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【wwwaap報01】クリエイターと「世界」を結ぶ。

インターネットの海を無数に漂うWebコンテンツ。バナー、動画、記事、数えきれない種類のコンテンツが、今や当たり前のように私たちの目に飛び込んできます。

それらは、ときに人を惹きつけ、ときに一瞬で世界中の人々に拡散する、Web上の「資産」です。
もちろんインターネットだけではなく、テレビ、雑誌、漫画…様々な“場”に、数えきれないコンテンツが溢れています。

そして、その「資産」の裏には、必ず創り手=クリエイターが存在します。

wwwaapは、クリエイターの考えや思想に、可能な限り細かく、そして親身に寄り添うことに努めてきまました。

メンバーのコンテンツに対する捉え方は、十人十色。それぞれ同じ部分や違った部分がありながら、日々クリエイターから上がってくる作品と向き合っています。

▼「クリエイティブ」を軽視していた過去。そんな自分を戒める、今。

wwwaap(ワープ)は2016年に設立され、SNSで人気の漫画家・イラストレーターを中心としたクリエイターのマネジメント・キャスティング業などを行なっています。代表の中川元太さんは、新卒時代を振り返りクリエイティブのことを軽んじている息巻いた広告代理店の営業マンだったと語ります。


新卒のころは、例えばクライアントからバナー内の1文字の修正依頼をもらったら、

『これやってもCTRで0.01%も変わらないし意味ない』

とか平気で言ってました。その後漫画アプリの立ち上げメンバーとして漫画編集者となりましたが、最初は結論の出ないクリエイターとのミーティングにイラついて、『来週までに結論考えてください』ととか言って丸投げしてましたよ。


しかし、その姿勢を途中で恥ずかしいと思うように。


漫画家が目の位置、鼻の大きさをミリ単位で何時間も悩んでる姿を見て
最初のころは「どっちでもいいがな」って思っていました。

しかし、修正原稿が上がったときの圧倒的な差異に衝撃を受けました。こんなにかっこよく、可愛く、そして面白くなるのかと。「画で漫画の面白さは変わらない」とすら、うそぶいていましたから、今思い出すと恥ずかしいです。

私は、自分の生み出すキャラに思いを馳せ、時に描きながら涙する漫画家と、編集者として向き合い続けることで、次第に「多くの人が気にも留めない差に、真剣に向き合い続けた結果からしか、人の心を動かす非凡なアウトプットは生まれない」と考えるようになりました。

大衆の「良い」は答え合わせになっても、新しい何かは生み出しはしないが、
たった一人の「情熱」から生まれる問いが、世界を動かすことがある。

営業時代の自分に今会えるなら「CTRを突き詰めていても誰の心も動かせない。本当にクライアントの為になりたいなら、管理画面の数字ではわからないクリエイティブに正面から向き合うべき」と伝えたいです。

▼「何で中川さんて、クライアントの言いなりなんですか?」

中川さんは、wwwaapを立ち上げ、企業の商品やサービスを紹介する漫画を制作し、クリエイターのSNS発信力を生かし発信するマーケティング支援事業を始めました。
wwwaapは、初めから広告主・漫画家・wwwaapの“三方良し”の状態でした。


でも、その当時は、一週間で2、3回『ありがとう』って言われて、100回『すみません』と言うような状態だったんです。

しんどかったけど、ただそれはクリエイターの為になる自分の役割という前提があったから、ぜんぜん気になりませんでした。


そうしたなか、事業を始めて1年が経過したころ、大好きだったあるクリエイターから忘れられない一言を言われました。


『何で中川さんて、クライアントの言いなりなんですか?』って言われて。

そのときのぼくが感じていたストレスは、クリエイターの満足のもとに成り立っていると思っていたから、衝撃でした。

そこで、初めて立ち止まったんです。

『何でやってるんだ?』
『この事業は何の意味があるんだ?』

って自分に問いかけました


この一言をきっかけに、転換期に突入したwwwaap。
中川さんは考え悩んだ末に、新たなビジョンを掲げることにしました。


クリエイターの為になると思って始めたのに、多少金銭的な貢献はできていたとしても、気づければ時に、味わう必要もなかった苦しみをクリエイターに強いる存在になっていて、彼らの幸福にたいして寄り添っていないことに気づきました。

お金とは生み出した幸せの総量の対価だからこそ、会社の存在価値を高めるためにも、やっぱりクリエイターの最大幸福に寄り添い続けられる会社で無くてはならないと考えていました。

クリエイターにとっての幸福は、好きな創作で生きていくことです。また、「やりたい」を極めているときのほうが面白いクリエイティブが生まれると感じていました。

そして、それを実現するためにはやはり『世界』に行き着くなって。

クリエイターって、『良いものを作っているか』と同時に『評価してくれるする人に出会っているか』が重要だと感じて。ゴッホは死後半年後に彼を評価する者に出会ったから生前は貧困を極めたわけで。

そのために、僕らは評価機会の絶対数を増やす、それも出来れば価値観が異なる(=評価するものが異なる)評価者にぶつけることで確率を上げられると考えたんです。だったらバックグラウンドが異なる国や人種の人からに触れてもらう機会を圧倒的に増やすことで、僕らはクリエイターの最大幸福に貢献出来るんじゃないかって。

日本では誰にも知られてないけど、例えばエジプトでは誰もが知るアーティスト、みたいな人はもっともっといてもいいはず。


そこから一つの到達点として、「ニューヨーク近代美術館(MoMA)に展示される出展できるようなクリエイタークリエイティブを生み出す」といった現在掲げている目標に行き着いたと言います。

▼「クリエイターファースト」は、クリエイターを全肯定することではない。

wwwaapには、中川さんのこうした熱い思想に共感した社員が数名在籍しています。しかし、中川さんに同意する思想もあれば、そうでない思想も存在し、それぞれ異なる独自の姿勢で、コンテンツに向き合っています。

長年「ヲタク」として、さまざまな二次創作に取り組んでいるという営業の古川さんは、以前「アウトプットの枯渇」を経験したと言います。大好きなアニメや漫画を見ても、まったくアイディアが浮かんでこない。そんな恐ろしい状況に、陥ってしまったそうです。

そうしたときに、偶然目にした「デザイナーとしての『ゆるやかな死』」というnoteへのエントリー。そこには古川さんと同じ境遇にいたあるデザイナーが、いかにして危機的状況を脱したかが書かれていました。

特に印象的だったのが、「インプットの枯渇=アウトプットの枯渇」という図式。その当時の古川さんは仕事に忙殺され、自らがコンテンツを楽しむ時間がなくなっていたのです。

そこで古川さんは、空いた時間にコンテンツを流し見するなど、とにかくインプットを続け、危機を脱しました。


自分の今の仕事ばかりを追っていると、無意識のうちに視野が狭くなってしまい、提案や新規事業のアイデアなどが思いつかなくなってしまう。


一度「ゆるやかな死」を経験した古川さんだからこそ、そう強く語ります。

こうして立場も経歴も異なる社員の思想のもと、wwwaapはクリエイターのエンジンとして機能しています。

▼コンテンツの向き合い方のノウハウを詰め込んだwwwaap報、始めます。

ここまで展開したwwwaapのコンテンツに対する考え方は、ほんの一部。wwwaapでは、毎日毎日、「コンテンツ」「クリエイター」「IP」「SNS」「世界」をキーワードとした、様々な思想が飛び交い、ノウハウが蓄積されています。


インターネットの潮流に合わせ姿かたちを変えてゆくwwwaapの様子を、ゆるりと発信していくので、ぜひご覧ください!

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