【社員紹介vol.3】ONE MEDIA共同創業者 佐々木勢 いかなるときも、ブランドと信念を折らなかった。辿り着いた「ONEらしさ」

動画産業を牽引するONE MEDIAの原点は、大学のサークルにある

ONE MEDIAのFounderである明石と佐々木は、学生時代の先輩・後輩の関係にある。「まさか将来一緒に働くことになるとは思っていなかった」ーー。わずか4人での創業から、キャッシュが尽きかけた苦しい時代を超え、現在は日本の動画産業を牽引する存在にまでなっている。その歴史には、幾度となく繰り返されたトライアンドエラーと、熱意があった。

冷めない動画熱で再び出会う2人

佐々木が代表の明石と出会ったのは、上智大学の映像サークル。佐々木は当時の出会いを「明石はアフロだったんですよ、マーク・ゴンザレスに憧れて」と笑う。特に映像に思い入れが強かった二人は、定期的に開かれる発表会などには必ず作品を提出していた。今でこそ、カメラで撮った映像はそのままSDカードでPCに取り込み、複雑な編集も可能となったが、当時主流だったのはミニDVという小型のカセット。2018年と比べるとハードルは高く、手がかかるものだったが、映像にかける情熱は今と変わらない。

とはいえ、一般的なサークルの先輩と後輩の関係。まさか将来一緒に会社を立ち上げることになるとは考えてもみなかった。一緒にロックフェスティバルに出かけたり、明石の家で当時貴重だったPower Mac G5にかじりついて映像を編集したり、今を楽しむことに夢中な、一般的な学生生活だったと言えるだろう。

学生生活を終え、明石は大学時代にYouTubeが誕生したことなどが影響し、インターネットの道へと進んだ。一方、佐々木はCM制作の道へ。予算・スケジュール・クオリティの担保などを担当し、ハードな日々に忙殺されていた。ガムシャラに走り抜けた社会人生活で培った広告提案、制作、管理などの経験がONE MEDIAにおける動画制作でも十二分に活かされている。決まった予算の中でクオリティを最大化するために、なにを残してなにを捨てるのか、といったプロデューサー視点はここで養われた。

2013年、明石から佐々木に連絡が入り、動画に関するビジネスを構想していることを知らされる。そこから半年間、週末に何人かで集まりひたすらブレストをしていくなかで、いくつかのビジネスモデルが浮かび上がった。動画メディア、動画広告中心のビジネスモデル、動画製作者を繋ぐプラットフォームなど。

「でも、結局、圧倒的にメディアが面白いだろうって」。佐々木は既存の動画制作会社にはないビジネスモデルとビジョン、また明石の熱意に心を打たれた。そして2014年6月、明石、佐々木を含めた4人で「Spotwright(スポットライト)」が立ち上がる。ONE MEDIAの前身である。

苦しい創業と一縷の望み

創業から約半年間、とにかく手探りの状態でYouTubeに動画を配信していった。女性によるHow to動画や日本にいる外国人への取材動画、原宿の路上スナップ動画など、2018年ではよく見かけるような内容だが、再生数を得られなかった。

「日本ではYouTuberが少しだけ話題になり始めたくらいのタイミングでしたね。HIKAKINさんなど。海外では『VICE』や『NowThis』など洗練された動画メディアが沢山あったんですよ」。

Facebookが動画に対応すると、いち早く注目、Facebookでも動画配信をスタートする。YouTubeでは視聴者が動画を見るまでに、検索やサジェスト、再生という段階があるため能動的な意識が必要になるが、Facebookではフィードに流れてくるため受動的な視聴になる。

そうしたなかで、プレスリリースを受け取って取材し、動画化するシリーズを展開すると、Spotwrightは注目を集めるようになった。日本で動画ブームが起こる前夜のことであり、当時こうしたサービスを提供する企業がなかったのだ。順調に視聴回数が伸びていったが、このシリーズは休止となった。そこには「本当にやりたかったこと」がなかったからだ。オリジナルのリッチコンテンツで勝負することを目指していた彼らは、自分たちの信念を曲げることを嫌った。

「2015年から2016年くらい、色々チャレンジはしていたんですけど、なかなか軌道に乗らなかった」。撮影による動画制作は人的ソース、機材費などコストがかさみ、裏でキャッシュは減っていくばかり。会社は事業規模を収縮せざるを得なかった。

