わたしの本棚(志田編)
こんにちは、PM事業本部の志田です。
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仏像づけだったわたしが、LMCに入社した理由
私が紹介する本は、
「日本の仏像飛鳥・天平・白鳳の祈りと美」長岡龍作著
です。
日本の仏像だけでも、制作年代によってそれぞれ大きく趣が異なります。
私はその中でもとりわけ天平・白鳳期(日本史でざっくりいうと奈良時代です。)の仏像が好きです。
理想化された表現と写実表現のバランスがたまらなくいいんです。
本書は、私が仏像に興味をもって色々調べ始めた初期に読んだ本です。
内容としては、仏像と寺院を建立するにあたって当時の人々が何を考えていたのかということに焦点をあてたものになっています。
当時の史料や経典の内容に触れつつ、そこから読み取れる思いや祈りを解説しています。
興福寺阿修羅像のあの独特な表情の理由や、東大寺大仏殿建立にあたって目指したものなど、思いを巡らせることができます。
当時この本を読んだことをきっかけに、それまではあまり背景等を特に気に留めず、ただ美しいものとして捉えていた仏像に対して、様々な側面からみるとより楽しいという発見がありました。
もしも奈良に仏像を観に行こうという計画が立った際には、本書を読んでから行くことをお勧めします。