1
/
5

代表メッセージ第3回|エンジニアの働き方

こんにちは!代表の加門です。
今回は、エンジニアの働き方について最近感じたことを書きたいと思います。

-------------
【加門の一口プロフィール】​
漫画とゲームとハードロックが好きです。
ゲームはアサシンクリードなどオープンワールド系RPGをよくプレイしています。
遊戯王MasterDuelもちょこちょこプレイしています。
ハードロックは、Aerosmithが一番好きなバンドです。​

エンジニアの働き方は、選択肢が多い

エンジニアの働き方は、本当に様々あります。

  • 自社開発や受託開発などの社内開発を行っている会社に所属する
  • SESを行っている会社に所属する
  • フリーランスでSESに従事する

などあります。少し情報を調べてみると、本当にいろんな情報が出てきます。

「エンジニア歴3年で120万円をGETできるフリーランスこそ正しい働き方!」という話や「SESは悪です。だから、社内開発の方がキャリアもスキルも伸びます」という話など様々です。これらは広告であることを忘れてはいけません。本当にそうなのかを検証することなく、目先のことや流行だけで飛びついてしまうと後悔してしまう危険性があります。

私は、皆さんに自分の将来をしっかり見つめてから、キャリアプランに合った選択肢を選んでいただきたいと考えています。

どの働き方も一長一短がある

まず、社内開発は、安定して開発ができますし、仲間意識や所属意識が芽生えやすいです。自社サービスであれば、自分のサービスという思いを持ちやすいという点もメリットです。また、評価については、他の働き方よりも評価されやすいというメリットがあります。個人として良し悪しをちゃんと評価されたい、という場合は、社内開発に向いているのかもしれません。こうしたメリットがある一方で、デメリットがないわけではありません。スキル面でのデメリットが一番大きく、最新技術を用いた開発が難しい傾向にあるため、技術的な価値が停滞する危険性が高いです。個人で学習するコストをかけることができるエンジニアであれば問題ないですが、必ずしもそういった方ばかりではありません。独身の時は勉強会に行っていたが、結婚したり子どもが生まれたりして環境の変化により学習機会から遠ざかった方は少なくないのも現実です。技術の進歩は速い一方で、すでに構築済みのシステムに対して最新技術を導入するのはリスクが高いために難しいですし、新規プロジェクトであってもリーダーが保守的であればレガシーで実績のある開発環境を求める傾向にあるために、最新技術に触る機会すら得られないです。また、社員間で必ずしも仲良くなるわけではなく、仲間意識が芽生えた人が外部の人だった、というケースも少なくありません。そもそも会社に不満があれば社内開発であろうとなかろうと、そういった意識は芽生えにくいです。社内開発の会社に就職することが最もエンジニアとして幸福である、という仮説が正しいなら、社内開発の会社における離職率は0%だし、そういった会社の求人は事業拡大以外になく、人員補充といった他の理由はあり得ないでしょう。しかし、実際はそんなことはなく、離職する人は離職しますし、社内開発の会社は事業拡大以外の理由で求人を出しています(見せ方として事業拡大と言っているケースもあり、実態は退職者の穴埋めであるというケースは少なからずあります)。

次にフリーランスは、給与の面でいえば、他の2つ(社内開発やSES)よりも優れています。他にも、スキル面での成長速度は速いです。これはやりたい言語や技術のある現場に切り替えやすいというメリットからもたらされます。社内開発では、なかなか難しいメリットを享受できます。また、周囲の人に気を遣わなくてもよいので気分的に楽というメリットもあります。上司、先輩、社長などに気を遣うのが煩わしい方にとっては、フリーランスは自分が社長みたいなものなので、その面倒さから解放されることでしょう。つまり、フリーランスの良さは、金額面・技術的な成長面・人間関係の簡略化の3つを挙げることができます。では、デメリットは何でしょうか。人間関係の面では、自分が社長みたいなもの、ということは、つまり、営業活動などは自分がやらないといけない、ということになります。その面倒さが追加されますし、現場に出向する場合は現場の人間関係を大事にする必要がある、という点においてはSESよりも気を付けないといけません。もし人間関係を拗らせて現場を撤退することになった場合、営業活動に影響が出るかもしれません。こういった意味では、確かに所属会社の人間関係はなくなった一方で、お客様との人間関係はより濃くなったため、その人間関係により一層気を遣うことになったとみてよいでしょう。たとえ気を遣っていたとしても、40代になったあたりから年齢制限による制約がかかりはじめます。特にWeb系は、若いエンジニアが沢山いるので、わざわざリーダーよりも年齢の高くて気を遣わないといけないようなエンジニアを採用する必要がありません。多種多様な言語を扱えるようになったり、エンジニアではなく上流工程から関与できるようになったり、自分の付加価値を常に更新し続けないと仕事に困ってしまうリスクが非常に高いのが、最大のデメリットと言えます。40代になってから正社員になろうとすると、採用活動は過酷です。フリーランスはどちらかというと自分勝手で我儘な印象がありますので、そういった面でも採用活動は難しくなると思います。また、非常に大変な税務関係も自分でやる必要があります。仕事しながら税務処理もする、というのはかなり大変です。今後インボイス対応が入ってきますので、この対応にも追われてより大変さは増すでしょう。それと、意外に気を付けないといけないのが、フリーランスは個人事業主です。そのため、自分でお金を稼ぐ必要があります。つまり、業務委託料として報酬をいただかないと、生活費がない、ということなのです。何かあったら会社が守ってくれる、という保護された状態から、何があっても自分で何とかする必要があるのが自由の代償かもしれません。デメリットをまとめると、フリーランスは、保証やフォローもなく責任は全て自分自身が背負うことになり、40代になったあたりから露骨に案件獲得の幅が狭まってくるため自身の付加価値や構築してきた人脈がそれからの人生を決定づけると言っても過言ではありません。

