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【事業責任者インタビュー】最先端技術で社会に貢献し、圧倒的な成長を感じられる仕事

創業以来、医療分野での社会貢献を続けてきた常光。その常光が新たな挑戦として、2007年にスタートさせたのがナノテク事業です。

事業部長の田川は「最先端技術を身近に感じながら、裁量広く働けるのは本事業の大きな魅力」だと話します。

今回は、田川にナノテク事業の意義や仕事の魅力を聞きました。

▼略歴
ナノマテリオ・エンジニアリング事業部 事業部長 田川
大学卒業以降、大手企業にて写真材料、デジカメ、磁気テープ、メディカルシステム等の部門で、主にマーケティングや事業企画に携わる。
同社でのキャリアを築き上げた後、常光からのオファーを受け、ナノマテリオ・エンジニアリング事業の事業部長に就任。事業拡大のため、前線で走り続けている。

※本記事に記載の所属・内容については公開時点のものです。

SDGsの重要テーマにも寄与。高難易度の技術に携われる事業

ーー本日はよろしくお願いします。さっそくですが、常光のナノテク事業について教えてください。

常光は長く医療機器の製造販売を行っています。国内外の医療に貢献し続ける中で、新たな挑戦として立ち上がったのがナノテク事業です。

2007年にナノテク事業が発足して以降、ナノ微粒化装置(高性能超高圧ホモジナイザー)を自社で開発製造、さらに新材料開発に関わる特許取得まで行ってきました。

我々のモットーは「難しいナノ分散への挑戦」。電池、電子部品、各種塗料から、医療品・化粧品や食品まで、幅広い分野で、材料のナノ化に貢献しています。

ーー超高圧ホモジナイザーの技術はどのようなことに活用されているんでしょうか?

さまざまな活用方法が考えられますが、SDGsの取り組みに大きく活用できる技術だと思っています。

たとえば、SDGsの中でも「EV (Electric Vehicle)化」は重要なテーマの一つです。EV化の進展は、EVに採用する電池の性能向上によって促進されます。しかし、現在のリチウムイオン電池は走行距離や充電時間、価格などにおいてまだまだ課題があるのが現実です。

この課題を解決するため、世界中の電池メーカーが、電池の性能を飛躍的に向上させる取り組みに挑戦しています。 そこで注目されているのが、先進素材であるカーボンナノチューブ (CNT)です。

しかし、CNTは非常に細かい綿毛のような素材であるため、性能を発揮するためには、出来るだけ切らずにきれいにほぐす必要があります。これは非常に難しいのですが、特許取得の特殊な分散ユニットによる、材料に過度のダメージを与えない「やさしさ」と「強いパワー」を兼ね備えた「常光超高圧ホモジナイザー」なら対応可能なのです。

この技術を世界中の電池メーカーに採用していただければ、電池性能が飛躍的に上がり、EV化の推進に大きく寄与するだろうと確信しています。

やることは盛りだくさん。成果を出し続けるための“大きな絵”

ーー環境問題の貢献にもつながると思うとワクワクしますね!田川さんの普段のお仕事内容も教えてください。

まだまだ小規模な組織ですから、事業部長として網羅的に業務に携わっています。その中でも注力しているのは、若手営業メンバーの育成です。

我々のお客様は世界トップメーカーの材料開発技術者の方々。私自身、技術者ではありませんが、きちんと技術的な視点も持った商談を行う必要があります。メンバーの商談には必ず同席し、必要に応じてアドバイスするようにしているんです。彼らの成長に役立ててもらうために、私の知識や経験は惜しみなく伝えたいと考えています。

また、営業活動の他にも業務は多岐にわたります。顧客の材料開発のお手伝いをする受託試験、装置の開発・製造、既存顧客のアフターメンテナンスサービスなど。必要に応じて、さまざまな業務に関わっていきます。

ーー田川さんは異業種からナノテクノロジーの分野に参画されたんですよね?専門性の高い分野ですが、どのように学ばれたのでしょうか?

手探りながらも仕事を進める中で、知見を溜めていきました。

弊社のラボでは受託試験、受託製造のサービスも行っており、年間で何百社という企業の事例に出会えます。ゆえに、見聞を広げやすい環境が揃っていると言えるでしょう。

受託試験では、弊社の技術者が自社製品を用いて、お客様の望まれているナノ加工を施します。その処理結果をレポートし、サンプル(試料)をお客様に評価していただきます。

お客様の扱う分野はさまざまなので、目の当たりにする機械の動かし方や材料のパターンも千差万別です。お客様対応で試験現場に帯同しているだけでも得られるものが多くあります。

ーー多くの事例を経験しながら、知識を増やしていけるんですね。それもやり遂げようというエネルギーあってこそと感じますが、全力で仕事に臨める秘訣などはあるのでしょうか?

