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新卒入社3ヶ月で会社が潰れた僕から伝えることなんて何も無い

こんにちは。ランサーズ株式会社でCTOをやっています横井と申します。

今回「CTOから新卒エンジニアに伝えたいこと」ということで、まず最初に言いたいのはですね、少なくともエンジニアという職種において、新卒っていうカテゴリは一体なんなんだという話でですね。最近だと、長いことインターンでバリバリ仕事していましたって人も多いですし、幼少期からずーーーっとプログラムだけ書いてきたって人もいるでしょうし、勿論プログラミング未経験です、って人も多いかと思います。……という人たちに対して一様に「新卒」ってカテゴライズをして偉そうに技術論かくあるべしみたいな話を書くのもなんなので、その辺とっぱらって、伝えたいことというか、言いたいだけのことを言わせてもらいます。

突破力についての話です。

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僕のこの業界での最初のキャリアは、大学生の頃にインターンとして入った30名くらいのベンチャー企業でした。SIメインでやりつつ、新規事業とかも少数精鋭で色々取り組んでいる会社で、人数感もあいまって、幅広く色々やれるんじゃないか、というのが入った理由でした。

実際入ってからも、Webデザインをやりつつ、プログラミングだったり、企画だったりと、小さい中でも幅広く色々なことをやれていた気がします。で、そのまま大学の卒業を迎えると同時に、新卒としてそのインターンをしていた会社に正式入社をしました。同期は0人。僕だけ。特に入社式とかもなかったので新卒という実感も無かったのですが、フルタイムでお仕事をするということが、まあ変わったかなといえば変わった唯一の点でした。

思い返しても夢と希望に溢れていた時期で、技術のみならずマインドセット含めて、色々なものを吸収していける環境だったことには、本当に今でも感謝しています。

4月に正式入社して、3ヶ月。その会社は潰れました。

最後のほうはジェットコースターみたいな感じで、みるみるうちに人は減っていくし、引き継ぎはいっぱいあるし、社内の空気も暗いし、この先どうなっていくんだろう感と共に、この状況に対して何も手が打てない自分の無力さを、多分人生で一番実感した時間でした。幸いなことに次の会社にはすぐ拾ってもらえて、なおかつその会社は当時の自分にとってすごく良い環境だったのですが、それはただのラッキーで、そんなよくわからないラッキーに自分の人生を賭けるなんて、流され続けるなんて、とにかく悔しかった。自分自身の力で可能性を選べるようにしたい。これが僕の「社会人」みたいなところとしての原体験です。そしてその際に僕の手元にあったのはプログラミングだけでした。

その後は、色々な人や技術、書籍、プロジェクト、プロダクトとの出会いがあり、こうして今なんとか立っていますが、常に頭の中にあったのはあの頃のことで、「今、あのとき、あの瞬間に戻れていたら自分には何が出来るんだろう」ということでした。今の自分はその壁を突破できるだけの力がついたのか、という話です。

根っこにあるのは、最初の会社が潰れたときの話ですが、その後のキャリアの中でも、気に入らないこと、不満なこと、理不尽なこと、そういったのは当然いっぱいあって、その場で全部を全部戦ってきたわけではなく、目をつむってきた局面もいっぱいありました。でも、そういったのは覚えていて「今の自分だったらあのときの状況を突破できるのか」を今でも振り返ります。中には「今なら突破できる」と胸を張って言えるものもあれば、「まだまだ突破できないな」と思うものもあります。

多分みなさんのこの先にも、色々な気に入らないこと、不満なこと、理不尽なこと、いっぱいあるんだと思います。

運みたいなものが絡む局面もいっぱいあります。今いるハッピープレースが1年後もハッピーかどうかは誰にもわかりません。

でも、どんな状況であれ「突破できる」突破力さえあれば、随分と、自分の思うままに生きれるんじゃないか、と僕は思っています。

気に入らない上司がいたとして、気に入らないプロジェクトに配属されたとして、気に入らない会社の方針になったとして。

そういう様々な状況の中でも、その状況にいてかつ、その壁を自分の力で突破できる突破力。かくありたいなあ、と僕は思っています。あのとき、会社が潰れるかもと思ったとき、自分で案件を引っ張ってきて、人を引っ張ってきて、売上を立て、幸せな環境をつくれる突破力。そうするかは別として、そうできる可能性、突破力というのは持っていたいと。

もうひとつの話。

ひるがえってみると、それでもエンジニアだったからこそ、僕にはプログラミングがありました。それには、気に食わない状況を突破するパワーがありました。たった一人の力でもなんとかしちゃえる可能性をもった力です。

みなさんも新卒研修のときにキングダムは当然渡されて、当然読んだことかと思います。世はまさに群雄割拠の時代。一人のヒーローが最終的にはなんとかしちゃう世の中です。もちろん仲間は大事です。あの漫画でも描いてありますよね? でも最後にポイントになるのは、一人の武将の突破力だったりしちゃうわけです。あるベリーハードな局面を任せきれる、突破してくれる、どうせ戦国時代を生きるなら、そういった武将になっていきたいし、そういった人たちと一緒にやっていきたいですよね。僕もまだまだ頑張らないといけません。

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えーと、最後になりますが、新卒のみなさん、ご入社おめでとうございます。まだまだこの業界とか、宇宙とかには壁がいっぱいあると思いますが、みんなで色々突破できていけるとハッピーですね。

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