最後にSESですが、こちらも当然ながら一長一短があります。技術的なメリットはフリーランスと同じ傾向にあります。案件先で技術や社風などを多種多様な経験ができる点とフリーランスと違って正社員という特徴がメリットです。フリーランスのデメリットを軽減し、なおかつ正社員としてのうま味とフリーランスのうま味のハイブリッドがSESと言えるかもしれません。つまり、正社員であること、案件を変更することで技術的付加価値を向上させやすいこと、営業という不得意分野に手を出す必要がないこと、経理など面倒な事務作業を行わなくてよいこと、などをメリットとして挙げることができます。一方で、デメリットとしては、フリーランスの自由さがないことを挙げることができます。フリーランスは、気に入らない案件であれば断ることができますが、SESにはその権限を与えられていません。あくまでも社員なので、「OKが出たから行ってください」という感じで「売られていく」わけです。これが「人売り」という悪評の所以だと思います。そのため、付加価値向上をプラン立てていても、会社都合でその通りにならないという場合もあります(もちろん、フリーランスでも案件がなくて生活のために仕方なく、というケースは多々あります)。また、評価基準が単価と密接に紐づいているため、昇給が難しいというデメリットがあります。まとめると、案件の不自由さと評価基準のあいまいさがSESのデメリットです。

単純に決めるのではなく、将来を見越して選択することが大事

  • SESは人売りと言われているから、悪い評判しか聞かないから社内開発を行っている会社に行きたい
  • どうせSESをやるならフリーランスでやりたい
  • どこでもいいから入りたいからSESでもいい
  • とりあえず最初はプログラマーして、その後上流っていうテンプレを行きたい

など、その場しのぎのような理由で貴重な数年を失う選択はしないようにしましょう。将来のビジョンを考えて、こういうキャリアパスを思い描いているから、こういう会社に所属したい、という選択をした方が後悔も少ないです。

私個人の話をしましょう。私の思い描いていたキャリアパスは、ものすごく崩れてしまいましたが、当初描いていたキャリアパスは以下の通りでした。

  • SESで10年間はエンジニアとして修業する(フリーランスは面倒が多いので、最初から除外)
  • 転職をして上流工程を経験できる会社に所属する
  • 上流工程を経験しながら、お客様との接点を増やす
  • 人脈を形成し、コンサル力や交渉力を磨く
  • 社会課題を持って会社を設立する

会社を設立するがゴールではありません。そこからがスタートです。しかし、当時26歳くらいの私には、スタート後の未来を想像することができませんでした。とにかく、会社を作って経営する!と考えていたのです。それでも、足元から15年くらいの計画は立てたつもりでした。

最初の10年はSESを選択しています。これは、酸いも甘いも経験できるのはSESのよさだと思ってましたし、スキル的にも成長しやすいというメリットがあったので10年はSES業界に身を置こうと考えていました。よい現場と悪い現場、よい開発環境と悪い開発環境、よいリーダーと悪いリーダー。そういったものを短いスパンで確認できるのは、デメリットのように感じますが、社会経験が増えればお客様に提案できる幅が増えるなど、メリットの一面も持っています。また、1年ごとなど短いスパンで現場を変更することができる点もメリットです。社内開発の会社に所属した場合に同じことをしようとすると、転職しか選択肢がありません。プロジェクトの変更は本人の希望で自由になりませんし、自社サービス1本しかない場合はその選択肢すらありません。1年といった短いスパンで退職して再就職先を探すとなると、とても大変ですし、履歴書が汚れるので、そういうデメリットを踏みたくなかったという点も考慮しました。