大手企業時代から「大きな目標をわかりやすく伝えること」は心がけています。

継続して成果を上げるためには、現状延長的な発想ではダメなんです。3年、5年、10年と大きな絵を描いて、目標達成に必要な経営資源を組織から引き出したり、部下のモチベーションを上げたりすることが大切です。

全員で目線を合わせるからこそ、チームプレイで仕事に打ち込めるのだと思います。

日々の仕事がそのままスキルに結びつく。トップメーカーからも称賛される技術力が誇りに

ーー田川さんが感じているナノテク事業の魅力を教えてください。

まず、若手のメンバーに感じてほしいのは「圧倒的な成長環境」ですね。先述した通り、我々の事業部はまだまだ小規模。大規模な組織では、一人ひとりが役割に集中するために分業制を取ることもあるでしょう。しかし、我々の事業部では業務内容を絞らず、幅広い仕事の経験が積めます。

たとえば、営業職であれば、展示会やWebプロモーションといった集客業務から始まり、商談、提案と業務は多岐にわたり、それらのアプローチも定期的なフォローなくしては実りません。受注した後も製品のお届けから、契約締結の手続き、見積書や請求書の発行などの事務的な作業も発生するんです。

すべて自分で責任を持って担当する大変さはありますが、むしろ「全部経験できる」という気持ちで取り組めば、短い期間でスキルの幅が広がります。

それは開発職も同様です。弊社の扱う産業用装置は在庫がある製品を販売するのではなく、お客様ごとにフルカスタマイズで設計する必要があります。

そのため、基礎研究、図面作成、調達、生産、アフターサービスといった全フェーズを網羅的に経験できるのが、弊社の特徴です。

最先端技術の開発に関するすべてに携われる面白さは、技術者にとって大きな魅力になると感じています。

毎日新しいことが起こりますし、やることもたくさんある。飽きることは絶対にありません。前向きで好奇心強く何事にも取り組みたい方にとっては、こんなに楽しく成長できる仕事は他にないと思います。

ーー裁量広く、さまざまなことに挑戦できるのは大きな魅力ですね。社会貢献性や最先端の技術力など、やりがいも大きそうです。

そうですね。我々がお付き合いするお客様は大学や国内トップメーカーで最先端技術を扱う研究者ばかり。彼らの話は当然ながら、学べることが多いです。

そんな彼らにも、私たちからナノ微粒化のメカニズムを説明すると、非常に関心を持っていただけます。トップを走り続ける研究者たちに「素晴らしい技術」と称賛していただけるのは、本当に名誉なこと。よりいっそう、仕事を誇りに思える瞬間でもあります。

知見を活かし、技術開発の促進を加速させていく

ーー事業部の今後の展望も教えてください。

常光では、2030年を1つの目標に「SDGsを念頭に置いた企業運営」を進めています。我々のナノテク事業は、SDGsと非常に関連が強く、冒頭でお伝えした最新電池の材料開発によるEV化推進はまさしく環境問題に直結する取り組みです。

そして、SDGsの9番目にも掲げられている「技術開発の促進」になる活動も目指しています。今、全世界のメーカーが持続可能な開発を目指す中で、それぞれの高性能材料開発は非常に重要です。

私たちは受託試験で、さまざまな材料開発のお手伝いをさせていただく際、テストを繰り返して最適なものを見つけ出すという進め方をしているのが現状です。この試行錯誤の経験を活かし、今後は材料開発を加速させるための微粒化分散処理のコンサルティング力を更に高めていきたいと考えています。

すでに大学の先生と共同研究を開始しており、 AIを利用したコンサルティングなども検討しているところです。これが実現すれば「今まで半年かかっていた研究が1か月でできるようになる」など、技術開発を促進することができると考えています。ナノテク事業は機器事業なのですが、材料系(化学系)の技術者もたいへん重要な役割を担っています。

ーー最後に、採用メッセージをお願いします!

小さな会社の今はまだ小さな事業部ですが、会社としてSDGsを掲げていることもあり、我々の仕事は社会に大きく役立っていると自負しています。

非常に誇らしく、やりがいのある仕事だと感じてもらえると思うので、ぜひその目で見てほしいです。

ナノテクノロジーというと、非常に専門性が高く、ハードルを感じるかもしれません。しかし、私自身もそうであったように、異業種からの参画であっても学びの場が多い職場です。わからないことは1からお教えしますので、安心してください。

より具体的な職場の雰囲気を知りたい方には、実際のラボを見ていただくことも良いと思っています。ぜひ気軽に門を叩いてください。

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