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全社員1on1で見えてきたクラシコム社員の共通点とは?

皆さん、初めまして。4月に2人目の人事として入社した金(きむ)です。オンライン上で初日のオリエンテーションを受けるところからスタートしてあっという間に4ヶ月が経ちました。
今日は、入社後クラシコムのスタッフ61名と1on1をする中で感じたことを皆さんに紹介します。

みんなそれぞれの「好き」がある

私自身のクラシコムとの接点は、10年くらい前の「北欧、暮らしの道具店」でのお買いものがスタートでした。素敵な北欧雑貨を扱うお店だと思っていたら、オリジナルブランドをつくったり、ラジオやドラマまで始めている。新しい展開の度に「えっ?」と驚いたり戸惑ったりしたことも。

ところが、どれだけ新しい商品やサービスであっても、自分の暮らしに寄り添ってくれて、ちょっと刺激を与えてくれる感覚はずっと変わりませんでした。

その一貫した雰囲気にますます惚れ込んで、気づいたら自分の日常において大切なブランドになっていたように思います。一方で、クラシコムの組織そのものへの興味も年々高まっていきました。

私自身は、新卒から教育業界で働く中で人事領域やマネジメントを経験してきました。素晴らしい理念やビジョンも、社内に浸透する工夫をし続けないと薄れてしまうこと。そのことは、お客さんにも伝わってしまうこと。何より、組織と人の幸せな関係性は絶えず変化し続けること。

そんな組織づくりの難しさと面白さをこれまで感じてきたからこそ、クラシコムという会社が成長し続けながらもユーザーに与える印象が変わらないことはとても興味深く、どんな組織づくりをしているのか、知りたい気持ちが高まっていったのかもしれません。

面談前、知らず知らずのうちに自分の中で作りあげた「クラシコムスタッフ像」というのがありました。「素敵なインテリアの家に暮らしていて、お花や植物を飾ることが好きで、食事は毎食手作りして楽しんでいる…」といったような。

ところが、いざ面談を始めて驚いたことは、思っていたよりもスタッフが多様で、1人1人の個性や強みが異なるのだなということでした。好きなことやライフスタイル、入社のきっかけもクラシコムとの接点もみんなバラバラです。(入社前に一度もお買いものをしたことがないスタッフもいて、かなりのリピーターだった私としてはびっくりでした!)

『北欧、暮らしの道具店』のコンセプトであり、ミッションでもある「フィットする暮らし、つくろう。」に共感して集まったスタッフは、自分にとっての「フィットする暮らし」を日々、模索しながら大切にしている。

「好きなものやライフスタイルは違うけれど、それをイキイキと語る人たち」

それが、みんなの第一印象です。

内省1000本ノックのオンボーディング

次に印象的だったのは、みんな、内省上手であること。そして、内省を深めるやりとりは、オンボーディングの時期から徹底されているように感じました。

「無理に商品をよく見せようとして作ったページは、先輩にすぐ見破られてしまうんです。本当にいいと思ったところはどこ?もう一度よく考えてみてと返されて。どこがいいって思ったんだっけ…と、もう一度じっくり商品と向き合って作り直すと、いいね!それでいいんだよ、って言われるんですよね。」

入社歴の浅いメンバーからは、このようなエピソードを沢山聞きました。「クラシコムのやり方はこうだよ」を教えられるのではなく、自分の内面としっかり対話して答えを見出すプロセスは、簡単ではないだろうと想像できます。

クラシコムでは、お客さまからコンテンツの感想をいただくことが少なくありません。「これまでうまく言葉にできなかった自分の気持ちを、代弁してもらったようでスッキリしました」といった感想をいただく度に、作り手でなくとも嬉しい気持ちになります。

スタッフもお客さまと同じように日々の暮らしの中で悩み考え、それを商品やコンテンツづくりに活かすためにさらに内省を深めていく。そんなプロセスを経ているからこそ、お客さまの心に届いていくのかなと思うと、身が引き締まります。

「リスペクトはしても忖度はしないでほしい」私自身が、代表の青木から言われてハッとした一言です。

クラシコムは世界観がしっかりあるからこそ、知らず知らずのうちに想像して合わせたくなってしまう。それは職種関係なく、新入社員に共通する焦りのようなものかもしれません。

内省する時、誰かと対話する時に、お守りの言葉として大切にしています。

キャリアを重ねるほど、柔軟になる?

1on1では、ベテランスタッフの謙虚さに何度も驚かされました。(社員数が少なかった時代の面白エピソードもたくさん教えてもらいました)

どうしてそんなに謙虚なのだろう?と考えてみると、みんなが口にする「会社はずっと変化し続けている。でも、大切にしていることはずっと変わらない」という言葉に、そのヒントがありそうです。

在籍期間が長いほど、サービスの領域が広がる・求められる質が高まることでの変化を、誰よりも最前線で感じ取ってきたはず。長いキャリアの中で戸惑ったり、悩んだりした時期もそれぞれ経験してきたことを知りました。新しい展開に、お客さんが「えっ?」と驚く前に、スタッフも「えっ?」と同じように驚いていたようです(笑)

そんな変化に対して、何を大切にしたいのか、自分は本当はどう思っているのか、考え向き合い続けてきたスタッフ。

過去の組織や自分の成功体験に固執しないからこそ、謙虚でい続けられるのかな…と想像すると、クラシコムでキャリアを重ねることは、なかなか奥深そうです。

向き合うことから逃げないために

1on1を通じて心に残ったことは、クラシコムは「自分と正面から向き合う覚悟をした人たちの集まり」なんだなぁということでした。

クラシコムに転職するまでの自分を振り返ってみると、幼い頃から人の期待に応えることが上手な子どもだった気がします。誰かの期待を勝手に想像して、いい先輩・上司でありたいと、背負い込んだ時期もあります。

今思えば、みんなの期待を想像して「忖度」してしまう方が楽だったのかもしれません。

自分と向き合い正直でいることは、楽しいことばかりではなく、苦しいこと、嫌なこととも向き合うことになるから。

かっこ悪い自分と出会うことになろうとも…その先に、みんなのように自然体で真摯に、自分や仕事を表現できるようになるのなら、私も逃げずにチャレンジしてみたい。そんなふうに思った1on1でした。

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これからも、たくさんのお客さまに楽しんでもらえるサービスを、私たちスタッフも楽しんだり悩んだりしながら、創り続けられる組織を目指して。

人事としての、クラシコムらしい組織のあり方の探究は始まったばかりです。また時々、皆さんに、探究の中で感じたことをお届けできたらと思います。

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