ストーリーでは、現在neoAIで活躍するメンバーを紹介しています!
今回ご紹介するのは、プロジェクトマネジメントから全社の開発基盤づくりまで、組織を横断して活躍する佐藤丈一郎(さとう じょういちろう)さんです。
2024年8月にneoAIへ参画。早稲田大学で学びながら、AI開発プロジェクトのPMを務めるだけでなく、全社的な開発プロセスを整備する開発基盤チームにも所属し、組織のスケールに貢献しています。
インタビューでは、佐藤さんがどのようにして技術的な視点と組織的な視点を身につけていったのか、そしてneoAIで働く魅力について語ってもらいました。
目次
自己紹介をお願いします。
neoAIで長期インターンを始めようと思ったきっかけは何ですか?
実際に入社してみて、入る前のイメージとのギャップはありましたか?
やりたいことを実現できる環境だと聞きましたが、具体的にはどんな挑戦をされたんですか?
実際に自分でコードを書いてみて、どんな発見がありましたか?
スキルアップのために取り組んだことはありますか?
プロジェクト以外でもneoAIの開発基盤を作っているとか?
neoAIの魅力って何だと思いますか?
今後の目標を教えてください!
最後に、読者に向けて一言お願いします!
自己紹介をお願いします。
早稲田大学基幹理工学部情報通信学科4年の佐藤丈一郎です。2024年8月にneoAIに入社しました。
プライベートではライブに行くのが好きで、特に大きな音に包まれる感じが好きです。フェスもよく行きます!来年はいろいろ行きたいですね。他にも休日は山に登ったり、自然のある場所に行くことが多いです。体を動かすのが好きで、わりと健康志向なタイプです。
入社当時は実務経験は全くありませんでしたが、これまでPoCから要件定義、開発、保守運用まで幅広く経験し、現在はカスタマイズ開発のPJのPMを担当しています。
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neoAIで長期インターンを始めようと思ったきっかけは何ですか?
もともと情報系に興味があって、自分で情報技術者試験の応用情報まで取ったりしていました。勉強自体は面白かったのですが、大学や資格の勉強だけでは、実際の現場で役に立っている実感が持てませんでした。技術がどんな場面で、どんな課題を解決しているのか。そこを実際に見ないと、本当の意味では理解できないと漠然と考えていました。
ちょうどChatGPTが世間を賑わせ始めた時期でもあって、AI自体への関心も一気に高まりました。ただ、AIの理論を学ぶのは面白い一方で、巨大なLLMの基盤モデルを一から開発するような領域は、OpenAIやGoogleといった一部の企業が中心になって担っていて、学生の自分がそこに直接関わるのは現実的には難しいとも感じていました。
それなら、AI技術そのものを作ることよりも、既存の技術をどう組み合わせて、実際のサービスやビジネスの中でどう価値に変えていくのかを、現場で考えていく方が面白そうだなと思うようになりました。
そんなことを考えながらインターンを探していた時に、Wantedlyで偶然neoAIを見つけたんです。ただ、経験のない自分にとってneoAIのようなスタートアップは「高い技術力の人たちが少数精鋭で事業を作り上げている」イメージがあって、そんな組織の中で自分は会社に貢献できるのか不安でした。自分に成果が出せるのか?Pythonもほぼやったことないのに大丈夫なのか?って。
でも、そんな環境で働くことは、自分の成長につながるのではという期待もありneoAIに入ることを決めました!
実際に入社してみて、入る前のイメージとのギャップはありましたか?
入った後に感じたこととしては、まず、研修が充実していることに驚きました!1人1人にメンターがついて質問もできるし、1on1や全社会で会社のことを知る機会もある。ちなみに僕のメンターはりくやさんで、ご飯に連れて行ってもらったりとかなり手厚くサポートしてもらえました。そういう点ですごく馴染みやすかったです。
実際の業務はもちろん簡単ではなかったですが、AI、特にLLMはまだ社会的にも新しい技術なので、決まりきった正解がないところが面白いと感じました。既存のやり方に当てはめるのではなく、「目の前の課題に対して、どのような形で技術を活かすのが適切か」をゼロから考えられる。その点が一番やりがいのある部分だと思っています。
仕事にも少しずつ慣れて、会社やプロジェクト全体の動きが見えてくるようになった今は、自分から「これをやってみたい」と手を挙げると、実際に挑戦させてもらえる環境だと感じています。任される範囲も広がってきていて、成長できている実感があります。
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やりたいことを実現できる環境だと聞きましたが、具体的にはどんな挑戦をされたんですか?
