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『「情報」を活用して、かかわる全てのステークホルダーと幸せな関係を築く』BtoB企業PR担当の想い

こんにちは、ネットプロテクションズ(以下NP)採用担当です!

今回は主に社外への情報発信を通して、サービス・会社理解を促進する役割を担うPR・広報という仕事について、担当の二人に話を聞きました。


(左)長谷川 智之
2014年新卒入社。NP後払いのセールス・アライアンス担当を経て、2017年よりPR担当。

(右)及川 航大
2017年新卒入社。2017年8月よりPR担当。

ー お二人は現在、PR担当として活動されていますが、PRの仕事とはどういったものなんでしょうか?

長谷川
PR・広報はマーケティングにおける手段の1つです。企業はサービスを売るために様々なマーケティング活動を行います。PRもその中の1つです。

僕たちがPR担当として持っている役割は主に2つあります。
1つ目が会社のブランディングです。「なんかイケてる」「なんか良さそう」と感じる企業がありませんか?そのような顧客の潜在的な感情を形成する活動がブランディングです。会社のブランディングが十分にできていると、サービスの買い手である顧客とのあらゆる接点においてレバレッジが効きやすくなります。じっくりと活動して徐々に効果を出していく、長期的かつターゲットが広い取り組みと言えます。

2つ目はニーズが顕在化していない顧客に対してのサービスの認知形成です。新聞や雑誌、ウェブメディアなどの第三者メディアへの事例掲載などがこれにあたります。ベンチマークしている企業がメディアで取り上げられていたら、思わず見てしまいますよね。そこでNPが話題に出ていたら、気になってきませんか?こちらは短期的かつターゲットが狭い、どちらかというとプロモーション寄りの施策と言えます。

及川
具体的な業務内容としては、先程の目的を達成するための情報開発と情報発信を行っています。

情報開発は、発信する情報を社内から見つけ、それを世間に受け入れられるようなメッセージすることです。例えば、「こんなことやってるうちの会社すごいだろ!」とただ発信するだけでは世間はもちろん興味を示してくれません。「いま社会的にこんなことが問題になっているけど、うちの会社はこういう取り組みを行ってそれを解決できています!」というメッセージにすると、納得度が増したり、もっと知りたいと思えたりしますよね。

情報発信は、先程のように加工した情報を社会に広めることを指します。SNS等が普及している今、簡単なことのようにも見えますが、誰にどんな情報を知ってほしいのかを考え、コミュニケーションを設計し、メディアに取り上げてもらいやすいように関係性をつくり……と、実はかなり奥が深いんです。

ー 特に難しいと感じるのはどのようなことですか?

及川
ステークホルダー全員の価値提供を考えることに難しさを感じています。僕たちの主なステークホルダーはメディア、生活者、自社(NP)の三者です。

まず、情報を記事化してくれるメディアにとっての価値です。彼らに金銭的なメリットがあるわけではないので、NPの情報を記事化すること自体に価値を感じてもらう必要があります。そのため、媒体の読者・視聴者の求めていることや、記者自身の想いを捉え、その観点を踏まえて情報を提示する必要があります。

次に、情報を受け取る生活者にとっての価値です。もちろんメディアにとっての価値を考える際に、その先にいる視聴者・読者を見据えてはいますが、僕たちが考える生活者にとっての価値と乖離していないかについては別で考える必要があります。例えば、昨今の金融業界にあるような不安を煽る情報はメディアにとって記事化しやすい情報かもしれませんが、僕たちが生活者に示したい情報価値には当たりません。ただ興味を引くだけの内容でなく、生活者にとって本質的に価値のある情報を発信したいと考えています。

最後に、PRを行う主体であるNPの価値です。目的はサービス認知や採用促進、ブランディングなど様々ですが、やはりそれらの目的の達成に寄与できている情報なのかは考える必要があります。

このようにステークホルダーそれぞれにとって有益な情報を生み出すことが求められるものの、上手くいくテンプレートのようなものがあるわけでもないため、常にベストな形を模索している感じですね。一方で、三者にとってのAll-Winを模索するPRという仕事は、クリエイティビティが求められる非常に面白い仕事だとも感じています。

長谷川
及川が挙げたクリエイティビティの発揮こそが、PRの仕事において何よりの価値だと考えています。事業部の持っている情報を言われた通りに発信するだけでもなく、社会トレンドに寄りすぎて会社として伝えたいことをないがしろにするわけでもない、その絶妙な塩梅のメッセージにするという仕事に大きなやりがいを感じています。

そのためには、事業部や経営企画部の人間と同じくらい当事者として事業・経営状況について理解をしていないといけませんし、加えて、マーケットの声もきちんと拾っていかないといけません。外から求められていることにも、内から求められていることにも最大限耳を傾ける努力が必要だと感じています。

ー 思い出深い取り組みはありますか?

