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学ぶ人に楽しさを届けるために、まず自分たちが楽しむ。SREマネージャー浅倉が目指す、理想のインフラチーム

「中高生ひとり一人の可能性を一人でも多く、最大限伸ばす」をミッションに掲げ、2010年の創業から次世代デジタル人材育成を手がけるEdTech企業、ライフイズテック。楽しく学べる人を一人でも増やすべく、学校や塾に向けてさまざまな教育サービスを届けています。今回はSREグループマネージャーとして「Life is Tech ! Lesson」を始め、オンラインサービスのインフラ設計・構築を担う浅倉 正芳に話を聞きました。

Profile
浅倉 正芳(Masayoshi Asakura)
1982年、福岡県生まれ。東京大学大学院工学系研究科卒。日本SGI株式会社に入社しコンテンツ管理システムの開発に携わった後、楽天株式会社でサーバーの運用やスマホアプリの開発マネジメントを経験。 2016年、自らが中高生のときに教育で成長した経験を還元したいという思いから、Life is Tech ! に入社。オンラインサービスのインフラ設計、信頼性の向上、データ分析を担う。

宇宙への興味から、エンジニアの道へ

ー まず、浅倉さんはいつエンジニアになろうと思ったのでしょうか。

最初のきっかけは「宇宙」でした。私は高校時代、鹿児島で寮生活をしていたのですが、テレビなどのエンターテイメントがほとんどない環境だったんです。そこで「Newton」という科学雑誌を読み始めたところ、宇宙が何もないところから突如生まれ、今に至るまで膨らみ続けているという事実を知り、ロマンを感じました。また、当時は人工衛星打ち上げ用のH-ⅡAロケットが開発されている時期でもあったので、ロケットにも興味を持ちました。そこで進路選択の際に、当時唯一天文学科があった東京大学を選びました。

東大では2年生で学部に振り分けられます。もちろん第一希望は天文学にしましたが、同時にコンピュータにも興味を持っていました。というのも、大学で、データをもとに星の位置を再現し、宇宙地図を作る講義があったんです。コンピュータの中に宇宙を再現できることが純粋にすごいと感じましたし、当時スーパーコンピュータも話題になっていたため、第二希望に選びました。その結果、残念ながら第一希望には落ちてしまい、コンピュータシミュレーションを専攻することになりました。

ー 宇宙を入り口に、コンピュータへ興味が移っていったのですね。

また、サークル活動では「鳥人間コンテスト」に出場していました。私は翼の製作担当でしたが、他の箇所を製作するメンバーとのチームワークが非常に重要なんです。ものづくりの楽しさを身を持って味わえた、非常にいい経験でしたね。振り返ってみると、「エンジニアになろう!」と思ってなったというより、「好きなことをいろいろやっていたらエンジニアになった」という印象です。


たくさんのユーザーを支えるサーバを構築したい

ー 大学院卒業後、新卒で日本SGIに入社されました。

当時は、コンピュータシミュレーションや大量のデータを可視化して、多くの人にわかりやすく伝える研究を行っていました。SGIはジュラシックパークなどの有名映画のCGを制作するなど技術が優れており、研究したことを活かせそうだと感じたのが決め手でした。

入社から3年ほどは、コンテンツ管理システムの開発を担当しました。クライアント企業が保有する画像や動画、テキストをアップできたり、検索してダウンロードできるサービスです。しかし、ベースとなるサーバーを構築してお客様に納品する仕事を数年続けているうちに、「もっとたくさんのユーザーに使ってほしい」という思いが強くなってきたんです。多くのユーザーが使うサービスの開発・運用ができる環境を求め、楽天へ転職しました。

楽天では、サーバー構築はもちろん、ゴルフの予約サービスアプリの開発マネジメントも経験しました。特に印象に残っているのは2013年、東北楽天ゴールデンイーグルスが日本一を達成したときです。優勝セールを実施したのですが、これまで経験したことのない量のトラフィックがありました。試合の結果によってセールの開催有無が変わるので、チームメンバー全員で会社に集まり、観戦しながら仕事ができたのもいい思い出です。


子どもたちに「何かに夢中になる経験」を届けたい

ー 2016年にライフイズテックに入社されていますが、なぜ大企業からベンチャー、しかも教育業界への転職を決意されたのでしょうか?

