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【メンバーインタビュー】KabuK Styleの社内デジタル庁「Digital Service Unit」のPdMがプロダクト開発において大切にしていること

2022年5月、KabuK Styleに新しい部署が新設されました。
その名もDegital Service Unit(デジタルサービスユニット)。kabuK Styleの社内デジタル庁です。

今回はこのUnitで多数のプロジェクト進行に携わっているPdMのBucciにインタビューしました!

現在、Degital Service Unitでは、ご活躍いただけるバックエンドエンジニアも募集中。ご興味をお持ちくださる方がいらっしゃいましたら、ぜひ下記募集要項もご覧ください。


バックエンドエンジニア
ソフトウェアの力で旅体験を革新!基盤群の開発を担うRailsエンジニア募集
◆会社概要KabuK Style(カブクスタイル)は、「多様な価値観を、多様なまま許容する社会のインフラを創る」をミッションに、旅のサブスクサービス「HafH(ハフ)」を提供するトラベルテックカンパニーです。 ◆【HafH(ハフ)】とは  観光や出張目的だけでなく「住む」「働く」「日頃の気分転換」など新しい旅のスタイルを提供しています。Home away from Home(家から離れた家、第二の故郷)の頭文字をとって名付けており、「まずは今いる場所から一歩踏み出しさらに広い世界を見に行ってみよう」「踏み出すための障壁を圧倒的に取り払ってみよう」といった意味が込められています。 ◆私たちの想い サービス開始から5年目の今、30の国と地域の2,000拠点以上の宿泊施設と提携し、75,000人以上の会員様にご利用いただいています。提携拠点の幅もゲストハウスから、非日常を感じられる憧れのホテルにまで広がっており、これからも多様なライフスタイルを応援するとともに、より簡単で、便利に、お得に旅ができるプラットフォームとしてサービスの向上に努めていきます。
株式会社KabuK Style



Bucci’s Profile
大学院で電力システム工学を専攻後、2011年に卒業。その後ユニリーバ・ジャパンに就職し、主にサプライチェーンに携わり約5年間で多岐にわたる分野でプロジェクトリーダーを歴任。その後、Amazon Japanに転職し、プロダクトマネージャーとしてのキャリアを積む。KabuK Styleには2021年1月にジョイン。趣味はボルダリングで、ロッククライマーとしての一面も。

まず、Bucciが所属しているDegital Service Unit(以下DIS)について教えてください。

私たちDISのミッションは、「社内外すべてに対して、技術、デジタル化の恩恵を広めること」であり、組織全体を、プロダクト指向、テックドリブンに変容させていくことを目的に新設されました。

DISの特徴を一言で伝えるとしたら、「できなかったことが、できるようになる」という価値を提供できることだと思っています。

プロダクト開発に関わる部署だけでなく、セールスや会計などのバックオフィスの他、カスタマーサポートチーム等、社内のありとあらゆる部署やチームに横断的に関わっていく中で、「こんなことができたんですね!」という言葉をいかに多く生み出せるか。それが、私たちの本質的な価値なのかなと思っています。

例えば、今まではどれだけのインパクトがあるのか分からないまま曖昧に進めてきた物事を、データに基づいて意思決定することができるように支援したり、あるいは技術を付与することによって、工数やミスを減らしたり、場合によっては0にするといった事例を増やすべく奮闘しています。

DISの全体像は以下の記事で詳しく説明されているので、興味のある方はぜひ下記の記事もご覧になってみてください。

KabuK Styleの社内デジタル庁「Digital Service Unit」創設について|hidenorigoto|note
KabuK StyleのCOO兼CTOの後藤です。2022年5月に就任と同時に、CTO直轄の組織「Digital Service Unit」を創設しました。このnoteでは、ユニットのミッションや、そこに込める思いを紹介します。 ...
https://note.com/hidenorigoto/n/nad27e6433b62



Bucciのこれまでのキャリアについて教えてください。

2011年に大学院を卒業した後、KabuK Styleに参画するまでに、2つの会社を経験しました。

どちらも、世界に数万人から100万人を超える従業員を抱える大手外資系企業で、実はKabuK Styleに参画するまで、スタートアップで働いた経験は全くありませんでした。

社会人としてのキャリアをスタートさせたのは、外資系消費財メーカーのユニリーバ・ジャパンで、そこで約5年間働きました。主にサプライチェーンに携わる仕事を担当し、生産計画、在庫管理、需要予測、物流など、多岐に渡る分野で実務と改善に携わってきました。途中、シンガポールに赴任していた期間もあり、アジアのいくつかのプロジェクトをリードする立場も任され、やりがいを感じていましたが、イノベーションを起こしたい、データを自由に扱いたい、そして成長する組織を肌に感じたいと考え、Amazon Japanへ転職を決意しました。

