社内デザイナーの成長のきっかけに!オイシックスの創業18周年ロゴデザインコンペをした話

こんにちは。オイシックス・ラ・大地のアートディレクター/デザイナーの戸田です。

2017年にオイシックスに入社し、今年の4月からEC事業本部販売推進室という部署でアートディレクター兼デザイナーとして、売場ページのデザインや撮影ディレクションを主に担当しています。最近は新卒・中途と新しいデザイナーが続々と入社し、オイシックスに入社して1年弱の僕が社内のデザイナーの成長を考える立場になりました。

それまでは自分としか向き合ってこなかったので、マネジメント業務は分からない事だらけ。どうやってチームメンバーのパフォーマンスを高めていくか、毎日が試行錯誤の連続です…。

そんなオイシックスは、2018年の6月に創業して18年目を迎えました。例年oisix.com内では、創業を記念して売り場のデザインをお祭り感のある賑やかな雰囲気にしたり、記念割引をしたりと、様々な施策を行いお客さまに楽しいお買い物体験を提供しています。そんな施策の一つに、創業記念ロゴのデザインがあります。お祭り感・記念感のあるオリジナルロゴをデザインし、ページのヘッダーやTOPビジュアルに展開する事で、お祭り感を高める演出の一つとして活用しています。今年は、誰がどうやってロゴをデザインするか…と考えていた時に、「そうだ!社内のデザイナーを巻き込んでデザインコンペをやってみよう!」と思い立ったのです。

なぜデザインコンペをやろうと思ったのか?

そもそもなぜロゴデザインをわざわざコンペ形式にしたのかと言いますと…。おせっかいながら、社内のデザイナーの成長のきっかけ作りが出来れば、と思ったからです。やろうと思えば、自分一人でデザインを完結させる事も出来るのですが、せっかくならより多くのデザイナーを巻き込んで楽しく、切磋琢磨しながらデザインの事を考える場を作ったら面白いんじゃないか、という想いが芽生え、スケジュールに多少の余裕があるならいっちょコンペをやってみよう!というノリで開催してみました。

コンペをやる上で工夫した事

とはいえ、せっかく社内の多くのデザイナーのリソースを借りるので、参加者にとって少しでも有意義なコンペにする為に、綿密に計画を練りました。工夫した事は色々あるのですが、一言でまとめると”参加した人が必ず成長するコンペシステムにする事”です。

1.コンペに参加する上でのメリットをちゃんと伝える!

まず一番最初にやった事は、“このコンペに参加することで、デザイナーにどんなメリットがあるのか”をデザイナーとそのデザイナーの上長にきちんとアピールし、参加してもらうためのモチベーションを高めてもらう事をかなり意識しました。

2.オリエンは簡潔に、かつ自由度をある程度残しておく!

どんな資料もそうですけど、あまりにも長いと読むのが面倒くさいし、短すぎると言葉足らずで主旨が理解できないので、オリエンシート作りはかなり時間を掛けて悩みました。結果、以下の項目をA4用紙一枚に収めました。

18周年記念の概要とやりたい事/ロゴに入れ込む要素/どんなデザインが望ましいか/お客さまにどのような価値を提供するか/どこでどんな形でロゴが使われるか/選考の方法/スケジュール

細かいルールを指定しすぎない、という事も意識したポイントです。デザイナーの自由な発想を阻害しないために、あえてデザインイメージを抽象的な言葉で伝える、でもデザインに何を求めているかを明確にする。その辺のさじ加減は本当に苦労しました…。

3.制作期間は短すぎず、かつ長すぎないようにする!

コンペに参加してもらうデザイナーは、当然各々の部署の業務があるので、コンペが普段の業務の支障にならないように注意しました。とはいえ、無駄に制作時間が長いと集中力が切れたり中だるみするなと思ったので、制作スケジュールの引き方にはかなり気を遣いました。なので、オリエンからデザイン提出までの間に、土日を2回挟むように設定しました。この“土日を2回挟む”がポイントで、週末の使い方も各デザイナーに考えてもらいます。ゆっくり休むも良し、何かインプットを得るのも良し、ONとOFFをどう使いこなすか考えてもらおうと思いました。

4.投票者は基本ノンデザイナーだけに絞る!

ここはかなり悩みどころでした。やはりデザインを評価するのは同じデザイナーであるべきなんじゃないかなと。しかし、今回のロゴはオイシックスのお客さまに向けたもの=あくまでノンデザイナーの人がお祭り感や記念感を感じるデザインであるべきではないか、と考えました。なので、投票権は社内のマーケターと一部のデザイナーだけに絞ることにしました。

実際に上がってきたデザイン

上がってきたデザインを見てみると、同じオリエンをしたとは思えないほど個性が分かれる面白いデザインがたくさんありました。コンペを開いてよかったな、と思った瞬間です。上のエントリーシートは、実際に投票者にも同じ状態を見せて投票させています。ポイントは、各デザイナーにロゴのデザインコンセプトを140文字(=2017年までのTwitterの文字制限数)以内で書いてもらう事で、デザインしたものを簡潔な言葉で説明する訓練も兼ねています。

コンペの結果

全員からの投票を終え集計結果を見てみると、意外にも票を集めた案はかなり偏りがありました。上位3案にほとんどの票が集中、しかも1位と2位はわずか一票差という結果になりました。デザイナーとノンデザイナーで選んだ案が分かれたのも面白い気づきでした。デザイナーは、無駄が削ぎ落とされたシンプルでまとまったデザインを選ぶ傾向があり、対してノンデザイナーは、多少ガチャガチャしていても勢いや楽しげな雰囲気のあるデザインに喰いついていました。そして1位に選ばれたデザイナーにブラッシュアップをしてもらい、晴れて18周年ロゴはリリースされました。

参加者への総評とフィードバック

後日、参加者全員にコンペの結果報告と総評を行い、フィードバックとして以下の事を伝えました。最後の最後で全て種明かしをするべきだ、というのが僕の考え方です。

①1位〜3位の順位発表

②ロゴデザインで最も意識してほしかった事は何か

③〆切を守ることの大事さ(実は今回、提出期限を定めていたのですが、遅れて提出してきたデザイナーも数名いました。これが社外のコンペだったら、エントリーすら受け付けてくれないよ!と釘を刺しました。)

以上の事を参加者全員に伝え、今回のコンペから何かを感じ取って、明日からのワークに生かしてもらいたい、という気持ちを最後に伝えました。

社内のデザイナーの成長のきっかけを作りたい!という想いで始めたデザインコンペですが、いざ企画してみるとメチャクチャ大変でした。でも、参加したデザイナーの中には、「普段は更新業務などのルーティーンワークが多かったけど、久しぶりにデザインを作る楽しさを味わえた!」とか、「悔しかったからまたコンペをやってほしい!」と言ってくれた人もいて、コンペを開いた意味は大いにあったのかな、と感じました。何よりも、自分一人が成長するよりも、社内のデザイナー全員が成長する事の方がはるかに大事で有意義な事だ、という事を痛感しました。これからも、一人でも多くの人が成長できて、熱狂できて、切磋琢磨し合えるような仕掛けを作っていければ、と思います!

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社内デザイナーの成長のきっかけに!オイシックスの創業18周年ロゴデザインコンペをした話
Shunsaku Toda
オイシックス・ラ・大地株式会社 / Art Director / Graphic Designer
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