私たちローカルパワーエンジンが重視するのは、数字として見える結果だけではありません。その結果にいたるまでのプロセス、そしてひとりひとりの長期的な成長が、大きな成果につながると考えています。
ローカルパワーエンジンの評価制度は、まさにそのプロセスを磨き、社員それぞれの成長を後押しするものです。では、実際のところどのように機能しているのでしょうか?
評価制度をつくったご本人である曽根田社長にお話を伺いました。
インタビュイー:曽根田(代表取締役社長)
取材・執筆協力:梅田愛生・ライター
ひとりひとりの目標意識が成果と成長につながる
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—現在の評価制度をつくった背景を教えていただけますか?
曽根田:
ひとりひとりが目標を持ち、その達成を目指して働けること。それが、会社の発展と個人の成長の両方につながると考え、今の評価制度をつくりました。
私自身、これまでいくつかの会社で働いてきましたが、評価制度そのものがない会社も多かったんです。その中で唯一、前々職には目標設定とセットになった評価制度があり、その仕組みを参考にしました。
また、周囲の話を聞く中で、「何を基準に評価されているか」が見えていたほうが、公平性を感じやすいという声も多くて。
—具体的には、どんなことが目標として設定されるのでしょう?
曽根田:
定量目標と定性目標の2つを、半期ごとに設定しています。
定量目標は、売上など数次に直接影響する目標です。たとえば営業職であれば、サービスの販売数や、お客様との契約数。編集職であれば、運営するWEBメディアのPV数や、外部のライターさんへの発注・進行をどれだけ効率的に行えているか、といった点になります。
一方で定性目標は、長期的なスキルアップを見据えた目標です。大きく2つあって、ひとつは弊社のフィロソフィー(行動指針)を実行できているかどうか。もうひとつは、資格の取得や勉強会の開催などを通じて、自分だけでなく社内のほかのメンバーのスキルアップにも貢献できているかどうかという点です。
長期的な成長がないと、結果として数字を出し続けることも難しくなります。だからこそ、定性目標をひとつひとつクリアしていくことが、最終的には定量目標の達成にもつながると考えています。
目の前の結果だけでなく、プロセスを重視
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—結果だけでなくプロセスも重視しているそうですが、そのためにどのような工夫をしているのでしょうか?
曽根田:
まず、定量目標についても「できた/できなかった」の0か100かで見ることはしていません。たとえ設定した目標値を達成できなかったとしても、「どこまで到達できたのか」という観点で、到達率を評価しています。
また、仕事の進め方として「どれだけ上手に人に任せることができているか」という点も重視しています。ローカルパワーエンジンは少数精鋭のチームです。自分でやらなくてもいい仕事は、なるべく外部の優秀な方にお任せしたほうが会社全体としても生産性が上がります。
新しく入社された方にはいつも、「仕事の成果は4つのパターンに分けられる」と伝えています。
①頑張って成果を出す
②頑張っても成果が出ない
③頑張らずに成果を出す
④頑張らずに成果が出ない
この中で理想は「③頑張らずに成果を出す」です。そのためには、マニュアルを整えたり、外注の仕組み化をつくったりして、個人の頑張りだけに頼らない状態にしていくことが大切です。
最初は「なるべく自分の手でやりたい」と考える社員もいましたが、こうした意図を伝えていく中で、今では多くのメンバーが外注も含めた“チームで成果を出す働き方”に前向きに取り組んでくれています。
月1回の1on1は、目標に立ち返るための大事な時間
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—ローカルパワーエンジンでは、社員全員が毎月、曽根田さんとの1on1の時間を持っています。どんな話をすることが多いですか?
曽根田:
1on1ではまず、その期の目標の進捗状況を一緒に確認します。私が思うに、目標を達成できない一番の要因は、立てた目標を日々の中で忘れてしまうことなんです。
そこで、毎月の1on1を「目標を思い出し、立ち返る時間」と位置づけています。実際にやってみて難しさを感じている点があれば、その場で目標の中身をお互いに見直すこともあります。
—1on1の場で、社員から提案を受けることもありますか?
曽根田:
仕事に関する提案はもちろんあります。それ以外にも、働き方の提案を受けることもあります。
たとえば、ある社員からの提案をきっかけに、春頃にフレックスタイム制を導入しました。
正直「本当に効果はあるのだろうか?」と半信半疑なところもあったのですが、実際にはじめてみると、始業時間を早めることで仕事後のプライベートの時間を充実させているメンバーもいて。働き方の選択肢を広げることが、思った以上に良い影響を生むのだと感じましたね。
—働き方も、社員の意見を取り入れて柔軟に変えたんですね!社員の本音を引き出す上で、意識していることはありますか?
曽根田:
基本的なことですが、「話は最後まで聞く」ということですね。
私自身、業務のすべてを細かく把握しているわけではありません。だからこそ、1on1の場に限らず、日頃からコミュニケーションをとりながら、その人が今どんな状況で仕事をしているのかをを教えてもらうようにしています。
未経験も歓迎。挑戦し続ける気持ちを大切にしてほしい
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—最後に、転職を検討している方へのメッセージをお願いします!
曽根田:
以前、ある女性社員に今まで経験したことがないことを目標に設定しました。最初は不安そうでしたが半年後に見事、実現することができたんですね。その時に「自分でもこんなことができるんだ」と言われたのは、とてもうれしかったです。
評価制度の中でひとつひとつ目標を達成して、「できること」が増えて仕事で関係する人たちに喜んでもらう。それが仕事の醍醐味ですね。
もちろん、すべてがうまくいくわけではありません。そんなときは「どうすれば達成できるのか」「そもそも方向性はあっているのか」を、一緒に考えます。評価とは、上から一方的に行うものではなく、本人と会社が対話しながら確認していくものだと思っています。
評価を、自分の次のステップを一緒に考えるチャンスだと捉えてもらえたらうれしいですね。
ローカルパワーエンジンで、ぜひ前向きに挑戦しながら成長していきましょう。
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