楽天ではスマホアプリ開発チームのマネジメントもしていたのですが、当時は役割分担もしっかり決まっており、部署やチームごとの管掌範囲が非常に明確だったんです。開発も問題なく進んでいたこともあり、徐々に「自分じゃなくてもいいのではないか」と感じるようになりました。私は、自分のことをスペシャリストよりもジェネラリストだと考えています。また、マネジメントだけでなく自ら手を動かして開発に携わりたいという思いも強くなっていました。「仕組みがはっきり決まってない環境のほうが、価値が発揮できるのではないか」「マネージャーとしてだけでなく、プレイヤーとして成長するためにも、さまざまな仕事を任されるベンチャー企業のほうがいいのではないか」と考えたのが、転職を検討し始めた理由です。

教育業界に興味を持ったのは、中学時代の塾の経験でした。学校の授業は、正直あまりおもしろくなかったのですが、中学1年から通っていた塾はとても楽しかった。先生が授業中に半分くらい雑談していたり、テストの得点を競ったりと、部活のような面白さがあったんですね。その塾のおかげで、中学時代は勉強中毒というほど勉強にのめり込みました。集中しすぎて、時間が経つのを忘れるほどだったんです。

私の場合はたまたま勉強でしたが、夢中になる対象は、スポーツでもゲームでもなんでもいいと考えています。「自分はあの時、ここまで頑張れた」という経験は、その後の人生の自信の源になります。中高生のときに何かに夢中になった経験は、一生の財産なんです。だからこそ、代表の水野の話を聞いたり、サービスを知っていくうちに強く共感しました。

チームでの食事会

また今後の社会において、ITやプログラミング教育は、より重要度が高まるでしょう。だからこそ、最初の接点を楽しいものにしてあげたいと考えています。

私がコンピュータを初めて触ったのは、大学1年生のときでした。当時のコンピュータは、現在のような直感的な操作はできず、ターミナルに文字を打ち込まなければ動きません。最初の情報の授業がまったく理解できず、まだクラスメイトとも仲良くなっていない時期に、「わからないから教えて」と隣の学生にお願いしたことをいまだに覚えています。

幸いなことに、私はそこで苦手意識を持つことはありませんでしたが、最初のきっかけは非常に大事だと思っています。情報という領域への入口を楽しいものにできれば、楽しく続けることができ、結果としていいものを生み出せる人も増えるはず。最近でもChatGPTやメタバースが話題ですが、バーチャルとリアルの境目はどんどんなくなっていくでしょう。情報スキルがなくても生きてはいけますが、知っていた方が間違いなく楽しいはずです。「中高生が楽しく学び、スキルを身につける機会を作りたい。そこで自分の経験を活かしたい」と思い、ライフイズテックに入社を決意しました。


学び続け、成長し続けるチームへ

ー 入社後はどのような仕事をされていますか?

入社後すぐに、プログラミング学習教材「テクノロジア魔法学校」や「Life is Tech ! Lesson」の前身となる、対話型オンライン学習システム「MOZER®」のサーバー運用を始めました。それ以降は、自社が提供するあらゆるオンラインサービスのインフラ設計・構築を担当しています。入社時はエンジニアが3名ほどしかいなかったので、それぞれの得意分野を活かしつつ、互いにカバーしながら仕事を進めていました。まさに、入社前に考えていた「幅広い領域を任せてもらえる環境」でしたね。大企業だと、サーバー内にフォルダを作成するようなシンプルな作業でも、チケットを発行して他部署に依頼しなければいけませんでした。その点、ライフイズテックでは圧倒的なスピード感を持って仕事を進められます。


現在はインフラ設計・構築に加え、ログやメトリクスに基づいたパフォーマンスの改善、セキュリティレベルの向上に注力しています。最近では「Life is Tech ! Lesson」や、2023年4月から本格始動する学習塾向けサービス「情報AIドリル」の検証に多くの時間を割いていますね。開発チームが仕事をしやすいインフラ環境を整えるのも、私たちSREチームの担当です。

SREチームは現在、私を含めて社員3名・業務委託3名の6名体制です。ユーザーがいつでも利用できる状態を保つために、「信頼性の向上」「セキュリティ対策」「コスト削減」の3つを目標に掲げています。

ー ライフイズテックのSREチームで活躍できるのはどんなエンジニアでしょうか?

SREチームが所属するサービス開発部には、「コトに向かう」というクレドがあります。技術そのものを目的にせず、それを活用して課題解決できることを重視しているので、そこに共感いただけるかどうかが重要だと思います。

また、これは私の考えなのですが、「学び続ける」ことも大切です。ユーザー数が増えると、サーバーへの負荷増大などさまざまな課題が生まれます。また、会社として常にトライ&エラーの姿勢で取り組んでいるがゆえに、トラブルも当然あります。起きてしまったことをしっかり受け止め、次に何が活かせるかを考え続けることが欠かせません。そして忘れてはいけないのが、「テクノロジーを好きでいる、楽しむ」ことです。自分たちに「好き」「楽しい」という思いがないと、学ぶ人たちに楽しさは伝えられないと思っています。総じて、新しい技術を積極的に取り入れ、社会課題を解決したいというマインドがある人にはピッタリの環境だと思いますね。

チームとしては、メンバー同士で学び続け、成長できる組織にしたいと考えています。失敗やトラブルから学び、成長の糧にしてほしいです。私のチームでは勉強会や読書会も実施していますが、常に自分のやり方だけを正解と思わず、改善を続けるマインドを育てていきたいですね。結果を求めることはもちろん重要だが、それだけだと疲れてしまいます。「学びながら考え方を変え、行動も変えて結果も出る」という、良い循環を生み出せる組織を作っていきたいと思います。

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