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たたき上げとキャリア(3)

(2)からの続きです。

投資リノベーション物件は順調に売れ、売り上げも46億円ほどになり、社員も60名ほど、自社のリノベーション物件の待ち行列が3000人を超すようになりましたが、私には危機感がありました。

ビジネスモデルを常に強固にしていかないとゴーイングコンサーンな企業はできないと考えていたからです。ビジョナリーカンパニーを目指したいた中、リノベーションと言うカテゴリーだけでは弱いと考えていましたし、何よりももともと持っていた不動産業界の業界構造の変化にはあまり貢献できていないと言う焦りもありました。

なんとか業界を変革するような事業を構築したいと考えて海外の不動産マーケットをどんどん調べる中、アメリカでは不動産のテクノロジー化が進んでいきました。

テクノロジー企業を作りたいそう考えた私は当時の共同経営者と何度となく議論をしましたが、なかなか理解が得られませんでした。

だったら自分でやるしかないと考え、私の持ち株を処分しリーウェイズ株式会社を設立したのが2014年です。

システム発注会社が途中で開発を放り投げたり、営業責任者が全部客を持って独立したりと紆余曲折ありましたが、CTOを採用し開発を内省化してから、なんとか事業の柱であるサービスの構築ができました。

現在は大手金融機関や大手不動産会社に弊社サービスの導入が進み、業界変革の一歩を踏み出せたように感じています。

さて、これまで長々と私のキャリアを説明してきましたが、私は典型的なたたき上げの人間です。新聞配達から電話営業、外資コンサルを経て起業し、リーマンショックをなんとか乗り越えて、2社目の起業が今の段階です。

これまでを振り返って、私のキャリアは順風満帆とは言えないとおわかりいただけたと思います。一方でこれまで経験してきたことがすべて今の私の身になっています。

プータロー時代の営業経験が今の私のセミナーの基礎です。システム構築の経験が今の事業の基礎です。コンル経験が戦略的な判断の基礎となっています。一社目の起業の経験が今の組織作りの基礎となっています。大きく回り道をしていたようなキャリアですが、無駄な経験は一つもありません。

もっと計画的にキャリアを作っていたらどうなっていたでしょうか?私の性格的にきっとこれといった強みのないキャリアだったじゃないかと思います。

キャリアの捉え方は人によってまちまちだと思います。向き不向きというのもあるでしょう。

スタンフォード大学のジョン・D・クランボルツ教授のプランドハップンドセオリー(計画的偶然性)という理論があります。「個人のキャリアの8割は予想しない偶発的なことによって決定される」だから偶然を必然に変えることがキャリア形成だという理論です。

私は多くの偶然や幸運によって今のキャリアを構築することができました。多くの人との出会いやつながりが単なる偶然の事象を起業できる武器にまで昇華できたのだと思っています。

みなさんのキャリアを考えるに当たって一度弊社を見に来てみませんか?いろんな人がいます。

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