Amazonに転職後は一貫してマーケットプレイス事業(出品者ビジネス)に携わっていました。最初の3年間は、それまでの経験を活かしてサプライチェーンに近いところに身を置き、FBA事業(Amazonの物流代行サービス)の日本の在庫管理に責任を持っていましたが、その後の3年間は、プロダクト開発に携わるようになり、ここで初めてプロダクトマネージャーという役割を経験しました。主に、Amazonビジネスという法人のお客様向け価格機能の開発・活用促進と、新規プロダクトの開発・展開に責任を持ち仕事を推進してきました。

KabuK Styleへ転職を決めた理由を教えてください。

これまで、巨大な組織で働いてきた中で、ビジネス規模の大きな案件に携わるチャンスも多数ありましたが、どうしても国内だけで決められることは限りがありました。そのため、経営やその他のあらゆる意思決定が自分の目が行き届く範囲、手が届く範囲で行われている環境に身をおきたいと考え、スタートアップへの転職を検討していたんです。

その中で、最終的にKabuK Styleに決めたのは、会社がやろうとしている「根本的な仕組みを変えていく」ことや「新しいあり方を提供する」ということを一緒にやりたいと思ったということに尽きます。

私は、キャリアを重ねてきた中で、テクノロジーの力を使って世の中にイノベーションを起こすことに興味がありましたし、常に「どうあるべきか」を考えることが、より大きな成功に繋がるという事を実感していました。

その問題意識が、KabuK Styleの掲げているミッション「多様な価値観を多様なまま許容する社会のインフラを作る」と大きく重なる部分があると感じ、そういう未来のビジョンをハッキリと描いているのが代表の砂田で、「あ、この人と一緒に働いてみたい」と純粋に思ったんです。

砂田と一緒に仕事をするようになった今でも、「世の中に対して本質的な価値を提供しているのか?」あるいは「本当の意味で世の中に必要なサービスなのか?」という視点で物事を捉えている彼の感度には、ハッとさせられることが多くありますね。「これって要らないよね?」という言葉はものすごく刺さるんです(笑)。

⬆︎代表の砂田。直営店のホステルにて。

KabuKで関わったプロジェクトについて教えてください。

KabuK Styleで最初に携わったのは、宿泊施設様向けのプロダクトのβ版開発です。
詳しいことはここでは述べることはできませんが、将来的には、宿泊施設様がもっとお客様に彼らの経営資源を費やせるように、業界の当たり前を大きく変えていくことができればと考えています。

他にも、HafHコインに関わるプロジェクトも進行中です。

HafHは、サービス内で獲得できる「HafHコイン」を使って提携先の宿泊施設に滞在することができるサブスクリプションサービスです。当社には、このコインによって原価を管理するための独自のアルゴリズムがあり、コインはサービスの中核を担う非常に重要なコアテクノロジーと言えます。

通常ホテルに宿泊する場合、平日は安く週末は高いですよね。同じように繁忙期は値段が高騰し、閑散期は値段は低くなる。これがホテル業界の当たり前です。

でも、HafHではコインという仕組みにより、原則、一定のコイン数にし、本来の価格変動をなめらかにしています。当社は、ユーザー様が宿泊予約をする際に、皆さんの貴重な時間や思考を、価格に対する意思決定に極力費やして欲しくない、という思いで、HafHコインがどうあるべきか、コインの計算アルゴリズムの改良をしています。

他にも、このコインを用いた会計の計算・実装、新規プロジェクトに伴うリスクの可視化及び意思決定のサポートや、宿泊施設様向けの新機能の開発等、かなり多岐にわたるプロジェクトに携わってきました。

私の所属するDISでは、あえて自分たちの責任や仕事の線引きをせず、問題解決に必要なことを柔軟に学びながら、「必要なことはなんでもやる!」という姿勢が重要視されています。

私自身、何でも自分事として捉えて行動していく大切さを実感していますし、それが自分の強みでもあると自覚しています。そのため、開発する人がいなかったら、自分でコードを叩きエンジニアのようにもなりますし、先日は帰省のついでに提携先の宿泊施設が手薄のエリアで営業もしました。(そして、無事提携していただけました!)

本当になんでもやってます!

転職後、壁にぶつかったことはありましたか?

