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【木】で作る。【樹】で作る。私たちの、田舎でしかできない家具作りとは。

「木」と「樹」。

木:植物としての木。材木。マテリアルとしての木。
樹:立っている、生きている木。

「材木」から家具を作る家具屋さん、工房さんは多かれど、
生きた「樹」から家具を作るところは全国的にもわずかです。

県内のお得意様が、SUVで大きな板を運んでいらっしゃいました。

「うちの山から切ってきたクルミの木です。
 伐採して製材したばかり。
 これでテーブルを作っていただきたい」


ウォールナットという木が人気ですが、外国のクルミのこと。

この材木は、岩手県の、しかもお客様が所有していらっしゃる
持ち山から切り出されてきた、純・岩手県産です。

しかも大きい。

根本側では60センチ以上。

これくらいの大きさのものはもうほとんど存在しないといっていい。


自然のものですから、大きな節(ふし)も入っています。

これが強い個性を放っています。

まるで役者。

万人受けはしませんが、ハマればこれ以上の素材はないといわれるもの。

皮には苔がびっしり生えています。

まるで小さな森のよう。


木は山の中で、それ単体で生きているわけではありません。

一本の木が、苔や、虫や、鳥や、動物が生きるいわば土地となります。

この材木はまだ「樹」に近く、このままで使うわけではありません。

2,3年にわたって屋外で四季の大気にさらし、

寝かせて少しずつ乾燥させて、数年先に家具となります。


マテリアルとしての【木】ではなく、生き物としての【樹】を扱い、

時間をかけて木と、お客様と対話しながら家具を作る。


これが、岩泉純木家具の家具作り。

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