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【LCエンタメ通信vol.4】 サンリオと推し活コミュニティ

50年ほど前からキティちゃんを代表とし、様々なキャラクターを生み出し続けているサンリオ。サンリオキャラクターが老若男女、世界中の人々から愛されていることはみなさんご存知でしょうが、今、特にZ世代などの若い人々から熱烈な支持を得ています。

今回は、サンリオが今どんな流行り方をしているのかについて、ご紹介します。

アイドル×サンリオ 推し活の幅が広がる

昨年の6月から人気グローバルボーイズグループJO1とサンリオが一緒に新キャラクターを生み出すというプロジェクトを始動しました。11月にはそれぞれのメンバーが考案したキャラクターのぬいぐるみが発売されています。

JO1の公式YouTubeチャンネルでは現場研修、コンセプト会議、ラフ画作成の様子など、プロジェクトの過程を全9話にわたり配信しており、総再生回数は200万回(5月11日時点)を超えています。

完成したキャラクターはJOCHUM(ジェオチャム)と名付けられ、メンバー11人それぞれがデザインしたキャラクター11種類が公開されています。

CHARACTERS | JOCHUM ジェオチャム
JO1のクリエイティブな感性とサンリオのエンターテインメント総合力を掛け合わせる一大プロジェクトが始動!
https://jochum.sanrio.co.jp/characters/

メンバーそれぞれの性格や特徴、メンバーカラーが取り入れられたキャラクターと、サンリオならではの愛らしい見た目や淡い色合いの相性が抜群です。

グッズ発売のみならず、JOCHUMの公式YouTubeチャンネルでは、JO1の曲をJOCHUMが踊るという動画を公開しており、コメント欄を見てみると、ファンから「サンリオさん天才すぎませんか?」「JO1とサンリオさんには頭が上がらないな」などと良い反応を得ていることがわかります。

インスタグラムでJO1のファンの投稿を見てみると、JOCHUMを推し活の一環として、ネイルに入れたり、推しの誕生日にはそのキャラクターを取り入れたケーキをオーダーメイドで作って祝うなど、キャラクターと推し活の相性の良さがうかがえます。

コラボキャラクターのみならず、サンリオの公式オンラインショップには「#推しのいる生活」というページがあり、うちわケース、銀テホルダー、アクリルスタンド関連グッズ、ペンライトポーチなどヲタクに寄り添ったグッズが多く展開されており、サンリオキャラクターはZ世代の推し活カルチャーの中で大活躍しています。

各キャラクターのSNSがZ世代の共感を呼んでいる

サンリオは、2021年の10月にZ世代をターゲットとした「#世界クロミ化計画」を始動しました。

これは「誰もが自分史上最高の自分を目指せる世界」をつくることをミッションに、クロミが様々なことに挑戦するというもの。クロミの単独SNSを開設し、曲を発表したり、日本のみならず海外でもグッズを発売するなどかなりの大型プロジェクトです。

地雷系ファッションのアイコンとして挙げられるようになるなど、Z世代を中心に近年高い人気を誇っているクロミ。人気が一過性のものにとどまらないようにキャラクターの個性を浸透させるために発足したプロジェクトだそうです。

また、コロナ禍で家にいる時間が増え、内省の時間が増えたことで、改めて自己実現について考える人も増えています。そんなZ世代に、クロミ自身が「憧れの自分になるため努力する姿」を見せることで、誰もがなりたい自分を目指せる世界にしていきたいという目的もあるようです。

実際に、クロミの公式Twitterでは、可愛くなるために努力したり、クロミ自身の価値観や哲学を発信するなどしており、コメント欄では「クロミちゃんの言葉元気出る」「このツイートのおかげで、、一日なんとか乗りきれた」などと多くの共感を呼んでいます。

クロミだけでなく、サンリオは10以上のキャラクターがTwitterのアカウントを作成しており、キャラクター自身がツイートをしているような形になっています。

「起きたくない」など、思わず「わかる!」と共感したくなるような投稿や、癒しを与えてくれる可愛らしい画像のツイートなどが、フォロワーの心を掴んでいます。

また、時にハッとさせてくれるような哲学的な投稿をすることもあり、可愛いだけでなく、多くの共感と感心を呼ぶ投稿がファンを夢中にさせています。


Z世代の好むファッションとの親和性も高い

少し前述しましたが、サンリオのキャラクターはそれぞれイメージカラーのようなものがあり、Z世代のファッションとの親和性もあります。

黒っぽいイメージのクロミちゃんは地雷系、ピンクっぽいイメージのマイメロディは量産型ファッションのアイコンになっており、ファッションやインテリアにナチュラルに取り入れている人も多いです。

https://www.instagram.com/p/CnUAqEZPpcz/?igshid=YmMyMTA2M2Y=

https://www.instagram.com/p/CgO6bbpr5SA/?utm_source=ig_web_copy_link

さらに、最近では「天使界隈」という地雷系女子から派生した、白と水色を基調としたサブカルファッションも流行っています。

https://www.instagram.com/tenshi_zyoshi/

それに伴い、昨年の秋に20周年を迎え、新商品やコラボが続々登場していることも相まって、水色をイメージカラーとするシナモロールの需要も高まっています。

https://www.instagram.com/reel/CpRzxgWhbqD/?igshid=YmMyMTA2M2Y=

Z世代のファッションとの親和性の高さがサンリオと彼女たちの繋がりを一層強いものにしているようです。

推し活と広がるファンダムの関係は切り離せない

ここ数年「推し活」という言葉をよく耳にするようになりました。そのファンダムの団結力は年々強くなっており、ファンが出資して推しの広告を出したり、多額のお金をグッズに費やすなど、日本の経済に大きな影響を与えています。また、自分のファッションや持ち物を推しのメンバーカラーと揃えるなど、購買傾向を分析する上で「色」も重要な要素となってきています。そのような中、それぞれイメージカラーや性格、コンセプトを背景に持っているサンリオキャラクターは、Z世代のカルチャーやコミュニティとの親和性がとても高いのです。何十年も前から人々の心を掴んでいるサンリオのキャラクター。ただ可愛いだけでなく、時代の波を読んで先導し、人々の共感を得ることが、今でも若者から高い人気を誇っている秘訣のようです。

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