正直なところ、戸惑うこともありました。
特に、前職とはプロダクト開発の進め方が全く違いました。前職では開発チームは基本的に海外にいたので、近い距離感で日々会話しながら開発していくという経験はほとんどなかったうえに、開発プロセスも全く違いました。KabuK Styleでは数人単位の比較的小さなチームの中に入り込み、現場の開発をリードするということが求められる環境です。

そのため、開発に携わるメンバーがどういう言語を使用し、どのようにプロダクト開発が行われているのか、ということを高いレベルで理解する必要がありましたが、ここはキャッチアップするのに一定時間がかかりましたね。そもそも、エンジニアが当たり前に使う言葉についても、「?」となってしまう場面もあり、言葉の意味を理解することから始めなければならないこともありました。例えば、「PR」というのはGitHubで使用される「プルリクエスト」の略称が一般的な利用用途ですが、AmazonではPress Releaseの意図でしか使われなかったので戸惑いました。笑。

他にも、オンラインコースを受講したり、自分でもプログラミングを書いてみたりすることにも最初は時間を費やしていましたね。どうしてもプライベートな時間を削ったり、他の業務に幾分か支障があったりということも正直なところありましたが、開発メンバーの仕事や開発のプロセスを理解できたおかげで、メンバーとのコミュニケーションのクオリティが非常に高くなりましたし、意思決定や判断の精度も高まったと思っています。

プロダクト開発において重要だと思うことはなんですか?

そうですね、「どういう問題を解決するのか?」あるいは「どういう世界観を作りたいのか?」に基づいてプロダクト開発が進めることが重要だと思っています。

なぜかというと、私はPdMの役割は大きく2種類に分けられると思っています。
1つ目は、今目の前にある問題を解消するプロダクト開発で、2つ目は今は可視化されていない全く新しい世界に導くためのプロダクト開発です。

前者はどちらかというと連続的な成長、つまり何かを改善することでユーザーの皆様に満足してもらうことで、より多くの方に、より長い期間使っていただくことを意味します。
一方で、後者は非連続的な成長を成し遂げるもので、これまで顕在化していないものの、「こういうやり方やあり方もあったのか!だったらこっちの方がいいね!」と捉えてもらえるような、新しいあり方を提案するもの、新しい成長を遂げていくものだと思うんですね。

もちろん、今あるニーズや課題に答えていくことはとても大切だと思います。それによって明日起きる問題を解決することができるなら、やっぱり必要なことだと思うからです。


でも、そこに注力しすぎると、1年後、5年後、あるいは数十年先の問題は解決できないかもしれないですよね。私たちがやろうとしていることは、今ある課題を解決するというよりも、創りたい世界を創ること。

もちろん、その中で法律的な壁や、社会的な課題にぶつかることも多々ありますし、目の前の問題と、あるべき状態に進むために解消すべき問題とが重なっている場合もあります。でも、大事なことは小手先のことに注力することではなく、「自分たちはどんな世界を創造したいのか?」というあるべき姿・理想を追求することだと思っています。

⬆︎年に2回のオフラインイベント「Boot Camp」にてメンバーと。

旅のサブスクというサービスに関して、Bucciが考える「あるべき姿」ってどういうものですか?

我々が提供していきたいと思っているのは、ユーザーの意思決定の工数をいかに減らしていくかということと、新しい「気づき」によって個々人の人生がより豊かになっていくことだと思っています。

それを実現していくためには、どんなプロダクトでなければならないのか?ということを常に考える必要があります。

「旅行に行く」という意思決定って、「コンビニで今日の夕食を買う」という意思決定と比べると、かなりの工数が必要なものですよね。金額的にも高いし、自分が買おうとしているものが公平・公正な価格なのだろうか?正しい情報なのだろうか?自分が望む体験がそこにあるのかどうか?など、さまざまなことを考える必要があります。

こうした旅に出る上でハードルとなる考える時間を減らすことや、HafHを使えば自分が出会いたい世界・思ってもいなかった世界がある!と実感いただける状態をいかに提供するかがとても重要だと思っています。

そしてこれは、個人のユーザー様だけでなく、提携先の宿泊施設様に対しても当てはまることだと思っています。宿泊施設様が本来やらなければならないことは、お客様に向き合って、どうすればお客様の満足度を高めることができるかを考えることなんですよね。

でも実際のところは、それを阻害する様々な業務が発生していたり、あるいは彼らの宿泊サービスを消費者に届けるまでに、複数の中間事業者が間に入っていたりということが起きています。これは本来あるべき姿なのか?ということに基づいて、理想のあり方を考えていくということが非常に大切だと思っています。


最後に一言お願いします!

KabuK Styleでは、当事者意識を持ってコミットしているメンバーが非常に多く、そんなメンバーと一緒に働けていることが私自身の情熱に繋がっているな、と思っています。

もしこれを読んでくださっている方の中で、

・何かを変えるということに情熱がある
・非常に好奇心旺盛
・人のせいにしないプロフェッショナリズムを持っている

という方がいらっしゃったら、その時点できっとKabuK Styleで楽しく仕事ができる方なのだと思います。そして、そんな方と一緒に働けたら、あらゆるものは変えていけるとも思っています。

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