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Density、密度

三密って大字で参密って書いたほうが密って感じがするなぁと思う松田諒です。

かっこいいWebデザインを日々探しているとやはり海外のシンプルなサイトにとても強く憧れます。私はシャープで冷たさを感じるデザインを好むので鋭角なもので構築されているサイトはかっこいいですね。海外のファッションブランドのサイトなんかは参考になります。

ファッションブランドはデザインセンスを高く求められるのでHPのデザインなどは凝ったもの準備している場合が多いですが、その中でもパーツを絞りシンプルに構築されているサイトはとてもいいですよね。私もそのようなデザインに憧れてシンプルを目指してどんどん要素を減らしてみたりして試していますがあんまりうまくいかないです。毎回要素を削り過ぎて、そもそもシンプルなデザインはなんだ?みたいな哲学じみた問いになってしまいます。

最近気づいたことは日本語と英語の違いです。もっと細かくいうとAlphabetとかな、カナ、漢字です。

日本語って密度がとても濃い

ですね。

例えば「薔薇」と「Rose」など、文字数で言えば「薔薇」は二文字ですが字の密度でいうと「Rose」のほうが低いですね。

昔から私は「日本のデザインは密度が濃くてゴミゴミしているが海外のデザインはシンプルでかっこいい」という偏見がありましたが、それはデザインの違い以上に言語の違いが大きい要因だとわかりました。

目指しているデザインの密度が100だとしたときすべてAlphabetで文字を書くと密度が50ぐらいに対して日本語だと60か70になりますね。特に漢字も多用するとかなり濃くなります。

私がシンプルなデザインを目指して要素を減らしてるときに、目指す先がこの密度が50のAlphabetを前提としているため、実際に使う日本語が70ぐらいの密度だとこの20のギャップを埋めるために必要以上に要素を減らしてしまうのがうまくいかない原因だったのかもしれません。

動画上にコメントを流すニコニコ動画なんかはこの密度の濃い言語固有なのではないでしょうか?日本語は文字数を減らして圧縮して情報を送れるため成立しているデザインだとおもいます。英語の場合は単語ぐらいならいけますが文章は枠に入り切らないですし、一文字の情報量が少ないため伝えるためには文字数が多くなると動画が見えなくなりますね。

そう考えると海外で追従する動画サービスがないのは納得です。自分が知らないだけかも知れないですが...

そうなると海外のデザインをそのまま流用してもうまくいきません。同じサイト内での多言語対応の難しさも想像できますね。

しかし、日本語というのはAlphabetも漢字もひらがなもカタカナも使えると考えるとデザインの自由度はとても高い言語ということがわかります。ここに加えて日本発で一般的になったEmojiや顔文字なんかあります。

海外にはない、この表現力豊かな言語を使ったかっこいいデザインを考えるのが日本のデザイナーの楽しい点ではないでしょうか。エンジニアの私が言ってみました。

ぜひあなたのデザイン論を聞かせてくださいね〜

余談ですが、私はひらがなの曲線が好きです。特に書いてて楽しいのは「な」です。漢字だと辶をうまいバランスで書けるとテンション上がりますね。

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