こんにちは!ラワンセ企画推進部です。
ここ数年で、3D CADの実行環境は大きく変わってきました従来のように「高性能なワークステーションを用意すればOK」という時代ではなく、VDIやクラウドを前提に、用途ごとに最適な環境を設計するのが当たり前になっています。
実際の現場では、物理と仮想を組み合わせた“ハイブリッド運用”が主流となり、その中でよく課題になるのが、「VDIで3D CADを使うとカクつく」という操作性の問題です。
この課題、単純なスペック不足ではなく、画面転送プロトコルの選択によって大きく変わることがあります。本記事では、PCoIPとBlastの違いを実体験ベースに解説しながら、こうした環境を一緒に作っていくエンジニアの面白さについてもお伝えできればと思います。🚀
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1. 🛡️ PCoIPとは:1ピクセルの妥協も許さない「ロスレス」の先駆者PCoIPは、長らくVDIの世界で標準として使用されてきたプロトコルです。
最大の武器は「画質の正確さ」:画像を圧縮・解凍してもデータが失われない「ロスレス圧縮」に強みがあり、1ピクセルのズレが許されない医療用画像や、精緻な設計図を扱う製造業などの現場で信頼され利用されてきました。
「静的」に強い:テキストや静止画をクリアに表示するのが得意ですが、動きの激しい3D操作では、最新のビデオコーデックを活用するBlastに一歩譲る場面が増えています。
⚠️ 重要な動向:Omnissa Horizon(旧VMware Horizon)において、PCoIPのサポートは2025年末のリリースをもって終了することが発表されています。
2. ⚡ Blast Extreme:GPUパワーをフル活用する「次世代の標準」
Omnissa(旧VMwareが開発したBlastは、まさに現代のモバイル・クラウド時代のために生まれたプロトコルとなり、GPUとの「分身の術」:NVIDIA GPUのエンコード機能(NVENC)を直接利用できるのが最大の特徴でこれにより、ホストCPUの負荷を大幅に減らしつつ、滑らかな描画を実現します。
最新技術ではフル対応:H.264やH.265(HEVC)に加え、最新のAV1やHDRにも対応しCADモデルをぐるぐる回転させるような「動的」の操作において、圧倒的なフレームレートを実現できるようになりました。
3. 📊 【比較表】ひと目で分かる!PCoIPとBlastの違い‼️
CADユーザーが特に気になるポイントをまとめてみました。
PCoIP
🏥 ロスレス表示。医療画像や設計図の静止表示に強い
💻 ソフトウェア処理が中心。CPUに負荷がかかりやすい傾向
🎨 独自コーデックが中心
📅 2025年末でサポート終了が発表済み
Blast Extreme
🏎️ 動的な操作。3Dモデルの回転やズームがとにかく滑らか
🚀 GPUへのオフロードが標準。CPU負荷を最大16%削減可能
📺 H.264/H.265/AV1に対応。帯域を効率よく使い、遅延を抑える
🌟 Omnissaが推進する次世代の標準プロトコル
4. Blastプロトコル利用時の注意点
3D CADのVDI環境でBlastプロトコルを検証したところ、「2Q」といった低めのプロファイル設定では、アプリケーションを操作中に画面が固まる場面があり、Blastの方がアプリケーションによってリソースを多く消費する印象となりました。
同等スペックの環境でもPCoIPでは問題なく動いていたため、実際に触ってみて初めて「Blastの方がリソース要求が高い」と感じる結果になりました。
また、Blastは画質や動きのなめらかさが優れている反面、その分GPUメモリの消費も増える傾向があります。
設定を上げれば快適になりますが、その裏側でリソース消費も確実に上がるため、パフォーマンスバランス見極めが非常に重要となる結果でした。
VDI環境はスペック表だけでは判断しきれない部分も多く、こうした“実際に触ってみて分かる差”を踏まえた設計が、安定した環境の提供が可能となることがわかりました。
5. 🏁 結局、どっちを選べばいいのかわからない?
結論から言うと、今から構築・更新するならもちろん「Blast Extreme」その理由は、
単に動きが滑らかだからだけではありません、圧倒的なパフォーマンス:NVIDIA GRIDとの組み合わせで、PCoIPと比較してレイテンシ(遅延)を51ms削減し、フレームレートを37%向上させたというテスト結果が出ると共にサーバー効率の向上:ホストCPUの負荷を16%軽減する結果から、GPUリソースを多く兼ね備えた環境ではBlastを選択する方が運用面や業務効率化の面からお勧めできます。
6. 💡 現場での注意点:ソフトの設定ひとつで激変!
快適なCADライフを送るためには、アプリ側の最適化も欠かせません。
AutoCADの最適化:仮想環境では、「ツールチップ」「動的入力」「選択プレビュー」をオフにすることで、操作レスポンスが劇的に向上することがあることもあります。
利用するシチュエーションによって、チューニングすることによって快適な3D CADの環境を構成することができるということになります。
まとめ
「VDIでのCAD利用」は、もはや不可能ではありません。「NVIDIA vGPU + Blast Extreme」という最強の組み合わせを選べば、場所を選ばずに高性能な設計環境を実現することができます
2025年のサポート終了を見据え、今のうちにBlastへの移行準備を進めてみてはいかがでしょうか?🏗️✨
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今回ご紹介したVDIプロトコルの最適化やNVIDIA vGPUを活用した高度なインフラ構築は、これからのDX推進において最もエキサイティングな技術領域の一つです。
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