こんにちは!エムスリーキャリアの横山です。今回は当社のマーケティンググループのメンバーを取材してきました。
2009年の創業以来、毎年120%以上の売上成長を実現しているエムスリーキャリアにおいて、マーケティンググループメンバーの活躍は欠くことのできない要素の一つです。
今回は広告代理店を経てエムスリーキャリアに入社したメンバーに焦点を当て、入社の経緯や今後目指していく方向性について聞きました。
丸山 裕史(まるやま ひろし)
大学院卒業後、エンジニアとしてキャリアをスタート。その後広告代理店へ転職し、WEB広告運用、広告運用ナレッジマネジメントを担当。エムスリーキャリアでは、マーケティング担当として薬剤師関連サービスの集客戦略をリード。
発見のある仕事が好き。エンジニアからスタートしたマーケティングのキャリア
横山:まずは丸山さんのキャリアについてお伺いします。大学院卒業後にエンジニアとして就職、その後、未経験で広告代理店へ転職された背景や理由を教えてください。
丸山:学生時代から新しい技術に関する興味が強かったんです。新卒1社目でエンジニアとして仕事を始めた理由はそれが一番大きいですね。
システム開発の会社で主に病院・クリニック向けの健康診断管理システムを担当していました。
エンジニアの仕事は楽しかったですが、私が担当していたシステムはクライアント側の予算に制約があり、積極的な投資対象とはみなされにくい領域でした。
そのため私からの新しい提案が期待されることは少なかったですね。
この時に、もっと自らアイデアを出せて、裁量を持って実行するところまで求められる仕事をやりたいと思うようになりました。
私は、新しい発見があると楽しい・面白いと思う性格なので、仕事でも自分で動いて新しい発見を見出せる機会が多い方が向いていると考えていました。
そのため、次の転職先として決めたのはWEB専業の広告代理店でした。WEB広告は最先端のテクノロジーと関連が深く、GoogleやFacebookといったテクノロジー志向の企業が大規模な投資を行う領域に強く惹かれました。
新しい発見がありそうだという点と、マーケットとして伸びていると投資もされやすいため、主体的に業務に取り組む機会が多い、理想に近い環境だろうと思いました。
広告代理店では運用型広告のオペレーションから提案までの運用コンサルティング業務全般がメインでしたが、それ以外にも様々な領域を経験できました。
各広告媒体の成功事例・ベストプラクティスを取りまとめ、全社的に共有することでサービス品質の改善に繋げるナレッジマネジメントや、Google Analytics等のサイト解析データを用いた施策、エンジニアの方と協働してBIのダッシュボード構築なども行いました。
広告運用業務に関連したデータをより広く扱う仕事も任せてもらえたのはとても有難かったし、楽しかったですね。
広告代理店から事業会社への転職を考えた理由
横山:広告代理店での仕事に充実感もあった中で、転職を考えたきっかけは何だったのでしょうか?
丸山:WEB広告を通じて経験したマーケティングの仕事を、もっと広い視野に立って行いたいと思ったのがきっかけです。
WEB広告はマーケティングにおいて重要性は高いと思いますが、サービスによってはWEB広告経由トラフィックが2割程度といった場合もあります。
また、広告代理店に対して、CRM等のデータが開示されることは特別なパートナーシップを除くとほとんどないので、どうしても関与できる領域に制限が生まれます。
そのため次は事業会社に移り、その中でしか扱えないデータを使ってWEB広告だけでなく、より領域を拡大してマーケティングの仕事がしたいと思いました。
横山:当時いくつかの企業を検討されたと思いますが、その中でもエムスリーキャリアに興味が湧いたポイントはどこにありましたか?
丸山:企業を調べる際に着目していたのは、データの保有量とユニークさです。
エムスリーキャリアはデータの保有量という意味ではエムスリーとの連携も含めて、多くのデータを保有していると考えました。
また、ユニークさという意味では医療という領域でデータと向き合うのは面白いのではないかと。
これらのデータを深掘りしていくことで、新しい発見がある仕事が出来るに違いないと期待していました。
また入社を決めるにあたり、内定後の面談を通じてエンジニア責任者と話せた点も大きかったです。
エンジニアリングリソースの確保が重要となっている現状で、エムスリーキャリアではどんな問題が起こっていて、どのように向き合って解決しようとしているかを技術的な面も含めて確認できたことで、入社後の業務イメージがクリアになって決断しやすくなりました。
入社後に役立った過去の経験と新たな挑戦
横山:広告代理店から事業会社に転職してみて、役に立った経験はありましたか?
丸山:データを見る基本的な考え方、広告媒体ごとの成功事例・ベストプラクティスを共有していた経験は役に立ったと思います。
運用型広告は指標に変化をもたらすと、最終的にどのような成果が得られるか定量的に把握しやすい特徴があり、広告媒体ごとに最適化できるポイントもある程度決まっています。
そのため、運用型広告の各広告媒体におけるベストプラクティスを共有・実施することは 、全社の成果改善に繋がります。
エムスリーキャリアでは運用型広告に限定せず、集客軸でターゲティングやクリエイティブを横展開して成果改善に繋げられるように情報共有の仕組み作りを進めました。
情報共有に当たっては、理解しやすいドキュメントを整備することも重要です。その点は広告代理店で提案資料等を作成した際、その業務に精通した方にご指導いただき細かな修正を繰り返した経験が、現在のドキュメント整備の業務に活きています。
横山:反対に入社してから苦労したことはありますか?
丸山:PCサイトのリニューアルプロジェクトのマネジメントは新しい挑戦で苦労しました。
これについては周囲のメンバーに助けてもらい何とか乗り切ったのですが、例えばCRO(コンバージョン率最適化)の施策はWEBディレクション経験のあるメンバーに教えていただきながら進めました。
基本的なサイト解析データの見方はわかっていたものの、実際にWEBディレクション業務を経験している方と直接議論できる環境はとても助けになりました。
また、プロジェクトのフェーズごとに検証設計について綿密に議論し、変更を加えた要素それぞれにKPIを設計して検証を実施できたため、ボトルネックを明確にしながら進捗できた点は大きかったです。
当然実施した変更点がネガティブに働く場合もありましたが、随時データを共通することでエンジニアメンバーからもアイデアをいただき、改善に繋げられました。
加えて、自分があまり得意ではないデザイン領域については、社内のデザイナーが主体的に進めていただけるため助かっています。
複数の関係者がいる場合の調整は大変なこともありますが、自分以外のメンバーに各々の分野でご協力いただいているので、成果に繋げることができていると思います。
マーケターとして次にやりたい仕事のキーワードは〇〇
横山:WEB広告の運用担当から着実に役割を広げていますが、次にチャレンジしたいと考えていることについても教えてください。
丸山:自社のプラットフォームに蓄積されたデータの活用をさらに推進し、マーケティングコミュニケーションの精緻化を実現したいと考えています。
そのために必要なのは、様々なデータを掛け合わせた上で活用を進め、仮説検証を地道に続けていくことだと思います。
ただし、GDPRやCCPAといったプライバシーの法的保護がグローバルで注目を集めているため、プライバシーの尊重は当たり前です。
それを前提にしつつ、データ活用によってユーザーへ意味のある情報を適切に届けられるように取り組んでいくつもりです。
特にWEB広告の領域は、予算やノウハウといった面でエムスリーキャリアがエムスリーグループ全体を牽引できる分野ではないかと思うので、より大きなインパクトを生む施策を今後も実行していきたいと思います。
横山:貴重なお話ありがとうございます! 私も更に素敵なマーケティングメンバーを迎えられるように頑張ります!