これまでは主に、クライアントが本格的なシステム開発に入る前の検証段階、いわゆるPoC(概念実証)を担当していました。
そんな中で、あるプロジェクトで少し開発に携わる機会があり、自分が実装した機能をプロダクトに載せられることが楽しく、本格的な開発に挑戦したいと思うようになりました。そこで上司に相談して、正式に開発プロジェクトにアサインしていただきました。
本格的な開発フェーズに入ると、PoCとは考えるポイントが大きく変わりました。PoCでは「モデルが正しく動くか」「期待する精度が出るか」が確認できれば十分でしたが、開発ではそれがそのままユーザーに使われるプロダクトになります。
そのため、技術的な背景を知らない人でも直感的に使えるUIや、フロントエンドとバックエンドの連携、入力内容のチェックなど、システム全体を意識する必要があります。さらに、一度動けば終わりではなく、長期間にわたって安定して使われ続けることや、将来の機能追加にも対応できる構成になっているかまで考えなければなりません。
「とりあえず動けばいいコードを書く」ことから、「クライアントにとって価値があり、長く使われ続けるシステムを作る」ことへと視点が切り替わったことで、開発の面白さをより強く感じるようになりました。現在はシステムの要件定義にも関わっており、常にその視点を意識しながら取り組んでいます。
実際に自分でコードを書いてみて、どんな発見がありましたか?
neoAIが開発している法人向けAIチャットサービス「neoAI Chat」のコードベースを活用して開発を進めたのですが、コードを読み込み、実際にその設計思想に沿って実装してみたことで、設計への理解が一気に深まりました! 最初は機能ごとの処理の流れを追っていましたが、次第にこのプロダクト全体がDDD(ドメイン駆動設計)に基づいて構成されていることに気づき、見る視点が変わっていきました。
設計思想を意識してコードを書くようになると、単に処理を実装するだけでなく、「この構造は保守や拡張、運用まで含めて適切か」「プロダクト全体として無理のない形になっているか」といった、これまであまり意識してこなかった非機能的な側面にも自然と目が向くようになりました。
アーキテクチャへの理解が深まったことで、「とりあえず動く実装」から一段視座が上がり、プロダクト全体の質をどう設計するかを考えるようになったことが、一番大きな発見だったと思います。
スキルアップのために取り組んだことはありますか?
友達と定期的に勉強会を開いていました!業務では触れないインフラやフロントエンドの知識をQiitaやZennの記事を読みながら学んだり、最新の論文やTwitterで話題になった技術をすぐに使ってみたり。その友達も今度neoAIに入ることになったんですよ(笑)
本を読むことからも多くを学びました。特に『Googleのソフトウェアエンジニアリング』という本を読んで、ソフトウェアのあり方や考え方について深く学んだんです。「何を意識してコードを書けば良いのか」という根本的な部分から理解できました。
あと、他の開発メンバーとよく話すようにしています。neoAIは原則対面勤務ですし、メンバーの雰囲気的にも話しやすい環境なのかなと思ってます。「ここどうなってるんですか?」って聞くと、みんな丁寧に教えてくれる。実際に開発に携わってるメンバーと近い距離で話せる環境があったのはとてもよかったです。
普段開発をしている人の話を聞く中で、要件定義の重要性も改めて感じました。どのようにユーザーが実現したいことをコードに載せているのか、その思考プロセスを間近で見られたのは大きな学びでした。
プロジェクト以外でもneoAIの開発基盤を作っているとか?
