これからのデジタルクリエイティブは、可能性に満ちている。
アイソバー・ジャパン株式会社に入る前
大学では法学部に所属。VespaやMGFに乗りながら六法全書を持ち歩く、どこか、バランスの欠いた日々を過ごしていました。法律に興味があった訳でもなく、単に「潰しが効くから」という安易な選択の末での大学生活。それまでの人生は、特定のモノに対してのめり込んだ事がなく、無限とも思えた時間を消費するだけの無機質な毎日でした。
当時の自分にとって、クリエイティブ業界というと“特殊な仕事”という印象を持っていたので、まさか自分がこの業界で働く事になるとは夢にも思っていませんでした。
ターニングポイントは、大学の情報処理の授業です。講義の中で、デジタルの可能性に触れ、生まれて初めて学ぶ楽しさを知りました。さらに突き詰めたいという思いで、デジタル系の専門学校にダブルスクールし、企画と技術を学びました。
学校で制作した卒業制作が思いのほか反響が良く、運良く2つの賞をいただき、その後、雑誌や新聞、TVでも紹介されるなど、その時の経験が自信になり、クリエイティブ業界に身を置く決心をしました。卒業後、就職活動はせずに、インターンとしてエンジニアを目指しました。当初、自分はエンジニア気質かと考えていたのですが、実際に働いてみると、サーバーサイドには熱意が湧かず、興味があるのはデザインとプログラムだと痛感し、1年後にはデザインの道を目指しました。
制作会社でおよそ6年ほど経験させていただきましたが、はじめの3年間は、ひたすらHTMLとJavaScriptに明け暮れる日々でした。その後、チーフデザイナーとして、企画、デザイン、プログラムと、一通り経験させていただき、納得のいく仕事ができたことをきっかけに、1人で仕事をしてみたいと思いフリーランスへ。5年ほど経験を積んだ後、広告の上流に関わる機会を求め、広告代理店にジョイン。このように、制作会社、独立、代理店と、クリエイティブ業界を一通り渡り歩いてきました。
働き方が変わると、モノの見方や考え方も変わってきます。制作会社時代は、アウトプットの質へのこだわりを学び、独立してからは仕事が仕事を招く経験を体感し、代理店では結果への責任を学びました。幸い、今は、これらのすべてを活かせる環境にあります。これからもより視点を広げられるよう、日々こだわりを持って仕事していきたいと考えています。
現在
現在の主な担当領域は、デジタルの企画から実制作まで。Isobarの業務は、制作するだけの仕事は少なく、上流から関わらせていただく機会が多いのが特徴です。プロジェクト毎に企画から入るか、ワイヤーから入るか、デザインで入るか、開発で入るかを見極めつつ進めています。業務内容としては、国内外のネットワークからの受託案件はもちろん、Nowlabという新たなテクノロジーを活用したクリエイティブを仕掛ける取り組みも行っており、受託とNowlabを8:2くらいの割合で取り組んでいます。
最近、とくに面白かった仕事は2015年1月に、電通イージス・ジャパン(Carat/Isobar/iProspect/Vizeum)のオフィスが移転したのですが、その際に制作したNowlabコンテンツです。Nowlabに、Kinectとプロジェクターを使ったInteractive WallとTwilioを活用した受付システムを新設し、さらに、照明は全てAPI制御できるライトのPhilips hueを導入しました。グループの受付がNowlabのラボを兼ねていて、今後の取り組みの基盤固めになったと思います。今回は、グループ各社の特徴をストレートに表現するために、シンプルなカラーリングで先進的な表現に振り切りましたが、今後は子供でも楽しめるようなクリエイティブも仕掛けていきたいと考えています。
アイソバー・ジャパン株式会社について
Isobar は Dentsu Aegis Network のデジタルエージェンシーという位置づけです。大手代理店傘下ということもあり、代理店気質とクリエイティブの現場感、両方を味わえる環境にあります。Isobarの特徴は、広告代理店出身のメンバーと、デザインや開発を追求してきたメンバーの両軸が同じ現場で切瑳琢磨している点にあります。このバランスが、代理店でもなければ制作会社でも無い、攻めのクリエイティブができる独自の風土を作っています。
デジタルクリエイティブは、一瞬でトレンドが変わる変化の激しい業界です。IoT(Internet of Things)化が進む今、これからのデジタルは、今まで見た事ないようなクリエイティブが沢山生まれ、広告の概念も大幅に変わってくるでしょう。
Isobarは、こうした潮流をいち早く感じられる環境にありますし、色々な方面に強みを持つ方が身近にいる。このチャンスを活かさない手はないと思っています。
今後どういうことをしていきたいか
今はPC、スマホがメインですが、ユーザーとの接点は一層広がっていきます。PCやスマホの仕事はもちろん、さまざまなデバイスを組み合わせて新たな体験を作っていく。僕が仕掛けて行きたいのはそういう仕事です。
Isobar には世界中にスタッフがいます。その中でも特に Japanチームはイケてる、そう評価されるよう、チーム一丸となって試行錯誤しつつモノ作りに望んで行ければと考えています。