こんにちは、ラワンセ 小川です。
IT業界では、クラウドの普及や生成AIの浸透、セキュリティ対策の強化、DXの推進により、インフラエンジニアに求められるスキルは年々変化しています。「今のままで市場価値は上がるのか」「運用経験しかないけれど、設計・構築へキャリアアップできるのか」と悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
経験年数だけでは評価されない時代になり、重要視されるのは「どのような技術を身につけ、どのような課題を解決できるか」です。この記事では、これからのインフラエンジニアに求められる技術と、そのキャリアへの活かし方を解説します。転職を考えている方はもちろん、今の環境でさらに成長したい方もぜひ参考にしてください。
1.クラウド(AWS・Azureなど)
現在、多くの企業がオンプレミス環境からクラウド環境へ移行しています。そのため、AWSやAzureを使いこなす「クラウド活用力」は、インフラエンジニアにとって重要なスキルになっています。ただし、クラウド技術を使いこなすために必要なのは、サービス名を覚えることだけではありません。仮想サーバーの仕組み、ネットワーク構成、アクセス制御、ストレージ設計、可用性など、インフラの基本的な考え方を理解することが重要です。
例えば、単純にサーバーを作成できるだけではなく、「なぜこの構成にするのか」「障害時にどのように復旧するのか」まで考えられるエンジニアは、設計・構築の現場でも高く評価されます。AWSであればAWS認定資格、AzureであればMicrosoft認定資格など、体系的に学べる教材から着手するのも一つの方法です。
クラウド活用力は、これからのインフラエンジニアにとって必須のスキルです。
2.自動化・IaC推進力
インフラ業務では、これまで手作業で行っていた構築や設定作業を自動化する流れが進んでいます。TerraformやAnsibleなどのIaC(Infrastructure as Code)技術を利用することで、インフラ環境をコードで管理できるようになります。自動化によって、作業時間の短縮だけでなく、設定ミスの削減や品質の均一化にもつながります。
また、PowerShellやPythonなどを利用した運用改善も、現場では重要なスキルになっています。近年は、生成AIを使ってTerraformの構成案を作成させたり、エラーログの原因調査をAIに手伝わせたりする場面も増えてきました。AIが出した提案をそのまま使うのではなく、「本当にこの設定で問題ないか」を判断し、必要に応じて修正できる力も、これからの自動化・IaC推進力の一部といえます。
市場価値の高いエンジニアは、与えられた作業を正確に行うだけではなく、「もっと効率化できないか」「仕組みで解決できないか」という視点、つまり自動化・IaC推進力を持っています。
3.セキュリティ
企業にとってセキュリティは、システムを構築するうえで欠かせない要素になっています。
以前はセキュリティ専門の担当者が対応するケースも多くありましたが、現在ではインフラエンジニア自身がセキュリティを意識した設計・構築を行うことが求められています。ゼロトラスト、IAM、多要素認証(MFA)、ネットワーク分離、脆弱性対策など、基本的な考え方を理解することで、より安全なシステムを設計できるようになります。
また、近年はAIを活用した異常検知や脅威分析のツールも普及しており、大量のログから不審な兆候を見つけ出す作業は、人手からAI支援へと移行しつつあります。ツールが出した検知結果をそのまま信じるのではなく、影響範囲や対応の優先度を自分で判断できることが、これからのセキュリティ対応力には欠かせません。
「動くシステム」を作るだけではなく、「安全に使い続けられるシステム」を考えられるセキュリティ対応力が、これからのエンジニアには必要です。
4.設計・構築スキル
運用監視からキャリアアップしたいエンジニアにとって、設計・構築スキルは大きな武器になります。設計とは、単純にサーバーやネットワークを配置することではありません。利用するユーザー数、将来的な拡張性、障害発生時の対応、運用負荷、コストなど、さまざまな要素を考慮して最適な構成を作ることが設計です。
そのためには、設計書や構成図を読む力、技術選定を行う力、相手へ理由を説明する力が必要になります。
日々の運用業務でも、「なぜこの設定なのか」「なぜこの構成なのか」を意識することで、設計者としての視点を少しずつ身につけることができます。
5.コミュニケーション力・提案力
最後に紹介するのは、技術以外のスキルです。
SIerやプロジェクト型の仕事では、エンジニア一人で完結することはほとんどありません。お客様、プロジェクトマネージャー、営業、開発担当、他のエンジニアなど、多くの人と協力して進める必要があります。そのため、技術的な内容を分かりやすく説明する力や、相手の課題を理解して提案する力が重要になります。
同じ技術力を持つエンジニアでも、「安心して任せられる人」と感じてもらえるかどうかで、任される仕事の幅は大きく変わります。
まとめ.市場価値を高めるために大切なのは「学び続ける姿勢」
今回紹介した5つのスキルは、これからのインフラエンジニアにとって重要な要素です。しかし、最も大切なのは「学び続ける姿勢」です。
- 新しい技術を調べる
- 実際に環境を作って試してみる
- 分からないことを積極的に質問する
- 日々の業務から改善点を見つける
こうした小さな行動の積み重ねが、数年後の大きな成長につながります。
インフラエンジニアのキャリアは、経験年数だけで決まるものではありません。今持っている経験をどう活かし、どんな技術を身につけ、どのような価値を提供できるかによって、市場価値は変わっていきます。
「もっと成長したい」
「設計・構築など上流工程へ挑戦したい」
「将来的にはプロジェクトをリードできるエンジニアになりたい」
そう考えている方は、今の経験を活かしながら、次のステージへ挑戦する準備を始めてみてください。
□採用情報
ラワンセでは、一緒に働くエンジニアを募集しています。
- インフラエンジニアとしてキャリアの幅を広げていきたい方
- 設計・構築など、上流工程の経験を積んでいきたい方
- 将来的にはPM(プロジェクトマネージャー)としての経験も積んでいきたい方
- 実務に近い環境で、実践的にスキルを身につけていきたい方
ラワンセには、運用から設計・構築、将来的にはPMまで、それぞれのキャリアステップに応じて成長していける環境があります。今回ご紹介した「設計力」や「提案力」も、実際の案件を通じて磨いていくことができます。
今の環境でこのままでいいのかと感じている方や、エンジニアとして次のステップに進みたいと考えている方は、ぜひ一度お話ししてみませんか。