることを例に挙げると分かりやすい。合計得点が合格点を超えることで次回選考へのパスをゲットできるのだ。


では躓きがちな学生の思考はどうだろう。得てして減点方式だと考えがちであるはずだ。全ての質問に上手く回答できないと気が気でない。運転免許試験を例に挙げよう。質問1つ1つが100点減点対象となる項目(踏切での不停止や、対向車が接近している中での交差点での右折)に考えてしまう。そんな心理状態では上手くいくものも上手くいかないだろう。


では、面接を突破するコツはどこにあるのだろう。それは自己分析の中にあると思う。上手くいかない学生は、特定の質問(対策済みの質問)に対してはハキハキと回答できるが、少し変化球がくると太刀打ちができなくなる。採用官として見ていると、そのチグハグさに学生の本質が見えず、GOサインを出すことができない。


一方、面接ウケする学生は、面接という短時間でありながら、その学生がどんな人物かを感じとることができてしまう。学生のこれまでの選択や就職活動の進め方、そして面接の中で採用官に与える印象(声、表情、振る舞い)に一本筋が通っているのである。この学生であればその選択は納得できるし、ある程度質問が進むと自ずと回答が予測できるようにもなる。これは自己分析が成せる業であろう。自分がどのような人物かを把握しているので、突拍子のない質問にも、自分であればこの選択をする、と短時間で答えを見出すことができる。


現状就職活動が難航している学生は、数(エントリー数)を増やすより質(自己分析、企業研究)を高めることに注力されたし。面接は場数も当然大事だが、自己分析を進めない限り、伸びしろは少ないものとなるだろう。この意識が皆さんの就職活動に活かされることを願ってやまない。

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