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The Roots vol.3「音楽とステージ」前編

ルーツ:学生時代のバンド活動と100名超の部員の統率

ルーツとの出会い
皆が楽しめるように、相手の持っているものをどう引き出すか

大学時代は「ものづくり」への興味から機械工学を専攻。一方で軽音楽部でのバンド活動にも没頭していました。ライヴに来てくれた人が「どれだけ楽しんでくれるか」が基準で「音楽をつくる」というよりは「ステージをつくる」といった発想。当時はワイヤレスのマイクなんて貴重でしたから、シールド(マイクや楽器のコード)を3本つなぎあわせて会場を走り回っていました。女装して女性ボーカルに成りきってみたり、当時売れていた男性歌手の曲の振り付けを完コピしてみたり。でも3年生くらいからは、その「人を楽しませる」という意識が部活動のメンバーにも向くようになり、100名を超える部員を束ねる部長の立場で「自分と関わる人間がどれだけ楽しめるか」に注力するようになりました。バンドも部活動も、関わる人間が楽しめるように「人が持っているものをどう引き出すか」が一番意識したポイントでしたね。

初めてのステージ
予定より早いデビュー戦。任されることで成長する

就職活動ではどの会社に行っても「営業向き」と言われました。でも、頑なに「ものづくり」への興味を貫き、業界でも上位を争う大規模な技術系のアウトソーシング会社に就職。最初の仕事は、大手自動車メーカーへ3D-CADのソフトウェアの使い方をレクチャーする仕事でした。まずはOJTで先輩の補佐。その時、5日間コースの参加者の方の何名かに「ここ、こうなっちゃったんですけど」と何度も呼ばれて説明をすることがありました。すると先輩からは「もう出来るね。このパートは石橋君が説明して」と予定より早いデビュー戦。「こんなに早く…」って思いましたけど、任されれば、やるしかない。任されることで責任を持ちますし「任される経験が成長になる」ことを学びました。その時の何度も質問をされたメーカーの方とはとても仲良くなって、よく飲みに行き、結婚式にも呼ばれました。聞けば「新人さんなんで試してみた」と(笑)。人の縁って不思議なものですね。

転機
社員数1万人を超える大きな会社では評価が曖昧だった

私が当時いた会社は社員数1万人を超える大きな会社。社員の評価は、各エリアのマネージャーが行う仕組みでした。ただ、このエリア・マネージャーがころころ代わる。私は会社の全体会議をはじめ、自由参加のものでも必ず出席して、会社や仕事の在り方にも主体性を持って発言し取り組んでいました。自分の上に立つエリア・マネージャーは、考えたことを伝えるべき存在で、ともに会社をよくするために語り合える存在のはず。しかし、担当が本当によく代わる。真剣に考えていることを何度も代わる度に話す。なんか手応えないですよね。辞めることを決心して伝えたら、「ちょっと待ってほしい」と。でも、その人、私にとっては初めて会った人なんです。まったく自分を知らない人に「ちょっと待ってほしい」と言われても実感のないものですよ。ましてや評価なんて…。半ば、あきれるくらいの気持ちでその会社を後にしました。

ワットとの出会い
技術者の目線で共にビジョンを語り合える理想の環境

前の会社の仕組みに疑問を感じていた矢先、ワット・コンサルティングへ行った知人から声を掛けられました。ワットは経営陣を含め、社内の全員が技術畑。技術者の目線で、技術者が成長できるための環境を最優先に考える会社だと聞きました。何より共感できたのは、設計から製造まで社内の技術を活かしてメーカーとしての事業も目指すというビジョン。「優秀な技術者集団」と「自社製品を持つメーカー」という2つのビジョンがあり、そんなビジョンを共に語れる環境は、まさに私が欲していたものでした。それに、前にいた大きな会社では、まるで「人」を商品みたいに扱っているように見えましたが、ワットは違います。技術力と自らがメーカーになることを目指す、まさに「技術」を売る会社。ある程度、熟練してきたと感じる自分の知識や技術をどう活かすことができるのかを考える時期でもありましたし、2つ返事でワットへの入社を決めました。

インタビューは後編へ続く

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