しかし、創業当時から明石も佐々木も「ブランドを作る。ブランドを崩さない」と考えていた。料理の早回し動画、インフルエンサーのメイク動画、これらの動画を展開するメディアは順調に視聴回数を伸ばしSpotwrightを追い抜いていったが、苦しいなかでも、Spotwrightは方向転換しなかった。「そういうアイデアもあった。けど僕たちは選ばなかった。それが今のONEブランドに繋がっていると思うし、今後もブランドというものにはとことんこだわっていきます」。

生み出された表現技法と動画元年

試行錯誤を繰り返した結果、今のONE MEDIAにも通じる、インフォグラフィックスを利用した動画が誕生する。限られた予算の中で、リッチな内容を伝えるため、撮影を行わず文字や数字、グラフなどよる説明を織り込んでいった。当時、タイポグラフィーを駆使し、文字を動画の中に積極的に使用するSNSでの動画コンテンツ制作は、「おそらくだけど、Spotwrightが日本で初めてだったんじゃないかな」と佐々木。

スマートフォンでの視聴環境にこだわり、小さな画面でも見やすいようなタイポグラフィー。動画の最初で視聴者の心を掴む演出、最後まで飽きさせないテンポ感。画角も16:9ではなく縦型やスクエアに。インフォグラフィックス動画を追求していく中で、徐々に世の中が“動画”を求めるようになる。

「動画元年」と盛んに言われた2016年。これまでテキストによる発信を行っていたメディアが、Spotwrightのインフォグラフィックス動画との相性の良さから、動画による発信を考えるようになり、問い合わせは止まらなかった。会社がまわり始めると、人員を増やしながら、事業を拡大。資金調達などを経て一気にステップアップ、日本の動画業界を牽引する『ONE MEDIA』へと進化した。

「2017年の時点で、業界の視聴率は相当高かったと自負している。ONEがやっているプロダクトや、動画の手法に注目が集まっていた。これからメディアとして影響力をどんどん広げていきたいですね」。

1つの動画に対するこだわりを忘れない

ONE MEDIAは、現在「curious」「two FACE」「WHAT’S HAPPENING」「Do what you can’t」などの自社メディア内で動画シリーズを配信中。また、クライアントワークでは、それぞれのクライアントの目的達成のための動画でありながら、ONE MEDIAらしさを色濃く残したプロダクトを手がけている。

佐々木は「ONE THEATER」というオリジナルショートフィルム制作プロジェクトのプロデューサーを担当。若いクリエイターたちと一緒に、ONEらしさを残しながらショートフィルム制作にチャレンジしている。

「日本の映画業界の問題として、若い才能が出てきづらいことが挙げられる。ONEは若い映像制作者にチャンスを与える環境です。新しい才能がドンドン集まってきてくれることを期待しています」。

日本全国に動画産業はあるものの、ONE MEDIAはインフォグラフィックス動画、VR動画、ショートフィルムなど常に新しいことにチャレンジしてきた。そのマインドは会社全体にあり、社員の成長も著しい。佐々木は「新しい技術を自分で調べて、勉強して勝手に習得していっちゃう」と冗談めかすが、それほどまでに積極的になれる環境が整っているということの証左だ。

今後デバイスが進化し、通信インフラが整備されると、今にも増して動画コンテンツの需要は高まっていく。すると、動画のバリエーションもますます豊富になっていくだろう。ONE MEDIAも移ろいゆく時勢に対してアプローチを変えていく必要があるが、そこがまさに得意分野。新たな技術や見せ方を取り入れながら、らしさを消すことなく高い品質のものをアウトプットしていくことができる。

だからこそ佐々木は「1つの動画を高い品質に持っていくこだわりを持っている人と働きたい」と言う。ディレクターであれば構成や演出面で、プロデューサーであれば制作進行や統括の面で、新しい表現にも臆することなくチャレンジできる人材を求めている。動画産業はクライアントワークが多くなるため、クリエイターたちは広告主や広告代理店と顔を突き合わせて動画制作をおこなってきたが、ONE MEDIAでは視聴者の反応をダイレクトに感じることになる。その反応を魅力として捉えられる人にとって、ONE MEDIAは最適な環境といえるだろう。

監修:長谷川リョー / 編集:渡邊 志門

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