良質なパウダースノーで知られる北海道のルスツリゾートでは、オーストラリアやアメリカ、ヨーロッパ、さらには中国やアジアからも訪れる人が年々増えています。
今回は、ルスツリゾートを運営する加森観光がWeChat Payを導入した経緯をご紹介したいと思います。
外国人観光客のうち2割が中国からの観光客
ルスツリゾートは北海道最大級のスキー場を擁し、総コース数37、総滑走距離42km、羊蹄山の壮大な景色を楽しみながら滑ることができます。また、60種類以上のアトラクションがある遊園地や4コース72ホールのゴルフ場など、冬だけでなく夏場も楽しめるリゾート地です。
国内だけでなく、外国人観光客も年々増えており、平均で3割、ピーク時は訪れる観光客の半分が外国人になることも。そのうち中国からの観光客は、2割にも上ります。
決済を便利にするだけでなく、マーケティングへの活用も期待
モバイル決済を導入するきっかけとなったのは、加森観光の海外営業部が中国に訪問した際にWeChat Payやアリペイが日常的に利用されている状況を見たこと。決済スピードが速く、便利な手段だと実感したそうです。
加えて、導入する決め手となったのは、以下の2点。
①中国人観光客は冬に訪れるスキー客が多いため、シーズンを迎える前に中国で普及しているモバイル決済を導入したい。
②コミュニケーションツールとして使われているWeChatを使って中国人に向けた情報発信やプロモーションをすることで、マーケティングに活用したい。
「モバイル決済が利用できるのは便利」と、中国人観光客からの反応も上々のようです。
モバイル決済「WeChat Pay」「アリペイ」の利用は想像以上
2017年7月にWeChat Pay、アリペイを導入してから約半年後の2018年1月の時点で、モバイル決済の利用は想像以上に伸びているとのこと。銀聯(ぎんれん/中国で使えるキャッシュカード兼デビットカード)と同じくらいの割合にまで増えているそうです。
さらに利用を伸ばすため、ルスツリゾートに加えて、「サッポロテイネ」「登別マリンパークニクス」にも導入したところ、マリンパークニクスでは入園券の購入での利用が増えるなど、効果は期待以上。今後は、国内のモバイル決済サービスの導入も検討しているとのことです。
日本は現金で支払う文化だと言われていますが、観光業界を中心に、モバイル決済はどんどん広まってきています。キャッシュレス社会は、もう目の前まできています。時代をリードする事業を一緒にしませんか?ご興味のある方は、ぜひご連絡いただければと思います。