はい、現在はプロジェクト外の全社横断的な動きとして開発基盤チームに所属しています。neoAIは急速に組織が大きくなっていて、複数の開発プロジェクトが同時に進む中で、開発の品質やスピードをどう保つかが課題になってきています。そこで、開発プロセス全体を支える基盤づくりに取り組んでいます。
具体的には、AIカスタマイズ開発におけるPoC、要件定義、設計、開発、テスト、保守・運用までを一連の流れとして捉え、それぞれのフェーズがどうあるべきかを整理・定義しています。そのうえで、プロジェクトや担当者ごとの差が出にくい開発体制やプロセスを整え、PoCで得られた知見やノウハウを個人に閉じず、組織全体で再利用できる形にしていくことを目指しています。
目指しているのは、会社の規模が今の何倍、何十倍になっても、品質とスピードを落とさずにスケールできる開発基盤を作ることです。また、ただプロジェクトをこなすのではなく、開発をすればするほど、組織としてのneoAIが強くなっていく。そんな仕組みを作るチームだと思っています。
組織やプロセスがまだ発展途上の中で、開発のあり方そのものを定義し直していくのは簡単ではありません。ただ、その分、スタートアップが組織として成長していく過程に深く関われている実感があります。目の前の課題をチームで一つずつ解決しながら、より良い形を作っていくプロセスはとても刺激的で楽しいです!
neoAIの魅力って何だと思いますか?
魅力はたくさんありますが、まず感じるのは、納得いくまで徹底的に議論する文化があることです。議論すること自体を前向きに楽しんでいて、役職や経験に関係なく、誰でも意見を出せる雰囲気があります。
例えば、変数名を一つ決めるだけで、1時間半ほど議論したこともあります。最初は「さすがにそこまで?」と思いましたが、理由はシンプルで、名前はそのまま仕様になって、読み手の理解や誤解に直結するからなんです。一度決めた名前はコードやドキュメントに残り続けるので、ここで曖昧な言葉を選ぶと、後からチーム全体の認識ズレにつながってしまう。だからこそ、「今わかればいい」ではなく、「誰が読んでも同じ理解になるか」を基準に、納得いくまで話し合います。実際にある機能で、最初は直感的な名前を付けようとしていたんですが、「その言葉だと誤解されそう」「構造が正しく伝わらないかも」という意見が出て、みんなで言葉の選び方から見直したことがありました。
こうした設計の細かい部分でも妥協せず、全員が「これなら納得できる」と思えるところまで議論する。その過程を楽しめる文化があるからこそ、コードを書く人も読む人も理解しやすいものが生まれていると感じています。全員で考え抜いた末に合意できたときの達成感は、本当に大きいですね。
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そして、周りの人たちのレベルの高さ。賢いだけじゃなくて、視野が広いんですよ。例えばCOOの寺澤さんは、組織トップの視点と高い技術力を両立していて、本当にすごいなと思います。技術的な話で深く議論できるのはもちろん、普段は趣味の話で盛り上がったりもして、和気あいあいとした雰囲気の中でお互いを高め合える。そんな人たちと働けるのが本当に楽しいんです!
何より、AIの最前線で社会にどう影響を与えるか自分で考えながら仕事ができる。流行に乗るんじゃなくて、本当に意味のあることに取り組める。そこがneoAIの大きな魅力だと思っています!
今後の目標を教えてください!
これまでは、PoCや開発を中心に技術面の仕事に取り組んできましたが、今後は顧客への提案など、ビジネスサイドにも挑戦していきたいと考えています。開発を通じて、「技術として正しい」だけではなく、「それがどんな価値を生むのか」まで考えることの重要性を感じるようになったからです。
自分自身、表面的な解決よりも、「そもそも何が本質的な課題なのか」を考えることが好きなタイプだと思っています。だからこそ、技術だけに閉じず、顧客や事業の視点も含めて物事を捉えられるジェネラリストとして、視野を広げていきたいです。
技術を深く理解したうえで、本当に価値のあるものを見極め、それを形にしていく。neoAIには、そうした考え方を実践しながら成長できる環境があると感じているので、これからも挑戦を重ねていきたいですね。
最後に、読者に向けて一言お願いします!
実務経験がなかった自分でも、研修やメンター制度、仲間のサポートのおかげで、今では開発のプロジェクトでマネージャーを任せてもらえるまでに成長できました。
スタートアップだからこその自由度とスピード感を持って、AI技術の社会実装という最先端の領域に挑戦できる。しかも、それを支える仕組みと仲間がいる。「自分にはレベルが高いかも」なんて思わずに、ぜひ挑戦してみてください!一緒にAIの未来を作っていきましょう!