【開催報告】Co-Creation Digital Lab.オープン講座 〈やの・りん氏登壇〉クリエイターが数値的な成果を求められた日
6月30日(土)に「Simeji」の立ち上げメンバー、やの・りん氏(バイドゥ株式会社)をお招きして、「クリエイターが数値的な成果を求められた日~デザイナーって成果にコミットすると損なの?お得なの?~」を開催しました。
デジタルメディアを運用していると、いつか必ずぶちあたる成果の壁。いつしかクリエイターも成果を求められるのが当たり前の時代となりました。
今回の講座は、いきなり成果を求められて戸惑うWebデザイナーと成果目線も踏まえてデザイナーと会話をしたいWebディレクターに贈る「愛と勇気の講座」として、自主的に数字を意識し、それに向けて考えることを体験するワークショップを中心に進められました。
▼参加者の声/網野さん(仮名)(ゲスト参加:記者・ライター歴11年)
講座の受講動機を教えてください。
「優れたクリエイティブは人を振り向かせる力がある」とは思うけれど、こういうマーケティングの意図で、このターゲットを確実に刺しに行く、そういうことがどこまで狙ってやっていけるのか、プロはどのように考えて目標を実現していくのか、それが知りたくて参加しました。
講座に参加した感想を教えてください。
午前中は各種KPIの整理、午後はそれを踏まえて班に分かれてのグループワークが行われました。
KPIの整理では、
・レビュー/レーティング(AppStoreの場合)
★★★ 普通
★★★★ 良い
★★★★★ほとんどありえない
といった形で、数値の「相場観」など実際の運用の実感とこぼれ話を交えての紹介いただきました。これが、門外漢から数値分析に入ろうとする私のような人間にとっては非常にわかりやすく、助かりました。
KPIとユーザー導線の関係性についても、ランディングページのサーチボリュームあるいは全口コミ数から、じょうごのように各段階で何が問題となって数が落ちていき、最終的なCVRに至るかのコホート図が示されて実例を使って解説されたので、イメージがわきました。
座学では「何のためにやるのか」を明確にしてそこに向かっていかないと、数字だけを追って本質から外れかねないという点が強調され、それが後半のグループワークにつながっていきます。
「ビアガーデン」「ペットシッター」などのお題を選んでランディングページを作成するプロセスを体験するということで、大目標、自分たちとお客さんのペルソナを定めてチーム内で仕事のイメージをブレないようにして、タスクに落とし込み、模造紙に文言込みでランディングページの構成を展開、プレゼン後の挙手でCVRを測定するという流れを短時間でなぞりました。
社員さん3人のなかに外部参加者の私が1人混じるチームでペットシッターのページを作りましたが、メンバーの皆さんによく助けていただいて、成績は3位タイに。普段のライティングを見直す、貴重な機会をいただきました。本当にありがとうございました。
この講座をどんな人にすすめたいかを教えてください。
Web制作に関わる初心者からベテランまで、全ての実務者にとって得るものがある研修と思いました。
▼参加者の声/岩崎(メンバーズ社員:フロントエンド歴10年)
講座の受講動機を教えてください。
業務の職種柄、数字に関わることが少なかったため、この機会に改めて数字について学びたいと思い、受講しました。
講座に参加した感想を教えてください。
Webマーケティングでよく話を聞くCVRやエンゲージメント率について、理解・体感することができます。
前半は座学パートで、表向きの知識の説明だけでなく「デザイナーが実務で気にするべき数字」や「実際にはどれくらいの数字を超えると効果があるのか」等、やのさんの経験則に基づいて解説が進むため、内容がとてもわかりやすかったです。
後半はワークショップパートでは4~5人程のチームに別れ、CVRの高いランディングページを作るためのメソッドを学び、実際にデザインテイストまで想定したコンテンツ構成をみんなで話し合い作成しました。
この講座をどんな人にすすめたいかを教えてください。
日ごろから数字に触れる機会が少ないクリエイター職の方はもちろん、Webディレクター初心者の方にもお勧めです。