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素人からのメニュー作り ~市場~

前回のストーリーの続きとなります。

素人からのメニュー作成 ~料理~
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キッチン未経験からのお店立ち上げ。

前回の通り、初めての店オープン直後の僕は
本当の意味でのゼロ経験ではなかったものの、
包丁も上手ではない、魚もおろせない、味付けの基本も知らない、
といった具合で
料理に関してはほとんど素人でした。

ですが日本の誇る魚食の文化や、
市場の雰囲気はなぜかたまらなく好きだったので
移転前の築地市場に毎日のように通いました。

店から近かったのも幸運でしたね。

最初はわけもわからずウロウロしながら、
忙しそうなおっちゃん達に声もかけられず、
値段も名前も書かずに並べられた魚を眺めて終わり...そんな程度でした。

なんてったって、買ってもどう料理すればいいやら分かりません。

何しに来てるんだ?と自分でも思いましたが、
市場の中のどこにどういう店があって、
どんなものを扱ってるかを少しずつ把握していくことができました。

そしてある時僕の顔を覚えてくれていた魚屋さんから、
「何かお探しですか?どんなもんが欲しいか何でも言ってくださいね!」
と声をかけてもらい、
とりあえずその時並んでいた魚の名前と、どんな食べ方がいいのかを教えてもらうことにしました。

そう、プロは聞けば教えてくれるんです!

こんな簡単なことにようやく気付いた僕は
片っぱしから教わっては買い、調理して、味を見て…と繰り返すようになりました。

僕には自分の店があったので、
店のお金で買う。買ったなら売らなくてはいけない。
と自分にノルマを課すことで
どんな食材がいくらで仕入れられて、どれくらいの値段で売ると利益が出るのか。
やりながら覚えていくことができました。

百聞は一見に如かず

という言葉がありますが

一の体験は百見にも勝る

と、また思います。


今も会社で働いてくれている従業員には、
新メニューの開発や新しい食材の仕入れ、
イベントの企画など
挑戦したいことがある時には

とりあえずやってみな!

という姿勢です。

僕自身がそうして得てきた経験は、何にも代えがたい物となって自分の中に在るからです。

プロは聞けば教えてくれる。

あの時の魚屋さんに感謝しつつ
僕も自分が持てる物はなんでも教える姿勢です。

長くなりましたが、料理やお酒の専門的な能力は
飲食店にとって必要なものではありますが、
そうハードルが高い物でもありません。

ということをお伝えしたい話でしたー。

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