及川
昨年ポーター賞*1 を受賞できたことは思い出深いですね。まさに情報開発に悩みに悩んで実を結んだことだったので。

僕たちはNPという会社が社会的に意義のあることをやっていると自負していました。しかし、世間からNPをあまり認知してもらえていないことに大きな課題感を持っていました。

どうすればもっと世間にNPのことを知ってもらえるのかを議論する中で、対外的な評価を得ることも大切だと考え、権威あるポーター賞への応募に至りました。しかし、ビジネスに対するスタンスやサービス、組織にかける想い等、抽象度の高い概念を理解してもらえるように伝えるのは難しく、審査の過程で非常に苦労をしました。誤解を生まないように噛み砕いて説明する必要がある部分もあれば、一方で、大切にしている理念はできる限りそのまま理解いただきたかったので、元々の表現を大切にするなど、悩みに悩んで納得の行くメッセージを伝えていきました。

最終的に受賞という結果に結びつき、そのニュースを知った多数の方からポジティブなリアクションをいただけたため、今回の施策に取り組んで良かったなと感じています。

また、「Credit Tech」*2 という概念を創出し社会に打ち出していることも、とても想いがこもっている取り組みです。メディアが注目する領域と、生活者が求めている社会トレンド、そしてNPが打ち出していきたいメッセージが詰まっている概念だと思っていて、それを創出できたというのは、興奮しました。まだまだ浸透させていきたい概念なので、思い出深いというのには早すぎるかもしれませんが。

長谷川
加えて、弊社の会員制決済サービスのatone(アトネ)が総務省が実施する実証実験プログラム「StartupXAct」*3 に採択されたことを発信できたことも、PRとしての役割を果たすことができたことだと感じます。当初、上記のニュースは短期的なプロモーションにおいて大きな影響力がないということから、事業部側ではあまり重要視されておらず、情報発信の価値も小さいと捉えられていました。

そういった状況に対して、長期的なブランディングから見て情報発信する価値の大きさを僕たちから事業部へ伝え、働きかけたことで、十分に練り上げたリリースを発信することができました。結果として、NPの掲げているミッション、事業を通して作っていきたい世界観を社会に対して明確に訴えることができたのではないかと感じています。

*1 ポーター賞とは
製品、プロセス、経営手腕においてイノベーションを起こし、これを土台として独自性がある戦略を実行し、その結果として業界において高い収益性を達成・維持している企業を表彰する賞。詳しくはこちら

*2 Credit Techとは
テクノロジーを用いて、信用情報を新たに創造することで、信用をより精緻化するビジネス領域です。ネットプロテクションズはその領域のパイオニア企業として、あらゆる商取引を円滑にすることを目指しています。詳しくはこちら

*3 StartupXactの取り組みとは
本年度より総務省とNRI共同で始まった「地方公共団体とベンチャー企業のマッチング/ベンチャー企業への機会創出」の取り組み。詳しくはこちら

ー 社外のパートナーの協力を得る上で、意識をしていることはありますか?

長谷川
現在、主に協力をいただいているのはPR会社さんです。彼らとは、NPの発信してもらいたい情報をただ形にしてもらう下請け先としての関係ではなく、ともに適切な発信方法を議論できるフラットなパートナーとしての関係作りをしたいと考えています。

だからこそ、サービスや会社の根幹にある価値観も含めて彼らに深く開示し、彼らにNP自体を好きになってもらうことで、当事者意識を持って関わりやすい状態を作る努力をしています。またこちらから積極的に彼らの意見を吸い上げ、戦略や戦術に活かすようにしています。

PRのプロである彼らから意見をいただけることは僕たちにとってもありがたいことですし、彼らにとってもPRの業務の一部分を担うだけでなく、会社やサービスについて深く理解した上で、当事者としてNPに関われる方が楽しんで仕事をしていただくことができると考えています。

ー 最後にお二人が「PRの仕事」というものついて考えていることを教えてください。

及川
PRの仕事は、会社の戦略に濃密に関わり、かつ多くのステークホルダーのことを考えていくという点で、非常にスケールの大きな仕事だと感じています。そんな仕事に新卒1年目の初期配属でアサインしてもらえる会社の風土に感謝していますし、やりがいの大きいPRとしてのキャリアを今後も続けていきたいです。

長谷川
PRは会社経営そのものだと考えています。我々のやろうとしていることは自らも含めた、会社に関わる人間全てを、情報という手段を活用して幸せにすることです。これほど素晴らしい仕事に関われることを光栄に思いながら、与えてもらった機会に対して、責任を持って取り組んで行きたいと感じています。

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