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【Makuake People #15】複雑な家庭で育ち、法律と歌が支え。いま、クリエイティブな仕事ができる喜び

法律を知らないと損をする。思い知った学生時代。

歌に気持ちを乗せ、自分を解き放つ。音楽が私を支えてくれた。

数年前には想像もしなかった仕事。前へ進むほど世界が広がる。

――村上綾(審査法務担当)

母子家庭で4人兄弟。経済的に困窮した家庭に育った

法律に興味を持ったのは、家庭の事情が大きいと思います。母子家庭で、私は4人兄弟の長女でした。高校生の時に両親が離婚し、経済的にも全く余裕がありませんでした。そのため、高校生の頃からアルバイトをして、生活費を家に入れていました。

そんな環境で、子どもながらに、「法律を知らないと損をする」ということが少しずつわかってきました。法律を知らないだけで、生活はどんどん苦しくなっていく。

そんな苦しい環境で、私の支えになっていたのは声楽でした。家庭環境が苦しくても逃げ出すことがなかったのは、歌があったから。指導してくだった先生も尊敬していましたし、練習に打ち込めることも救いでした。中学の合唱部で北海道代表として全国大会に出場するなど、夢中で取り組んでいたんです。感情をさらけ出し、音楽の世界観に没頭し、別人になれる感覚。その時間が、私を導いてくれたのだと思います。

法律の分野と迷った末に教育学部へ進み、声楽を専攻しました。音大へ進むのは経済的に無理でも、教育学部なら奨学金を借りれば通えると思ったからです。実家は札幌でしたが、函館の大学で一人暮らし。仕送りはもちろんなく、奨学金だけで通いました。

ただ、やはり仕事にするなら法律を学んだ方がいいという思いが拭えず、大学2年生のときに法律の道へ行くと決意したんです。大学卒業後に、日中は働きながら、夜間過程のロースクールに4年間通いました。周りは法学部出身の人ばかりで、付いていくのが精いっぱい。必死で勉強をして、試験前に知恵熱のような高熱を出したこともありました。

法律で生きていくために。営業事務を経験し、東京へ

卒業後は働きながら、司法試験に2回チャレンジしたのですが振るわず……。事業会社の法務として働くことにしました。法務として2社ほど経験しましたが、法務部は本社機能であることが多いんです。本社が少ない北海道には、法務の仕事が少ないという実情がありました。

「法律で生きていくには、東京に出るしかない」

そう思って、転職活動を東京に切り替え、東証一部上場企業の内定をいただき、東京に行くことになったのです。私にとって、法律の仕事がたくさんある東京に住むことは、大きな転機となりました。

転職先はホールディング会社で、事業はグループ会社が担っています。契約書の審査など、仕事の内容には慣れていきますが、自分の仕事が事業にどう活かされているのか、どんなふうに役に立っているのかわからない。「相手の顔が見える仕事がしたい」「サービスを愛せる会社に行きたい」そんな思いが募っていきました。

そんな思いで、ある会社に転職が決まっていたのですが、スカウトサービスで声をかけてくれたのがマクアケでした。初めて聞く社名でしたが、直感で面白そうだと感じて話を聞きに行ったんです。会社の方とお話して、とても衝撃を受けました。会社もサービスも素晴らしい。こんな会社があるのかと、話を聞くたびに、入社したい気持ちが強まっていきました。

そんな経緯でマクアケに入社したのは、2年ほど前。プロジェクトページを確認して、法律的に問題がないかチェックをします。やり取りするキュレーターの方がすばらしい人ばかりで、かつ、上司も仕事を丁寧に教えてくれました。楽しくて打ち込める仕事に出会えたことにとてもありがたく思っています。

とはいえ、それまでにB to Cサービスを扱った経験がなく、景品表示法というメインの法律に初めて触れました。現在の業務は「広告法務」と言われる分野で、それを一から学ぶのが大変でした。

プロジェクトページは広告にあたるので、誇大なことを書いていないか、ウソがないか、誤解が生じる表記がないか、といったことを中心に見ていきます。裏付けになる書類を出してもらったり、数値の検査結果を見せてもらうなど、書類を証拠として照らし合わせていくんです。

いろいろなプロジェクトがあり、いくら勉強しても新しい法律を学ばなくてはなりません。例えば……、馬をシェアして乗り物のように乗れるというプロジェクトがあり、慣れない道路交通法や動物愛護管理法などまで調べました。

体調を崩しかけた、周囲からの丁寧なサポートに感動

新しい仕事にプレッシャーを感じたのか、一時期体調を崩しそうになったことがあります。キャリアが途絶えてしまうのではないかと不安になりましたが、会社に話すと誰一人として能力を疑ったりする人はいなかった。そのことに、本当に救われました。

特に、取締役の坊垣さんにはとても感謝しています。自宅に電話をくださって、「私が絶対に何とかするから安心して戻ってきて」と言ってくださった。取締役の方がそこまで考えてくれることに強く感動しました。上司と一緒に業務の内容を考えてくれただけでなく、「調子が戻るまで月一で定例ランチをしよう」と提案してくれて、いろいろと話を聞いてくれたんです。

会社からは休んでもいいと言われたのですが、仕事が楽しかったので、医師とも相談して休まず続けさせてもらいました。働き方を相談させてもらいながら、少しずつ通常勤務に戻っていきました。

マクアケの法務はとてもクリエイティブ

審査の仕事は、見方によっては「苦労して作ったページに赤を入れる」仕事です。細かく指摘することは気が引けることもあります。でも、実行者の方から「丁寧に見ていただいて助かりました」と言っていただけたりすると本当に嬉しい。自分で審査したプロジェクトに応援購入が集まり、どんどん大きくなるのを見るのもやりがいにつながっています。

法務業界の中で、0次流通の審査法務という今の仕事は、とても特殊です。会社も若く、事業の規制法令がないため、新しいことばかり。それは、大変なこともありますが、とてもクリエイティブな仕事だと感じています。法律の世界で、こんなに楽しく、社会に貢献できる素晴らしい仕事があり、それに携われていることを、とても光栄に感じています。

声楽は、今も定期的に取り組んでいます。大学の時の仲間が東京に出てきているので、発表会や演奏会を開催して歌っています。また、月に1~2回はレッスン室を予約して、2時間ほど歌いこんでいます。声楽と法律は、これからもずっと私の軸であり続けるのだと思います。

私は、それほど先の目標まで考えないタイプ。マクアケを知る前の自分が、数年後にこんなに素晴らしい仕事をしているなんて想像もできなかった。だから、今見えているもので想像しても限りがあると思っています。目標を明確にしなくても、今目の前にあるものに食らいついていけば、想像しえない未来にたどり着けると思っています。

取材・執筆:栃尾江美

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