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ベンチャーキャリア論(1)

リーウェイズ代表の巻口です。

ベンチャーというキャリア選択について私の考えを整理したいと思います。

よく言われることですが、ベンチャー企業で働くことは、大企業に比べて裁量の範囲が多くその分やりがいや自己成長につながりやすいと言われます。

これはキャリアという点から見たらメリットの面もありデメリットの面もあると思っています。

成長意欲の強い人、自己実現意欲の強い人にとってみれば、ベンチャー企業での経験は、キャリア的には多分にプラスに作用ことするでしょう。

自分がやりたいことになんでもチャレンジでき、やったらやった分だけ直接結果が自分に帰ってくるのですから、チャレンジの機会が多ければ多いほど、成功確率も高まり、成長へとつながりやすくなります。

一方で強制的な成長の機会、つまり自分のキャリアのストレッチという意味においては、デメリットとなる側面もあります。

人は時に自分の限界を低く設定しがちです。そのため、「ここまでで十分だ、これ以上はできない。」という制約で自らの成長可能性を狭めることもママあります。

組織の中で強制的にやらなければならない環境であれば、自分の能力以上のことを要求されることもあり、その分自分の能力の底上げにつながりやすくなります。そうした強制的な成長の機会は大企業の方が多いかもしてません。

私は外資系のコンサルティングファームに席をおいていた時に、様々な業界のコンサルティングプロジェクトを経験しました。

コンサルティングファームでは通常数週間程度の短い期間で、それぞれの業界のプロフェッショナルと議論でき、コンサルティングできるレベルにまで自分の知識を高めなければいけません。

そういう環境に置かれると、否応がなしに、インプット量が増え、必然的に能力(というか情報収集力)が底上げされる環境を経験しました。

ベンチャー企業は基本的にOJTです。やったことの無いことをやるという意味においてはコンサルティングファームと同じですが、スタイルとしては、「やってみて失敗して体で覚える!」というのがベンチャーです。

そのため、必要とされるインプットは受動的ではなく、能動的に行う必要があります。プログラミング、マーケティング、ストラテジー、それぞれ自らが積極的に情報収集し、模索し、構築しなければいけません。

これをキャリアとしてプラスなのかマイナスなのかは、人それぞれのキャリアのステージによって異なると理解しています。

子曰く、学びて思わざれば則ち罔し、思いて学ばざれば則ち殆し。

中学の時に習った孔子の言葉ですが、これはインプットとアウトプットの話だと私は理解しています。インプットの量とアウトプットの質は比例します。

より多くの情報や知識(インプット)が無いとより良い結果(アウトプット)は生まれません。

ベンチャーでは能動的にインプットを心がけないとインプットの機会が制限されます。そうした意味で、インプットの蓄積量の十分な人、もしくはインプット機会の獲得に旺盛な人であれば、チャレンジの機会が多い分、大企業より成長できる可能性は当然高まります。

逆に、インプットの蓄積量が十分で無い、もしくはインプットの獲得が不得手であるという人にとっては、ベンチャー企業での経験は、必ずしも相対的に見てキャリア的にプラスとはならないのでは無いかと思っています。

ベンチャーというのは良くも悪くも自己責任的なところがあります。どうしてもこれがしたい、何がなんでも成長したい、成功したいという思いがある人でなければベンチャー企業は向かないのでは無いかと思います。

そういう人を弊社では求めています。ナポレオンヒルは「思考は現実化する」と言っていますが。意志の無いところに可能性は無いのです。

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