こんにちは、ラワンセ 遠藤(ネットワークエンジニア)です。
ネットワークの基礎を学ぶシリーズの第17回として、CCNAの問題を題材に知識を身につけていきます。
□前回の振り返り
前回はVLANについて解説しました。
1台のスイッチの中でネットワークを論理的に分割し、ブロードキャストドメインを分ける仕組みでした。
今回は、そのVLANを実際の通信でどのように扱うのかという「アクセスポート」と「トランクポート」について解説していきます。
■問題
複数のVLANの通信を1本のケーブルで扱うために使用されるポートはどれか?
■選択肢
A. アクセスポート
B. トランスポートポート
C. トランクポート
D. ループバックポート
■回答
C. トランクポート
■解説
スイッチのポートには「アクセスポート」と「トランクポート」の2種類があります。
この2つは、VLANの通信をどのように扱うかによって使い分けられます。
□アクセスポートとは
アクセスポートは、1つのVLANのみに所属するポートです。
主にPCやプリンタなどの端末を接続する際に使用され、そのポートに接続された機器は特定のVLANに属します。
例えばポート1がVLAN10に設定されている場合、そのポートに接続されたPCはVLAN10のネットワークに所属します。
□トランクポートとは
トランクポートは、複数のVLANの通信を1本のケーブルで扱うためのポートです。
主にスイッチ同士やスイッチとルータを接続する際に使用されます。
複数のネットワークをまとめて運ぶための“幹線”のような役割を持っています。
□タグVLANとは何か
トランクポートでは、どのVLANの通信なのかを識別する必要があります。
そのためフレームに「VLANタグ」という情報を付加して送信します。
このタグにVLAN番号が含まれており、受信側はそれを見てどのVLANのデータかを判断します。
□native VLANとは何か
トランクポートには「native VLAN」という特別なVLANがあります。
native VLANに属する通信はタグを付けずに送信されます。
それ以外のVLANはタグ付きで通信されます。
つまり
タグあり → 通常のVLAN通信
タグなし → native VLAN
という扱いになります。
この仕組みは互換性のために存在しますが、設定ミスの原因になりやすいポイントでもあります。
□なぜトランクが必要なのか
トランクポートがない場合、VLANごとにケーブルを分ける必要があります。
例えばVLANが3つある場合、スイッチ間を3本のケーブルで接続しなければなりません。
トランクポートを使うことで、1本のケーブルで複数のVLANをまとめて通信できるため、配線がシンプルになります。
□初心者ポイント
アクセスポートとトランクポートは役割で覚えるのがポイントです。
端末をつなぐ → アクセスポート
機器同士をつなぐ → トランクポート
この区別ができれば理解しやすくなります。
□もう一歩理解を深める
VLANはネットワークを論理的に分割する仕組みであり、トランクポートはその情報をネットワーク内で維持するための仕組みです。
この2つを組み合わせることで、大規模なネットワークでも柔軟に構成できるようになります。
■まとめ
アクセスポートは1つのVLANに所属するポート
トランクポートは複数のVLANを扱うポート
トランクではVLANタグを使って識別する
native VLANはタグなし通信のVLAN
トランクにより効率的なネットワーク構成が可能になる
□今後について
次回は「DNSの役割」について解説していきます。
IPアドレスとドメイン名の関係を理解することで、より実際の通信に近い内容に入っていきます。
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