SESで10年の経験を積んだ後は、上流工程を経験できる、それ専門の会社に転職しようと考えていました。最終的に会社を設立することを考えていたので、そのためには開発者の能力だけでは不足していると考えて、不足している能力やスキル、経験などを獲得できる環境に身を置こうと考えたのです。それに、上流工程を経験すれば、お客様との接点も自然に増えてくると思います。そうして築いた人脈と各種能力を持って、会社を設立して経営に踏み出そうと考えていたのです。

私の事例は、よい事例と言えないかもしれません。でも、ある程度の計画を立てていれば、人生という長い時間の中で自分の立ち位置を確認することができるようになります。もちろん、私のように急展開が起きて、全部崩れてしまう、なんてこともあり得ますが、そうなったらそうなったで、再度考え直せばいいんです。

SESを行っている皆人が取り組むこと

話は変わりますが、SESは所属意識や仲間意識を持ちにくい事業です。私も前職では、一体何人のエンジニアがいるのか、誰が同僚で、先輩後輩は誰か、直属の上司は誰なのか、ということすら分かりませんでした。もちろん社内報などで誰が入社したといったニュースは流れてきていましたが、外にいる私に関係がない人のニュースなので、正直覚えられないし覚える気すらありませんでした。こうした傾向は、大規模な会社であればあるほど、もしくはロースキル歓迎の会社であればあるほど、顕著であるように思います。そうした特徴を持つ企業が原因で、SESは「人売り」と揶揄されてしまっているのではないかと思います。人を人と思わず商品として見る。会社の売上を考える時に、「人」で考える。そんな傾向にあるのも事実です。

私自身もエンジニアですし、SESを経験してきました。だからこそ、私はそんなSESをしたくないと思いましたし、皆人に所属している社員がSESで外に行くことになっても、そんな思いをして欲しくありません。

そこで、徹底してエンジニアの話を聞く方針を取っています。

案件を探す時も希望はもちろん、面談後に行く・行かないの判断もエンジニアの意見を聞いています。案件がなくて希望条件を緩和する必要が出てきたり、時期的に行かざるを得なかったりするケースもあります。そういった場合もエンジニアと相談して決定しています。とりあえず行ってみて、案件が出やすい時期に再度チャレンジするといったこともありました。私がエンジニアだからこそ、もし自分が同じ立場だったらやって欲しいことを追求できるんだと思います。

これだけではありません。毎月みんなで集まる日を作っています。どんな1か月だったか、を確認して、楽しくポジティブに過ごせているのか話を聞いています。もしこの時に現場を変更したい気持ちがあれば、すぐに対応しています。エンジニアがどうありたいか、どういう気持ちでいるのかが一番大事だからこそ大切にしている行動方針です。

また、私は会社をみんなと作っていきたいと考えています。その思いは会社を引き継いで以来、ずっと変わりません。この思いがあるからこそ、集まった日に会社の方針や考えを共有しています。みんなに意見や考えを求めることがあります。そうして出てきた声を最大限活かして、施策を考えたり打ち出したりしています。このように皆人では、一人ひとりを徹底して大事にしつつ、それぞれが会社と一緒に成長できる環境があります。エンジニアだから営業も事務も経理もマーケティングも何も分からないなりに、手探りで会社を強く成長させていきたいと考えている人たちが、これまでの皆人を作り上げてきました。この方針は今後も続けていく予定です。

こうして話し合った後はお楽しみの時間が待っています。子どもの頃から仲良くなる手っ取り早い方法と言えば、遊ぶことか食べることです。みんなで集まった日の締めくくりは、ボードゲームをしたり食事に行ったりして親睦を深めるようにしています。特に食事は社員から候補を挙げてもらって、人気投票の末に選ばれたお店に行くようにしています。だからこそ、感じる美味しさも楽しさも違います。

全力で一人ひとりを大事にしていく

それは私だけでは成し遂げられません。社員全員も一人を大事にしてくれる文化・風潮があるからこそ継続できています。こうした文化、風潮などが皆人に一体感をもたらしてくれています。

最後に

私は、皆人に所属する社員にも、そして皆さんにも後悔のない選択をして欲しいと考えています。そのために、まずは自分の人生をどう生きるかを曖昧でもいいので計画を立てることをオススメします。

皆さんが考えて決断した結果として、皆人を選択していただけたなら幸いです。私のように「10年は所属するけど、そっから先は上流を経験するために転職する予定」という方も歓迎です。是非、将来のキャリアプランを教えてください。全力で応援します!

もし少しでも皆人や私に興味を持っていただけたなら、是非ご連絡ください。随時カジュアル面談をしておりますので、是非お話ししましょう!

株式会社皆人では一緒に働く仲間を募集しています
1 いいね!
1 いいね!
同じタグの記事
今週のランキング
株式会社皆人からお誘い
この話題に共感したら、メンバーと話してみませんか?