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社内でBI道場(Tableauの勉強会)を開催しました

はじめに

こんにちは、BI(Business Intelligence)チームの滑川です。
社内で"BI道場"と称してビジネス側(非エンジニア)向けにTableauの勉強会を開催しました!

Tableauやデータ分析の社内普及の具体的な事例をあまり見かけないので書いてみました。
きっと同じように困っている方もいると思うので参考にどうぞ!

BI道場の目的・ゴール

  • 社内にTableauを普及させて、各部署でデータ抽出・分析をできるようにする
    ざっくり言うと「データドリブンな組織にしよう!」という目的。
  • 3ヶ月コースを3期行い、第3期終了後にビジネス側でTableauを活用できる十分な人数・スキルが備わっている状態にすること

BI道場の内容

概要

  • 受講者は各部署から集めて計11名
    第1期はビジネス側へのTableauの宣伝も兼ねて、エリアマネージャーやリーダーが中心でした。
  • 4月~6月の3ヶ月間で週1回1時間の講義 + 課題
    ※受講者は週1回参加ですが、週2回同じ内容の講義を開いていました。
  • 受講者にはTableau Serverを使ってもらいました

スケジュール

3ヶ月間の内容を下記のような2部構成にしました。

  • 1~5週目:ツールとしてTableauを使えるようになってもらう
    Tableauの機能面を中心に説明しつつ、課題で実際の業務で役立ちそうなワークブックを写経してもらう。
  • 6~11週目:Tableauを使ってデータ分析を行えるようになってもらう
    2週間ごとに各自が設定したテーマでワークブックを作成してもらい、講義の時間でそのワークブックに対するフィードバックや議論を行う。

最初にTableauをある程度使えるようにすることで、Tableauという共通言語の上でデータ分析の話をできるようにしようと考えました。
「このディメンションとメジャーを選んだ理由はなんですか?」という感じに話が進められるので、説明がしやすかったです。

気をつけたこと

  • 普段の業務でTableauを使用することのメリットを感じてもらうこと
    今までスプレッドシートやエクセルでやっていたものをわざわざTableauに置き換えることのメリットを最初に伝えました。
    具体的には「データが自動更新されるので、月が変わるたびに作り直さなくていい」、「気軽に後から都道府県ごとなどでデータを切り分けられること」などを実際に使っているシートを交えて説明しました。
  • 分析には目的や仮説があることを理解してもらう
    「TableauはただのBIツールであって、Tableauを使うこと自体は目的ではない」ということを伝えるために、分析でテーマ設定するときに必ず目的・仮説をつけてもらうことを意識しました。Tableauの機能を使うことに集中してしまって「ワークブックを作ったはいいけど、どうやって使おう?」となってしまうことがあるのでそこが難しかったです。

現段階での成果

執筆時は第1期が終了したところです。

開催前の状態

  • Tableauでワークブックを作成するのは、2,3人
  • その他にTableauのアカウントを持っている人は見る専門
  • データの抽出が必要な時はエンジニアがSQLで対応することがほとんど

開催後の状態

  • 簡単なデータ抽出であれば、ビジネス側がTableauで抽出し、BIチームがそのレビューをする形に移行しつつある
  • ビジネス側で2名に新しくTableau Desktop付与
    ※リンクバルでは、基本的にTableau Serverを使用していて、Tableau Desktopの機能(パラメータやLODなど)を使いこなせそうな一部のメンバーのみがTableau Desktopを利用しています。
  • 上記のTableau Desktopを付与されたメンバーに第2期BI道場のメイン講師を担当してもらうことになった
  • スプレッドシートなどで行なっていた業務の一部がTableauに置き換わってきている

成果

  • Tableau上でデータ分析の話をできる人が増えた
    分析に対する議論ができる機会が増えてきたので、良い傾向だと思っています。
  • BIチームへのデータ抽出の依頼が少し減ってきた
    開催前はBIチームへSQLでのデータ抽出依頼が多かったのが、少しずつですが減ってきました。
    今はまだデータ抽出のサポートやレビューをすることが多いですが、数ヶ月後には分析や他のタスクに使える時間が増えそうです。

反省点

  • 受講者へのサポートが足りていなかった
    主に下記の2点に関してサポートが足りていなかったため、もう少しサポート出来ていれば受講者の成長を促進できたかなと思っています。
    + 地方拠点からのリモート受講者とのコミュニケーション
    + 各課題へのフィードバック
    サポート不足の原因は、単純に手が足りていなかったことです。
    第2期では講師側を増やすことができたのでこの点は改善できると思っています。
  • 講義の受講者を週2回に分けたことで内容が薄まってしまった
    講義を週2回にした結果、日によって受講者数が異なり、議論の質や内容に差が出ることがありました。
    しょうがない部分もありますが、良い質問や議論があった時にその日に受講していなかった人にも共有できる仕組みを作るべきでした。
    週2回に分けた理由は、忙しい人でも毎週参加できるようにしたかったことと、BIチームが1人なので1人でサポートできる範囲である必要があったためです。

第1期全体としては、これからTableauを普及する上でコアになりそうな人が出てきたりして、それなりに良い結果になったと思っています。


↑第2期の様子

これからBIチームで行うこと

  • 第2期BI道場のサポート
    メインの講師は引き継いだとはいえ、まだまだBIチームでもサポートが必要なので第3期までBI道場は運営していく予定です。
  • 第1期に参加したメンバーのサポート
    BI道場が終わったらTableauを使わなくなるということは避けたいので、サポートを行います。
    具体的には、より高度に使いこなしたい人向けへの機能説明や業務で作成したワークブックの共有会を開催。

機械学習などと比べてまだまだこういったBI系の記事は少ないように感じているので、情報がもっと増えると嬉しいですね。

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