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「働くって何だ!?」ごはんで世の中ひっくり返す!常識外れのスタートアップで過ごした私のインターン生活。

野田 彩水 (のだ さいみ) 早稲田大学国際教養学部を2016年8月に卒業。中学高校はドイツのミュンヘンで過ごし、現在実家は台湾。大学2年次にアメリカへ留学し、帰国後キッチハイク社でインターン生となる。2017年4月より大手外資系IT企業にて勤務。傘は持たない主義。

KitchHikeに関わるようになったきっかけは?

学生時代、父親の仕事でドイツのミュンヘンに住んでいました。陸続きのヨーロッパだからか旅がとても身近な存在で、これまでに25カ国ほど訪れました。

そんな家庭環境が高じて、気軽に現地のホストと繋がれるCouch surfingやAirbnbなどのプラットフォームに興味を持ち、在学中から色々なサービスを調べていたんです。

それで、当時アメリカの交換留学から帰って来て就職活動中でしたが、たまたま見つけたKitchHikeの「知らない人のご飯を食べに行ける」サービスに衝撃を受けたんです。旅先で地元の人が作るご飯を食べられたらもっと距離が縮まるのに、と日頃から感じていたので、「何かしらの形でこのサービスに関わりたい!」という思いに駆られ、居てもたってもいられなくなり、深夜2時にメールで応募しました。

オフィス訪問の日、代表の山本さんとの面談の後がちょうどランチタイムでした。すると「一緒にどうですか?」とお誘いくださって、手作りのエスニックカレーを8人で木の長机を囲んで食べました。全員初対面の人と手作りのごはんで食卓を囲むのは新鮮な経験でしたが、一緒に食べるとぼんやりとした仲間意識みたいなものが芽生えました。これがKitchHikeの世界なんだ、というものを目の当たりにし、食というユニバーサルな体験に確実な可能性を感じ、興奮しました。それからインターンとしてジョインが決まり、みんなで一つのテーブルを囲んで食べることができる出社日が待ち遠しく、おいしいごはんは希望を生み出すことを身を持って感じていました。こんな風にして、KitchHikeと出会ったきっかけは、自分の中の"気になることを無条件にやる"という、これまでに表に出てこなかった本能からの行動でした。

仕事の内容は?

KitchHike社の前はPR会社で2年程インターンをしていたこともあり、情報の伝え方やその影響力に興味があったので、SNS広報の職種に応募しました。しかし、ジョイン後は、SNSを使った情報発信だけではなく、ユーザーサポート、写真管理、スケジュール管理、メルマガ編集、翻訳、メニューやプロフィールの最適化、体験談寄稿など、多岐にわたる業務に関わらせていただきました。

今までで印象に残っているのはインターンの初日の出来事です。当時のコンテンツページに見づらい点があり、それを指摘したらその場で変更され、インターンでもいきなりサービスに影響を与えられる意思決定の早さに驚きました。今でもチームのスピード感は変わらず、日々新しいプロジェクトが生まれており、インターンでも関係なく手を挙げたら何でもやらせてもらえます。これはどこの会社で働くにしても共通することだと思いますが、言われたことをやる受け身の姿勢ではなく、自分の頭で考えて仕事を作るハングリーな人ほど、よく成長できる環境だと思います。

成長したことは?

1.コミュニケーションの質が上がった

ユーザーとのやり取りの中で、どのように伝えたら相手に伝わるのかを考えさせられました。ユーザーへはお客さまとして敬語を駆使して丁寧に書くことが良いとされていると思いきや、実はそれが余計にユーザーとの距離を生じさせてしまうこともあることを学びました。先輩方の伝え方から学ぶことは多いです。

思い入れのある業務は、自動化で淘汰されたメニュー承認の業務。今はもうしていませんが、当時は登録されたメニューを公開前にひとつひとつ確認していました。「こうやって見せたらもっと魅力的だなあ」と思う点を、COOKの方と試行錯誤しながら変えて行ったりしました。同じ人が作る同じ料理なのに、情報の見せ方で予約の入り方が格段に変わるし、そのパターンが人の数だけあるので面白味を感じました。自分がPop-Upをやる時にもまかないランチで良い写真を撮ってもらって使用したり、SNSで発信する情報を考える時に役に立ちました。実際に食卓を囲むという漠然とした経験を、ウェブ上の限られた情報でいかに臨場感を持って伝えられるか、という挑戦はやりがいを持って取り組めました。この経験を通してまた、COOKとしてサービスに関わるという貴重な視点を得ることができて、無駄なコミュニケーションを減らせました。

