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不自由な自由――「事業再生」から始める、新規事業の創り方

こんにちは、マイプロダクト代表取締役の、小山 (こやま) です。社員たちからは、翔 (しょう) さんと呼ばれることが多いでしょうか。

僕らは、大手からスタートアップまで、幅広い企業と新規事業の創出に取り組む、ビジネスデザインの会社です。また、地域コミュニティを大切に、自治体 / 事業者と関係人口の創出やファンづくりに取り組んでいます。

創業から少し時間が経ち、奔走してきた数多くのプロジェクトを振り返りながら、自分たちが直面してきた困難や、得てきた示唆を、当社に関心持つ方々に広く共有していきたく、筆を取りました。もし良かったら是非、お付き合いくださいね。

今日は、僕らが挑む「新規事業」について、です。

新規事業は、楽しいか

新規事業に取り組む部門はある種、キラキラと輝いていて、希望するヒトも多いのではないでしょうか。僕らも、新規事業の立上げでご相談を受けることが多く、そんな華やかな雰囲気を一緒に楽しむこともあります。一方で、数を重ねるうちに、ここには複数のカテゴリが存在することを学びます。

5年後を想定した自由なイノベーション推進もあれば、環境変化に対応したシナジーある事業領域の拡大も、あります。ただ、個人的に一番好きなのは、「事業再生」から始める、新規事業でしょうか。

解けない問題を、融 (と) く

依頼を受けてからクライアントの事業内容を見ると、新規事業の前に、不採算事業への対応や、そもそも会社として示すビジョンが後手に回っているケースがあります。こうしたプロジェクトは、難易度が高いです。苦境に目を背けてスタートすると、せっかく検討してきた新規事業も定着せず、最後に雲散霧消する可能性があるためです。

逆境に抗う人々に寄り添うことを社として掲げていると、こうした新規事業の皮を被った「事業再生」に、数多く巡り合います。

この場合、同時並行で検討することが求められます。既存事業を再構築しつつ、削り切れない固定費を可能な限り、思い描く新規事業に投資し、「許容可能な痛み」を模索します。これは、純然なロジックでは解けない問題で、最後はクライアント / 関係者を巻き込んで、利害調整を図りながら、融け合うように解く、ことがポイントです。

不自由な自由を、想う

僕らが大切にする価値観の一つに、「制約からの発想」というのがあります。狭く閉じた商流、アナログな商材、非効率な製造など――限られたリソースの中で発想を研ぎ澄まし、制約を逆手に、誰も考えつかない革新的な一手を打ちたいと、そう思っています。

正直なところ、まだ満点を与えられるプロジェクトは、これまで成し遂げていないと思います。ただ、「不自由」であればあるほど、一歩を踏み出したその先に、より深い「自由」を感じることができるかもしれないと、いつも前を向きます。

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