日本初の通信キャリア・IT系4社からの資金調達を経て、次なるフェーズへ | 株式会社mov
はじめまして。株式会社movの代表をしております、渡邊と申します。この記事では、「今回のシリーズBでの資金調達を皮切りにmovはこれからなにをしようとしているのか?」を記載したいと思います。今回...
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2015年、mov創業の瞬間を知る数少ない人物。訪日ラボを皮切りに、口コミコムや口コミアカデミーなど、複数の新規事業にゼロイチで関わってきました。
今年で10周年を迎えたこの節目に、代表・渡邊との出会い、創業時のエピソード、そして現在の役割について。いまだからこそ語れるmovの原点やリアルを聞きました。
27歳で共同創業メンバーとして株式会社movにジョイン。業界最大級インバウンドビジネスメディア「訪日ラボ」の立ち上げおよび編集長に就任し、メディアでの情報発信のほか、テレビ出演や各業界紙への寄稿を通じインバウンドビジネスの市場成熟に貢献。現在、新規事業やアライアンスに携わる。
代表の渡邊とは、もともと起業仲間を通じて出会いました。もう10年以上の付き合いになります。最初の印象は、一言で言えば「面白い人だな」と。普通の人からしたら「それは無理だろう」というアイデアでも、絶対にできると心から信じて、周りを巻き込みながらやってのける人です。その実行力や市場のニーズ・トレンドを嗅ぎつける力、人の巻き込み方だったりが、本当にすごいと感じました。
また、人を集めるにあたって、渡邊のカリスマ性はもちろんですが、運の強さも持ち合わせていると思います。現在movのキーマンとなっている創業メンバーを、必要なタイミングごとに揃えられている。これは奇跡的なことで、渡邊さんの運の強さでもあると思っています。そして、私も渡邊さんによって巻き込まれた創業メンバーの1人でした。
前職を退職したタイミングで渡邊から声がかかり、最初のサービスとして、インバウンドに特化したメディア「訪日ラボ」を立ち上げることとなりました。
最初に立ち上げたのは「訪日ラボ」でした。当時、SEOの知見はありましたが、メディア運営やインバウンド領域は未経験。言わば、完全に手探りでのスタートでした。インバウンド関連の検索トレンドや競合を調査してみると、業務で活用できるデータや情報が世の中にほとんど整理されていないことに気付きました。コンサルティング会社やインバウンド関連事業者にとって、この情報不足は大きな課題になっているはず。その気づきこそが、「訪日ラボ」を立ち上げる原動力となりました。
やがて「訪日ラボ」の認知が広がるにつれ、インバウンド対策の相談が多く寄せられ、応えきれないほどの問い合わせが来るようになりました。そんなタイミングで立ち上げたのが、インバウンドを呼び込みたい事業者と多言語化や、決済対応などのソリューション提供企業をつなぐプラットフォーム「訪日コム」です。
その後、インバウンド集客に、口コミの収集や分析が重要であったことから「口コミコム」が誕生。加えて、訪日ラボの成功事例があった背景もあり、店舗ビジネスの集客・マーケティング担当者向けのニュースメディア「口コミラボ」も立ち上げることに。さらに、「口コミラボ」だけでは、リードの供給が足りないとして、リードナーチャリングのための会員制メディア「口コミアカデミー」を立ち上げました。
振り返ると、「訪日ラボ」に続き、「訪日コム」「口コミコム」「口コミラボ」「口コミアカデミー」と、計5つの新規事業の立ち上げにゼロから関わってきました。
2019年には、インバウンド業界の展望をまとめた書籍『インバウンド調査報告書2020[2019年上期のデータから2020年上期を展望する]』を執筆。さらに、テレビ朝日の情報番組「モーニングショー」に有識者として生出演するなど、対外的な発信にも取り組みました。
こうして、創業当初から多くの新規事業の立ち上げやリリース、新しい挑戦を経験しながら、今に至ります。
