こんにちは。調剤大好きC子です。
日頃、医療機関にお世話になることは滅多にないのですが、ここ1ヶ月間のうち、珍しく2度も皮膚科に通う羽目となりました。
きっかけは目尻の痒み、口角周りの痒みと荒れ。秋冬シーズンになると、冷たい北風や乾燥による刺激から肌トラブルに見舞われることがたまにあるものの、受診するほどの症状でもなく、今回も保湿さえしっかりしておけばそのうち症状が和らぐだろうと、楽観視していました。
ところが忙しさと受診予約の煩わしさにかまけ、「ひとまず、目元周りに塗っても大丈夫なOTC医薬品で乗り切ろう!」と、ドラッグストアで手に取った軟膏を塗り塗りして凌いでいたところ、あれよあれよという間にかえって症状悪化、人に会うのも憚られるほどの腫れへと広がってしまいました。このままではマズイ!と慌てて皮膚科に駆け込み、処方された軟膏を塗ったところ、瞬く間に回復…こんなことなら、最初から受診すれば良かったと後悔したものです。
そしてまた凝りもせず、再び同じ過ちを犯してしまいました。
ほどなくして今度は口角周りに出現した荒れと痒みに対し、「口唇炎」と自己判断、またしてもドラッグストアで購入した薬用リップ(口唇炎用)を塗り込んだところ、みるみるうちに悪化の一途を辿ったのです。過日の皮膚科へ再び駆け込み受診、処方されたステロイド軟膏や唇用プロペトを塗ると、こちらもまたあっという間に回復へ。
時間が取れないのを理由に、しかも軽い皮膚トラブルだからOTC薬で何とかなれば…と、受診を後回しにした結果、時間もお金も結局は余分に費やす羽目に。とはいえ遠回りした結果、「自分にはOTC薬があまり合わないかも?特に皮膚トラブルは受診した方が良さそう」という見解を出せたのは、今後の自分の健康管理上、プラスだったかもしれません。
OTC医薬品の選び方の難しさには、もう一つ、小児の薬が挙げられるのではないでしょうか。試験勉強中、風邪症状に伴う頭痛に苦しめられている中学生の子に、自宅にストックしていたOTC鎮痛薬を手っ取り早く飲ませようとしたところ、よくよく見ると服用できるのは「15歳以上」、14歳の子に飲ませて良いものか躊躇しました。子供の身体に直接入っていくものは、自分の身体よりずっと気になるもの。やはり添付文書に記載されている以上、無視はできません。
いざという時、傍にあると心強いOTC薬ですが、症状や部位によっては、実際に受診の上、処方された薬の方がより安心して使えることを再認識した今回の出来事…皆さんも似たようなご経験があるかもしれませんね。
現在、国の医療費削減を目的に、軽度な体調不良は市販薬で対処するよう、政府としてはセルフメディケーション制度の整備を進めているそうですが、OTC医薬品の選択にあたっては、やはり個々の体質や体調、既往歴、年齢などを考慮した上での慎重な判断が求められるかと思います。今はネット情報も豊富であるため、抱えている症状をキーワード検索さえすれば、良さそうな薬が簡単に表示・提案されますが、個人的には今回の出来事を教訓に、たとえ軽微な症状でも、できれば受診した方が良いと感じています。
OTC医薬品の選び方、日常における“ちょっと不調なとき”の薬の服用の仕方などは、誰しもよく抱く疑問です。ちいさなお子様や高齢者がご家族にいらしたら、なおさらでしょう。
調剤薬局で働くスタッフの立場としては、処方箋薬の調剤のみならず、お薬にまつわるこうした不安にも寄り添い、お悩みに応えられる薬局づくりができたら…と願っています。
<2025.11.16 調剤大好きC子>