2.学びをすぐに実践し、スキルが定着した

夏に、CTO藤崎さんからGitHubの使い方をはじめとした勉強会を週1で開いてもらっていました。

▼当時のシラバス

そこで得た知識を「なんとなく勉強になったなあ」で終わらせるのではなく、HTMLを使ったメルマガ作りに繋げられたのが有意義でした。私はこれからIT業界で働くので、ステークホルダーの方とより深いコミュニケーションが取れるようになりたいと思っています。大学でプログラミングの授業を履修した時に単位を落として以来、苦手意識があったのですが、何度も繰り返し学べば分かってくるものなのだなと前向きに捉えられるようになりました。

3.働き方に対する意識が変わった

初めて面接でオフィスに行った時は、リクルートスーツに身を包んで就活真っ最中でした。そんな私を出迎えてくれた共同代表はお二人ともTシャツに髭のラフな格好。パラレルワールドに迷い込んだような気持ちになりました。他にも「何者!?」と思うような異色の経歴の方ばかりで、KitchHikeを知れば知る程わからなくなる不思議な現象が起こりました。

ある日、オフィスで誰かが「あ〜。なんか甘いもの食べたいな〜。」と伸びをしたら、社員の方がカフェで出てきそうなクレープをささっと人数分作ってくれました。「会社って、働き方って、なんだっけ?」と、色々なものの定義が覆されます。KitchHikeのみなさんに共通して言えるのは、各々が使命感を持って気持ちよさそうに仕事をしていることですね。自分たちが楽しめるサービスであることが大前提があるからこそ、ユーザーが楽しめるサービスが実現できているのじゃないかと思います。根性論になりがちな働き方ですが、楽しく働くことに重きを置いた考え方が先進的で「次世代の働き方を自分たちで作って行くんだ」という気概があります。

オフィスで一番楽しいことは?

ランチタイムで最も輝く

KitchHikeを語るに欠かせない魅力は、なんといっても食です。私たちはランチタイムに最も輝きます。

オフィスにはキッチンが併設されているので、COOKでもある大野さんを筆頭に毎日手作りしています 。豚の生姜焼き、サムギョプサル、タジン鍋、パンケーキタワーと、ジャンル問わず様々な国の料理をみんなでテーブルを囲んで食べています。他にもKitchHikeに登録しているCOOKを呼んでランチを作ってもらうこともあり、おいしいご飯を食べると力が湧いてくるのを実感できます。

私生活とインターンが繋がる快感

先日台湾旅行へ行ってきたのですが、現地の方の家にお邪魔して、本場の家庭料理を習う機会に恵まれました。

その料理がとってもおいしかったので、日本でも作ってみようと思い調味料を買って帰国。せっかくなのでまかないランチの機会を使ってみなさんに食べてもらうことに。食後、「COOKになってPop-Upを開催したら?」という後押しをいただいたので、台湾料理のPop-Upを開催してみました。

初めての開催にも関わらず嬉しいことに満席御礼! KitchHikeの面白さをCOOKの視点から身をもって体感できたのは貴重でしたし、食べるより作る方が楽しいというのも新たな発見でした。KitchHikeのみなさんの柔軟な空気感のおかげで、思っても見なかった挑戦もできたのかなと思います。

おわりに

新しいものを食べるのはあらゆるリスクが伴います。口に合わないかもしれないし、消化不良を起こすかもしれない。それでもリスクを取って食べてみたら、未知の世界に対して自分事としてひとつの新しい考え方ができるようになります。食をきっかけにそんな影響を与えられるKitchHike。インターンとして仕事はしていますが、もはや自分の生活と仕事の境界線はなくなりつつあるほど、日常的な存在となっています。

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