業務は多岐にわたりますが、大きく分けて2つの領域を担当しています。ひとつはアライアンス周りの調整役。もうひとつは、新規事業の立ち上げに関わるプロジェクト管理です。
アライアンスに関しては、主に「口コミコム」関連のパートナー連携を担当しています。たとえば、口コミサイトやOTAなどとの媒体連携や、外部企業とのアライアンス交渉、各種調整業務などが中心です。最初の段階では、代表の渡邊が商談を持ち込んできて、それを私が引き継ぐかたちで調整に入ることも多いです。最初は秘書的なサポートから始まり、商談が進むにつれて、実際の現場の動きを管理するPMを担うようになります。
新規事業については、立ち上げに向けてのプロジェクト化、各種タスクの整理、法務まわりのリスク調査や契約関連の確認なども、私の担当領域です。コーポレート部門とコミュニケーションを取りながら、新規事業を進めるための基盤づくりを担っています。
これまでのmovの歴史を知っているからこそ、代表の渡邊の考え方や意思決定の背景も理解でき、その意図を汲んで経営やメンバーを支える役割ができていると感じています。自分のやりたいことを推進していくより、代表の渡邊や周囲の仲間が実現したいことを、二番手として支えていくような立ち位置が多く、「社長の右腕」のような役割を担っていると言えるかもしれません。
仕事の面白さは、業務の幅広さと専門性にあると思います。インバウンドという専門性の高い領域で、アライアンスの調整から新規事業の立ち上げに伴う法務関連の対応まで、横断的に幅広く関わっています。
自分のサポートによって物事がうまく形になり、貢献できたとき。そして、些細なことですが「ありがとう」と言葉をかけてもらえたときに、仕事の面白さややりがいを感じます。その業務の幅広さや専門性、そして貢献したい仲間がいることが、いま私がmovにいる意義なんじゃないかと思っています。
創業当初からの行動指針「Simple,Powerful,Speedy」を象徴するように、世の中にある「本当は必要だとわかっていながらも、面倒でやりたくないこと」を、実直にやってきた会社だと思っています。あくまで「地に足のついたスタートアップ企業」であることが、movの魅力だと感じています。
たとえば、スタートアップでは後手にまわることが多いしっかりしたコーポレート機能の立ち上げも、初期の段階で注力した結果、今では強固な組織が作られています。福利厚生や従業員の働きやすい環境なども整備され、結果として人が集まる組織になりました。いわゆるスタートアップの華やかさが足りないのは課題かもしれませんが、だからこそ信頼できる、地に足のついた会社だと感じています。
これまで、特に新事業のリリース間際は、泥臭い作業も山ほどこなしてきました。そんな実直に働く創業メンバーの社風やスピリットは、今も変わらず受け継がれています。movには、何かを深く突き詰めていたり、自分の「好き」を追求していたりと、個性と熱量を持っている人が多いと感じます。初期・中期のメンバーで活躍している人は特にそういった特徴を持っていると思います。
そして、人が増えたことでさらに掛け算が起こって、これまで見えなかった視点や、できることが増えているのが今のmovです。
創業当時のmovの雰囲気は、例えるなら「野武士の集まり」でした。組織としてまだ体裁をなしているわけではないけど、戦術を磨いた人たちが集まって、それぞれの現場でやるべきことをやって組織として成り立っている。そういう雰囲気でした。
現在はシンプルですが、創業当初から見てきたからこそ「会社になったなぁ」としみじみ思います。
休日は子育てがメインで、子どもと遊んで過ごすことが多いです。趣味はゴルフと自転車で、特に自転車は、自分でパーツやフレームを揃えて、組み立てるところから楽しんでいます。
自分で組み立てたうえで体も鍛え、自転車のタイムの結果につながることが楽しいんです。仕事でもプライベートでも、ゼロイチから組み立てて、結果につなげるのが好きなのかもしれません。