長い間薬局で働いていると、患者様から処方箋を受け取る瞬間、いや、薬局のドアを開けて入ってこられた瞬間、患者様の体調やご気分が自然と伝わってくるものです。
処方箋を手に「このお薬、全部揃います?」と前もって確認する方は、医薬品不足により、あちこちの薬局を探し回った経験があるに違いありません。眉間に皺を寄せ、ややうつむき加減で入ってくる患者様…きっと病院での長い待ち時間でくたびれ果てたんですね。中には、マイナンバー保険証の顔認証がなかなかうまくいかず、何度もやり直す患者様も。「最近、薬の影響で顔がむくんでしまって…そのせいでうまくいかないのかなぁ」と呟く姿に、思わず胸を痛めました。
皆さん、薬局に足を運ぶ前に、長時間の診察や検査を終えてきたばかり。
ようやく診察が終わってホッとしたい、とにかく早くお薬もらって帰りたい…
薬局入口手前で、もう既にお疲れなのは当然ですよね。病院を出て緊張がほどけ、こちらの「あるある話」のように、探し物であたふたされるのもよくわかります。
杖をつきながらの方、車椅子で来局される方にとっては、さらに緊張や不安が付きまとうでしょう。まずは処方箋を出し、保険証受付をしなければならないのに、そこまで行き着くのが大変…そんなことのないよう、「薬局入口から受付までの導線は安全か?大変でないか?」と目配りするのも、薬局スタッフの大事な仕事です。
一方で、馴染みのかかりつけ薬剤師に「薬が減ったよ~!」と笑顔で報告される患者様、薬局に足を踏み入れるやいなや「お~まだまだ元気でやっているよ!」と拳をあげ、お手製の絵手紙を持参される方も。こんな時は、思わず私たちも頬が緩みます。
一見、じっとPC前に座ってばかりのように見えるかもしれない私たち薬局スタッフ。
実は、待合室から調剤室まで薬局中を走り回ることの方がむしろ多いです。
なぜって「私たち薬局スタッフは、患者様にとってのコンシェルジュ」ですから。
患者様の不安げな表情を感じたら、「どうされましたか?」と、入力や調剤途中でも傍に駆け寄るのはもちろん、エンシュアのような重たい箱を一緒に駐車場まで運ぶことも。
どれもこれも、来局された患者様には、
「薬だけでなく、安心も届けたい」
そんな気持ちから生まれる、ごく自然な行動です。
あちこち動き回ることで、入力・調剤の手を止めることもたくさんありますが、そんな時は「一瞬手を止めたことでミスしてしまった…」なんてことのないよう、再び持ち場に戻った際に入念に確認しつつ、作業再開を心掛けています。
複雑で細かい神経を伴うことの多い薬局業務ですが、IT技術でサポートされる場面が増えれば増えるほど、「人間にしか対処できない場面」に、より気持ちの余裕をもって向き合えるはず。
mediLabは、薬局業務に携わる全ての方をリスペクトし、業務の複雑さに寄り添いながら、今日も明日もとことん開発し続けます。
<2026.2.16 調剤大好きC子>
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